宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「永平清規」

2007年09月21日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

某書からです。
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中国に百丈禅師という僧がいて、かなり高齢であったが、
若い僧に混じって同じように作務をしていた。
しかし若い僧からみると老師が作務をしているのを気の毒で
見ていられない。
そこである朝。老師の掃除道具を隠してしまった。

老師の方は道具をさんざん探したものの見つからない。
仕方がなく座禅を組んで過ごした。
そうして朝食の時間となったが、老師は食事に手をつけようと
せず、こう言った。

『私は働かずに食べてよいという徳は持ち合わせていない。
だから一日仕事をしなかったので、一日食べないのは当然の
事だ。』
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個人的にはこうした話しから、西洋キリスト教での『働かざるもの
食うべからず』を思い出しますが、この『働かざるもの~』の
言葉は戦後、残念ながら特定の政治運動の思想において
都合よく利用されてしまったそうです。

現在は食事や飲食店の情報が氾濫していますが、一方『何故
食べるのか』という見方や問いかけは欠落しているように
感じます。

禅の中では食事に関する教えが多く、それを見ると食事の
重要性や心がけについて考えさせられます。
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『一つには功の多少を計り彼の来処を量る』

(功を計るとは、食事が自分の前に出されるまでにどれほど
多くの人々の手が加わっているかという、その苦労を推し量り
なさいという事であり、彼の来処を量るとは、その食べ物が
天地の恵みによるものである事を自覚しなさいという事。
食事は日常的なものなので、食事を支えているものについて
鈍感になりがちである。
しかしそのような態度は人々を怠慢の極みに引きずり降ろし、
煩悩の赴くがままの生活に埋没させてしまう。
人は誰でも仏性を備えているが、それを目覚めさせるためには
日常の物事に対して感謝の心をもって接する事が肝要なのである。)

『己が徳行の全欠をはからって供に応ず』

(供とは食事の事で、自分の修行のあり方が食事を頂くに相応しいか
どうかを反省しなさいという意味。
自分は一個の生命体であるが、食物も同じく尊い生命体である。
それを意識し、自分がその生命体を食べるのに相応しい生き方を
しているかどうかを考えて、行動し反省していくなら、それは自己を
高めていく事になる。)
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4 コメント

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Unknown (マーフィー)
2007-09-21 20:14:20
百丈禅師は有名な高僧で、大きく覚られ功徳も高い方だったとか…

老いても尚、作務に精を出されて若い雲水たちの手本になられたのでしょうね…。
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なかなか (em)
2007-09-22 03:00:53
そう考えながら食べ物を口にしている人は居ないでしょうね。 でも食物も同じく尊い生命体であるということ、忘れないで居たいと思います。

「河合奈保子」
彼女のような鳥(オウム)系の顔の女性は当時人気があったような気がします。
彼女は確か、西条秀樹の妹コンテストで優勝したのでしたよね? なんだか時代を感じます!(笑)
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マーフィーさま ありがとうございます (風花)
2007-09-22 13:50:40
マーフィーさま

コメント下さいましてありがとうございます。

百丈禅師は、仰る通り高徳の方だったそうでございますね。
カトリックの修道院などでも、高齢の修道士は重労働には携わらなくても、病気でなければそれなりに役職や仕事が与えられますようです。
働く事は大事な事なのでございましょうね。
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emさま ありがとうございます (風花)
2007-09-22 13:56:25
emさま

コメント下さいましてありがとうございます。

本当に、何のありがたみもなくただ食べ物を口に放り込んでいる人、少なくないように思います。
仰る通り、「命を頂いている」と忘れてはいけませんように思います。

昔は西条秀樹の妹コンテストというものがございましたのですね。
言われてみますと、彼女は確かにオウム顔でございすね。
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