クリニック便り

尾道市にある小児科・眼科のクリニック,宇根クリニックより。
クリニックホームページの別館です。

冬に流行る感染症・嘔吐下痢(俗称)

2010-01-24 06:57:59 | 院長のコラム・バックナンバー
地域限定のフリーペーパーに掲載していた、院長のコラムです。
先週あたりからおなかにくる風邪、「嘔吐下痢症」が大人も子供も多くなってきました。


【冬の下痢  ロタウイルス】


この時期、乳幼児が脱水を起こすほど激しい下痢を起こす代表的な病気の一つにロタウイルス感染症があります。ロタウイルスは、便から排泄され、手から口に入り感染します。従って、家族が次々感染することがあります。予防は手洗いです。
感染すると48時間以内に37度から38度代の発熱と嘔吐が始まり、時を移さず、米のとぎ汁のような便が何回も続き、およそ5~7日で軽快します。
病気の始まりは、吐き気が強いので無理に飲み物を与えず、数時間絶食にします。吐き気がなくなれば、少量ずつ糖分と塩分が適当に混じった経口イオン飲料水、少し薄めたミルク、又はお粥状のものから(30分ごとに30~50CC位)与えます。下痢で失われる水分を補給するのが目的です。
脱水のひどい子供には点滴が必要ですが、嘔吐がある初日さえ注意すれば、その後は口から充分水分補給ができます。慌てないで、徐々に口から与え、重症化を防ぎましょう。
回復期の食事の進め方は年齢によっても差があります、お医者さんとよく相談して下さい。



「嘔吐下痢」というと、非常にわかりやすい病名ですので、よく説明にも使いますが、要はおなかに来る風邪、ほとんどウイルス性。原因となるウイルスもロタとかノロとかいろいろありますが、そのウイルスごとに特効薬があるわけではないため、嘔吐や下痢に伴う脱水症状のコントロールが大事な病気です。

もれなく、私は先週かかりまして、厳しい食事制限とイオン飲料で何とかしのぎました。

プール熱

2009-06-21 20:13:44 | 院長のコラム・バックナンバー
院長のコラム(onoono連載バックナンバー)より、先週より増えていたプール熱についてのコラムをご紹介します。


【夏でもないのにプール熱】


 「うちの子、プールに入っていないのに、プール熱ですか?」 とお母さんはびっくりします。
3日たっても高い熱が下がらない。でも機嫌はよくて、食事も普通にとる。診察すると、白眼のところが赤くなって、目やにが出て、咽喉を見るととても痛そうな色をしています。下痢をすることもあります。大体5日目くらいで熱は下がり、熱が下がれば保育園にもいけるようになります。心配の要らない病気です。これがプール熱といわれる病気です。
プール熱は、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされます。このウイルスの兄弟型には、肺炎を起こしたり、心筋をおかしたり、脳炎を起こしたりするものもありますが、プール熱を起こすウイルスは、このような激しい症状は起こさないようです。
一昔前までは、夏に流行していたためプール熱といわれましたが、最近は年中見られますから、アデノウイルス感染症とか、咽頭結膜炎とか呼ばれます。気道感染が主ですが、糞便からの経口感染もあります。手洗いと、うがいが大切な予防策です。もし、この病気を疑われたら、水分を十分とって、安静にしていましょう。インフルエンザと同じですね。





  夏の風景。プールもぼちぼち始っているでしょうか。とおもったら台風や梅雨で今週は雨のようです。。。

本当に最近は季節感がなくなり、プール熱は冬でも発生することがあります。
しかし、やはり多いのはこの時期、
「保育所でプール熱がはやっています」
と来られる方も大変、先週は多かったです。

よく聞かれる潜伏期間は5-7日間程度と言われています。

病気の特徴としては
1.39度前後の高熱、喉は真っ赤にはれています。
2.目が充血して真っ赤になり、痛みや涙、目やにが増えます。
3.3-5日間くらい続き、下痢や腹痛を伴うこともあります。

小児科での診断はのどの所見を見て疑いのある方は迅速診断と言って、喉をこすって調べる方法、眼科では眼やにの出ている眼をこすって検査、5分前後で診断をつけることができます。

アデノウイルス感染症というウイルスの病気で、特に特効薬はありません。対症療法と言って、症状に合わせた治療が必要になります。

目の結膜炎症状が強い場合は眼科の治療も必要です。

当院では小児科でプール熱と診断した方で、目の症状が強くでている場合は、すぐに2階の眼科で眼の診察を受けることができます。その場合は目からのアデノウイルスの検査(こする検査)は必要ありませんので、安心して2階に上がってくださいね。

【喘息発作が起きたら 気管支喘息 (2)】

2009-05-20 21:33:43 | 院長のコラム・バックナンバー
【喘息発作が起きたら 気管支喘息 (2)】


喘息が出たかな〈元気は良いが、ゼーゼーいい、咳が出る〉と思ったら、タバコ、埃、その他の原因となるものから離れることが大切です。夏、花火遊びの煙や、線香の煙でも生じます。
咳の出始めが夜間なら、窓を開けて新鮮な空気を吸わせます。上半身を起こし、腹式呼吸をさせます。イオン飲料水、砂糖の入った紅茶などを与えながら、大きく息をさして、咳と共に痰を出させましょう。軽く背中を叩いたり、マッサージ器を胸に当ててもかまいません。
咳が続いて眠れない、会話も苦しそうなら、中度以上の発作です。すぐに、吸入をするか、発作を抑える薬を飲ませます。それでも尚、苦しそうなら病院に行きます。病院に着いて、先生の顔を見たら咳が軽くなったという話もよく聞きます。喘息は、かなり心理的な要素も加わっているようですが、中度以上の発作は油断してはいけません。
発作が治まってからの2,3週間位は気管支の粘膜は炎症を起こし腫れ上がり、ただれてアレルゲンへの過敏性が高まっています。従って、薬は勝手に止めず、医者の指示通りしばらく続けて飲みましょう。



onoonoというフリーペーパーに掲載していた、院長のコラムのバックナンバーより。

院長コラム~気管支喘息(1)

2009-05-09 23:37:47 | 院長のコラム・バックナンバー

Onoonoという、尾道限定のフリーペーパーに掲載されていた院長のコラムです。

【夜になると咳がひどくなります    気管支喘息(1)】


夕方から咳が出始め、夜間咳で目が覚める。特に季節の変わり目、台風や低気圧の通過で雨模様になると、こう訴える方が多くなります。咳は突然起こり、数日で嘘のように治ってしまいます。気管支喘息です。80%は6歳までに発病します。
喘息の子供や、その家族には、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を高率に合併することも知られています。原因の8割はアレルギーが関与していますが、実は2段階の発症機序が考えられています。まず、気管支の慢性的な炎症状態(過敏性が高い)がある所に、何らか誘因(アレルゲンなど)が加わり、気管支が過剰に刺激され発症します。結果、気道の粘膜が腫れ、分泌物(痰)が増し、空気の通り道が狭くなり(ゼーゼー、ヒューヒューいい)、急激に咳を伴う呼吸困難が生じる、というわけです。
特にRSウイルスなどのウイルス感染を繰り返す子供(風邪を引きやすい子供)、タバコの煙などにさらされている子供は、気道の過敏性が増しており、喘息を起こし易いといわれています。気をつけましょう。





GW中、少し雨が降ったり、夜になると冷える日があったりしたせいでしょうか、ゴールデンウイーク明けの今週、喘息発作の方が多く来院されました。
HPに、掲載しているコラムの中から気管支喘息について。