クリニック便り

尾道市にある小児科・眼科のクリニック,宇根クリニックより。
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日本脳炎の新しいワクチン

2009-05-31 23:52:38 | ワクチン関係
新しい日本脳炎ワクチン(商品名:ジェービックV)が6月2日発売される見込みで、定期接種として使えるように厚生労働省も法令改正を予定しています。
市町村から定期接種として使えるように私たちは尾道市からの通達を待つばかりです。

新ワクチンは、定期接種の1期(6か月~7歳5か月)に使用できますが、2期(9歳~12歳)には定期接種として使用できません。
2期の対象者での臨床試験が行われていないというのが、その理由のようです。今後、現在同意書を頂いて接種しているワクチンの供給も1年くらいで中止されますので、2期の臨床試験の実施を待って、すべてが新ワクチンに切り替わっていくと予想されます。

つまり、
現時点では、定期接種として無料で打つご希望の場合、
定期接種の1期には新ワクチン、現行ワクチンの両方が使用できますが、
2期では現行ワクチンしか使用できないということです。
ただし、自費(任意接種)で受ける場合は、1期も2期でもどちらのワクチンを選択することもできます。

話がややこしくなり、すみません。


日本脳炎は西日本では去年も発生しています。かかってしまうと、有効な治療法はありません。予防すること、つまり予防接種が唯一の対抗手段です。
保護者の方は、お子さんが受けられる年齢になったら予防接種をしてお子さんを病気から守ってあげてください。 日本脳炎ワクチンのおすすめする接種時期は3歳です。


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