(大天使サラフィエル)
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正教会の伝統と、カトリック教会の伝承における七大天使の一人である。
彼のイコン図像、個々の特徴の描写では、
両目を伏せ、両腕を胸の上に組んだ慎ましい祈りの姿勢で知られている。
祈りは彼の特別な性質と考えられており、
正教会のキリスト教徒は
その祈りにおいて気が散ちること、不注意、また寒さに苦しむことがあれば
彼に助けを求める。
カトリックの伝統では
糸で吊られた二匹の魚と水を入れる瓢箪が結びつけられた杖を持つと
描写される。
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【大天使サラフィエルへの祈り】
「ああ 清浄(しょうじょう)にして聖なる大天使サラフィエルよ、
御身は全能の主の尊前(みまえ)にて礼をなし、
讃美と感謝の天使的挨拶を捧げたもう。
わが祈りを導きたまい、
御身のごとく 我もまた絶えず祈り、
正しき方法にて天主を礼拝するを得せしめたまえ。
わが人生が香(こう)のごとくに天主を喜ばしめ
この物質的世(ぶつしつてきよ)からの避けられざる分離の時を待つ間、
永遠における我らの日々を通じて
まことの愛と謙虚の精神によりて
聖三位一体を讃(たた)えるを得(え)しめたまえ アーメン。」