合掌して 左右の薬指を内縛し
中指をまっすぐに立てて
人差し指の先を 中指の甲に載せて
親指の先を 薬指につけて誦す。
「ウン・ラ・ソラ。」
このようにして
罪業が滅し 塵垢や苦悩が除かれ
諸仏の守護や 清浄 福徳や善縁が得られ
臨終においては蓮華往生が得られるとされる。
「大方等陀羅尼経」
「大方等陀羅尼経」の16文字でも
読誦する事で 百千万劫の禅定や
諸菩薩の神通や弁才、
数え切れぬほどの功徳が得られるとされます。
以下 「大方等陀羅尼経」の一部です。
「爾時（にじ）
仏告華聚菩薩摩訶薩（ぶっごけじゅぼさつまかさつ）
我当以摩訶袒持陀羅尼章句（がとうにまかたんじだらにしょうく）
伏此波旬増彼比丘善根（ふくしはじゅんぞうひびくぜんこん）
汝今諦聴当為汝説諸仏秘宝（にょこんていちょういにょせつしょぶつひほう）
華聚白仏言（けじゅびゃくぶつごん）
唯然世尊（ゆいねんせそん）
願楽欲聞如是妙法（がんらくよくもんにょぜみょうほう）
仏告華聚我今語汝（ぶっごけじゅがこんごにょ）
莫妄宣伝如是妙法（まくもうせんでんにょぜみょうほう）
当以神明為証（とうにじんみょういしょう）
何以故（かにこ）
名為神明（みょういじんみょう）
善男子如是当有十二夢王（ぜんなんしにょぜとううじうにむおう）
見此一王者乃可為説（けんしいちおうじゃないかいせつ）
爾時（にじ）
世尊即説陀羅尼章句（せそんそくせつだらにしょうく）
ナモ・クク・ティサティティ・イクシム・ナクナヤミ・スヴァーハー
タドヤター・フクシリンパ・ヨダビャー・フクシリンパ
ロパラ・アヌナタヤ・アヌナタヤ・ブッダコティフクシリム
パット・スヴァーハー。」
「諸仏要集経」
「諸仏要集経」と
「棄諸陰蓋菩薩」と「天王如来」の聖号を受持したり
読誦したり 他者に教えたりする事で
諸仏を供養して得られる功徳よりも なお多い功徳が得られ
無上正眞の道と 最正覚を速やかに成し
来世において三十二の仏相が顕れ
それから 胞胎の身に転生する事がないとされます。
以下 「諸仏要集経」の一部です。
「南無（なむ）
棄諸陰蓋菩薩（きしょいんかいぼさつ）。」
「南無（なむ）
天王如来（てんのうにょらい）。」
「時（じ）
文殊師利謂余菩薩（もんじゅしりいよぼさつ）
諸族姓子（しょぞくしょうし）
倶共往至天王仏所（くじゅうおうしてんのうぶっそ）
見諸如来聴受所説（けんしょにょらいちょうじゅそせつ）
弁積菩薩報文殊曰（べんしゃくぼさつほうもんじゅわつ）
如来至眞不可得見（にょらいししんふかとくけん）
何因仁者而発此教（かいんにんじゃにほつしきょう）
当共往見如来乎（とうくおうけんにょらいこ）
如来何在（とうらいかざい）
而欲見耶（によくけんや）
曾聞仏説（そうもんぶっせつ）
如来至眞（にょらいししん）
無去無来（むきょむらい）
今計三世（こんけいさんぜ）
法皆悉空無（ほうかいしっくうむ）
故不可見（こふかけん）
向者文殊（こうしゃもんじゅ）
有此教言（うしきょうごん）
往見如来（おうけんにょらい）
以何等眼（にかとうげん）
観如来乎（かんにょらいこ）
肉眼見耶（にくげんけんや）
為用天眼（いようてんげん）
若以肉眼（にゃくににくげん）
肉眼無見（にくげんむけん）
所以者何（そにしゃか）
肉眼空故（にくげんくうこ）
空無所見（くうむそけん）
若以天眼（にゃくにてんげん）
計於天眼無有想念（けいおてんげんむうそうねん）
不以想念可見如来（ふんそうねんかけんにょらい）
文殊告曰（もんじゅごわつ）
如族姓子今者所念（にょぞくしょうしこんしゃそねん）
無有如来亦無経典（むうにょらいやくむきょうてん）
無見無養（むけんむよう）
如弁積意所趣云言（にょべんじゃくいそしゅうんごん）
寧可称説分別言辞（ねいかしょうせつふんべつごんじ）
諸仏如来（しょぶつにょらい）
衆生往来供養奉事（しゅじょうおうらいくようぶじ）
悉假文字（しっかもんじ）
字自然空（じじねんくう）
以故平等此之謂也（にこびょうどうししいや）
如来無言無本無転（にょらいむごんむほんむてん）
悉自然空（しつじねんくう）
謂此二事悉平等矣（いしにじしつびょうどうい）
如来無言無本無転（にょらいむごんむほんむてん）
其堪任者可共倶進（ごじんにんしゃかくぐしん）
不肯者已（ふこうしゃい）
吾当独往（ごとうどくじゅう）
無形而現形（むぎょうにげんぎょう）
亦不住於色（やくふじゅうおしき）
欲以開化衆（よくにかいけしゅ）
現身而有教（げんしんにうきょう）
仏者無色会（ぶっしゃむしきえ）
亦不著有為（やくふじゃくうい）
皆度一切数（かいどいっさいすう）
導師故現身（どうしこげんしん）。」
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