楽善な日々

新社会人となった楽と、大学生善、おとん、そしておかんの日々を綴ります。新しい街に引っ越して、新しいスタートを切りました。

猛暑の中を歩けば

2023年07月27日 | 2023年日記
アブラゼミのジジジジの鳴き声と
ミンミンゼミのミーンミンミンの鳴き声。
うまい具合に混ざり合い大合唱している。
太陽がじりじり頭を照り付ける。

猛暑の中、道端に立って思う。
駅までたどり着けなさそうだ。
外出の予定をキャンセルしてしまおうか。
ちらっと家の方を振り返ったりして。

それでも一歩を踏み出す。
まずは一歩。

一歩の力はすごい。
一歩踏み出すごとに駅にちょっと近づく。
一歩一歩と目標に近づいていく。
脚を踏み出すごとに、ゴールが近づいてくる。

人生もこんな感じなのだろうか。
一歩踏み出すごとに人生の目標へと近づくのか。
一体全体、人生のゴールってなんだろう。
「死」がゴールなのだろうか。
でも、「死」は自分で実感することができない。
「死」がやってくるときは、もう「私」はいないのだから。
だから、「死」が人生の目標となるとちょっと変だ。
では、人生の目標ってなんだろう。

「・・・・」

しばらく歩く。一歩一歩進む。
日傘をさしても、頭上の暑さがよくわかる。
まずはもう一歩。

人生の目標は、実はないのではないだろうか。
こうして、一歩一歩と進むことが人生そのものなのかもしれない。
進んでいるうちに、過去の自分とはずっと違う自分へと変化していて、
後ろを振り返って過去に戻りたいと思っても、
その頃の自分はどこにもいない。
今のこの一歩が私そのもので、
一歩一歩を重ねていくことが人生なのだ。

一歩の力はすごい。
あまりの暑さに朦朧と
あれこれ考え事をしていたら、
いつの間にか駅に到着していた。

猛暑の中を歩けば、
人生哲学さえ考察してしまうのだった。

7月27日   おかん




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