クリニック便り

尾道市にある小児科・眼科のクリニック,宇根クリニックより。
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不活化ポリオワクチンについて

2012-06-02 21:50:57 | ワクチン関係
ポリオの予防にはポリオワクチンの接種が必要です。
単独の不活化ポリオワクチンの導入には2012年9月を予定しています。と
厚生労働省よりお知らせがありました。

現時点で分かっていることをお知らせします。
不活化ポリオワクチンは注射による接種で、9月以降季節に関係なく1年中受けられます。(今までの生ポリオワクチンは経口で春と秋しか受けられませんでした)
不活化ポリオワクチンは合計4回打たなくてはいけません。(今までの生ポリオは2回でした)
→すでに生ポリオワクチンを1回飲んだ人はあと3回打たなくてはいけません。生ポリオ2回飲んでいる人はもう不活化は受ける必要がありません。




詳しく知りたい方は以下を。
不活化ポリオワクチン 厚生労働省Q&Aより抜粋

*生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンはどう違うのですか?
生ポリオワクチンには、病原性を弱めたウイルスが入っています。
「生ワクチン」は、ポリオウイルスの病原性を弱めてつくったものです。ポリオにかかったときとほぼ同様の仕組みで強い免疫ができます。免疫をつける力が優れている一方で、まれにポリオにかかったときと同じ症状が出ることがあります。その他、麻しん(はしか)、風しん(三日ばしか)のワクチン、結核のBCGが生ワクチンです。
不活化ワクチンは、不活化した(殺した)ウイルスからつくられています。
「不活化ワクチン」は、ポリオウイルスを不活化し(=殺し)、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して病原性を無くしてつくったものです。ウイルスとしての働きはないので、ポリオと同様の症状が出るという副反応はありません(ただし、発熱など、不活化ワクチンにも副反応はあります)。その他、百日せき、日本脳炎のワクチンが不活化ワクチンです。
* 不活化ポリオワクチンはいつから接種可能となりますか?
単独の不活化ポリオワクチンの導入は、2012(平成24)年9月を予定しています。
2012(平成24)年9月1日から生ポリオワクチンの定期予防接種は中止され、単独の不活化ポリオワクチンの定期接種が導入されます

*不活化ポリオワクチンの接種回数・年齢・方法はどのようになりますか?不活化ポリオワクチンは、初回接種3回、追加接種1回、合計4回の接種が必要です。
不活化ポリオワクチンの接種年齢・回数・間隔は、3種混合(DPT)と同じで、標準的な接種年齢は、次のとおりです。
・初回接種(3回):生後3か月から12か月に3回(20日以上の間隔をおく)
・追加接種(1回):初回接種から12か月から18か月後(最低6か月後)に1回
なお、この期間を過ぎた場合でも、90か月(7歳半)に至るまでの間であれば、接種ができます。過去に生ポリオワクチンを受けそびれた方も、対象年齢内であれば、不活化ポリオワクチンの定期接種を受けていただくことが可能ですので、接種されることをおすすめします。
不活化ポリオワクチンは、注射による接種です。多くの市町村で通年接種可能になります。
不活化ポリオワクチンは、注射による接種です。多くの市町村では、医療機関での個別接種となり、通年接種可能になる予定です。
(生ポリオワクチンは、経口の(飲む)ワクチンで、多くの市町村では春・秋の接種シーズンに集団接種が行われてきました。)

*生ポリオワクチンを受けたことがある場合、不活化ポリオワクチンを受けられますか?
不活化ポリオワクチン導入前に1回目の生ポリオワクチンを接種した方は、2回目以降は不活化ポリオワクチンを受けることになります。
2012(平成24)年9月時点で、生ポリオワクチンを1回接種した方は、その後に、不活化ポリオワクチンを3回接種することになります。
生ポリオワクチンをすでに2回接種された方は、不活化ポリオワクチンの追加接種は不要です。
*すでに海外等で不活化ポリオワクチンを受けている場合、2012年(平成24)年9月以降に不活化ポリオワクチンの定期接種を受けられますか?すでに不活化ポリオワクチンを1回~3回受けている場合でも、不活化ポリオワクチンの定期接種を受けられます。
2012(平成24)年9月1日以前に、海外等で不活化ポリオワクチンを1回~3回接種された方は、医師の判断と保護者の同意に基づき、定期の不活化ポリオワクチン3回の初回接種のうち、すでに接種した回数の接種を終えたものとして、残りの初回接種の回数と追加接種1回の不活化ポリオワクチンを定期接種として受けることが可能です。
すでに不活化ポリオワクチンを4回受けている場合、不活化ポリオワクチンの接種は不要です。

*不活化ポリオワクチンを、他のワクチンと同時接種できますか? 
他のワクチンとの接種間隔は?医師が特に必要と認めた場合は同時接種可能です。
1週間以上あければ他のワクチン接種が可能です。
不活化ポリオワクチンを接種した日から、別の種類の予防接種を行うまでの間隔は、6日以上おく必要があります。
また、不活化ポリオワクチンが接種できるのは、他の不活化ワクチン(3種混合ワクチン(DPT)、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチンなど)を接種してから6日以上、他の生ワクチン(BCGワクチンなど)を接種してから27日以上の間隔をおいてからです。

* 2012(平成24)年9月以降、不活化ポリオワクチンの量は足りますか?
不活化ポリオワクチンについては、必要な量が供給される予定です。
不活化ポリオワクチンは、2012(平成24)年度内に接種希望者全員の接種を完了できるよう、十分なワクチンが供給される予定です。
特定の時期に接種希望者が集中した場合、一時的に接種が受けにくくなる状況が生じることもありえますが、十分量のワクチンが順次製造・出荷されますので、年度内には接種を完了していただける見込みです。

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