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画像は、かなり前に、このブログで簡単に紹介させて頂いた、
80年代に出版された「ネクロノミコン秘呪法」という本です。
序章では、「光のネクロノミコンの魔術書」というユダヤの
禁書の内容の公開がこの本であり、世紀末における救世の書、
フリーメーソンによって、これまでひた隠しにされ、ヒトラーも
恐れていたほどの強力な内容、人類の終末の審判の時にも、
この書に書かれている方法で、神々の力はあなたを守ってくれる、
という仰々しいほどの表現が並びます。
こうした前書きの後に、突如「恋をかなえる秘呪法」から入り、
それぞれの神の印形(シジル)を大地に、砂やチョークで描いて
呪文を唱えて、神々の力を借りるという方法が紹介されますが、
実際に紹介されているのは古代のシュメールの神々であり、
「ネクロノミコン」とは全く異質なものである事も指摘されています。
この本の元になったのは、洋書の「ネクロノミコン・スペルブック」
という題名のもので、今でもこの方面に関心のある人に、結構
手に取られているようです。
「ネクロノミコン秘呪法」では、50の神々とその紹介、印形(シジル)、
そして呪文が紹介され、特定の事柄を司る神を選び、その
印形(シジル)を大地に砂やチョークや石で描いたり、布に
刺繍したり、場合によっては紙に描いて、呪文を唱える、簡易にアレンジされた
魔術が並んでおり、例えば、「大きな失敗をして、自分の力だけでは
到底補い切れないような場合には、バラシャクシュという、
神々の中でも最も情け深い、人の悔恨の心を汲み取って、
失敗を帳消しにするチャンスや奇跡を与える神に願う法」が
あります。

この本では印形(シジル)を描いて呪文を唱える方法のみが紹介されて
いますが、90年代に松田アフラ氏は、印形(シジル)を用意し、古代
シュメールの召喚呪文を唱える簡易な儀式の方法を紹介され、
こちらも現代風にシンプルにアレンジされたものながらも、効果があると
されていました。
それによると、例えば金運の上昇を司る神の召喚儀式を
行った所、その直後に路上に10$札が落ちているのを見つけ、その後に
屋根裏部屋に貴重な切手コレクションがあったのを見つけて売った所、
大変なお金になった」、「普段は35点ぐらいしか取れない化学のテストで
85点も取れた」などです。
松田アフラ氏は、36の神の紹介のみで、50の全ての神を知りたい場合、
元になった洋書を読むのでなければ、「ネクロノミコン秘呪法」に当たら
なければなりませんが、このブログではそれらの神々と、儀式について、
他日書かせて頂きたく思っています。