海と夕陽と彼女の涙 -公式ブログ-

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お盆の行事

2006-08-20 13:04:02 | 製作委員会
田舎のお盆は、先祖供養の行事でいっぱいです。
ご先祖を迎えることから始まり、送るまで。目には見えないご先祖様たちと共に過ごすのが田舎のお盆です。
13日夕方、お墓へお参り。映画の中で死んだはずの3人が最初に現れたあの高山寺のお墓です。たいまつをお墓の前で焚き、迎えてきました。仕事で行くのが遅くなったので、お墓に着くとそこかしこにたいまつの燃え後が・・・でもまだ、お墓には同じように迎えに来ている人が十数人、最後でなくてよかった。

15日夜は、大浜(扇ヶ浜)へ送りに行きました。護岸工事できれいになっているのにびっくり!ここでもたいまつを焚いて送り火です。「おじちゃんバイバイ。また来年帰ってきてね」隣からもそんな声が聞こえます。その後、海に向かって花火をしました。子どもはこれが楽しみのようで、まわりは子どもたちでいっぱいでした。

初盆の家は特別で、舟を造り海に流します。1.5メートルはあるでしょうか、そのぐるりにちょうちんをたくさんつけます。そして漁師さんに船を出してもらい、一緒に乗り込み沖まで出て流すのです。暗い海に出ていく時、船から空に向かって花火が上がっています。以前はこの舟の中に、帰りのお弁当にと食べ物を積みましたが今は禁止されています。こうやって新仏さんが帰っていきます。浜ではお盆中飾っていたちょうちんや灯篭やみず棚さんが大量に焼かれていました。こんな光景があちこちの海辺や河原で行なわれるのが南紀地方お盆です。


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