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楽善な日々

新社会人となった楽と、大学生善、おとん、そしておかんの日々を綴ります。新しい街に引っ越して、新しいスタートを切りました。

”The Midnight Library”

2022年03月21日 | 読書
英語の本を一冊読み終わった。
自分の人生に失望して、思わず自殺を図ってしまった主人公は、気が付くと真夜中の図書館にいた。小学生の頃の司書の先生が、昔のままの風貌でそこにいて、「後悔の本」を読むように言う。「後悔の本」の中のどの後悔をやり直したい?そう聞かれて答えると、その後悔をやり直した先にある人生へと飛ばされていた。

人生は選択の連続だ。
その選択した先に選択肢の分だけ、別の人生が待ち構えているとするとどうだろう。別の道を選んだ先にいる私は、映画スターかもしれない、豪邸に住む貴婦人かもしれない、タクシーの運転手かもしれない、古民家に住んでいるかもしれない。果たして、今の人生でいいのかな、もっと良い人生があるのかしら。

主人公は司書の先生に促されるまま、色んなパラレルワールドを経験する。
その人生に失望を感じたとたん、図書館に戻るシステムになっている。有名人、ロックスター、環境研究家、色んな人生を体験しては、図書館に戻ってくる主人公。

本の中に散りばめられた言葉と、主人公の最後の選択がとても良くて、大好きな物語だった。

"Every second of every day we are entering a new universe.  And we spend so much time wishing our lives were different, comparing ourselves to other people and to other versions of ourselves, when really most lives contain degrees of good and degrees of bad...."
「日々の一秒一秒、私たちは新しい宇宙の扉を開ける。そして、あまりにも多くの時間を人生がもっと違っていたらよいのにと願いながら過ごす。他の人と比べたり、別の人生を歩む別バージョンの自分と比べたり。でも、実際、ほとんどの人生にはある程度の良いことと、ある程度の悪いことが含まれているものなのだ」

"If one side is down to a pawn and a king, and the other side has every player, there is still a game.  And even if you were a pawn - maybe we all are - then you should remember that a pawn is the most magical piece of all.  It might look small and ordinary but it isn't.  Because a pawn is  never just a pawn.  A pawn is a queen-in-waiting.  All you need to do is find a way to keep moving forward one square after another.  And you can get to the other side and unlock all kinds of power."
「こちらがポーンとキングだけになってしまって、相手がすべての駒を持っていたとしても、ゲームは続いていく。あなたがポーンだったとしても、誰もがポーンなのかもしれないけど、忘れてはいけないのは、ポーンはすべての駒の中で一番神秘的な駒だということ。小さくて、平凡に見えるかもしれないけど、そうではないの。なぜかというと、ポーンは決して単なるポーンではないから。ポーンは女王待ちの駒。一コマ一コマ前へ進むことだけを考えていればよい。そうすれば、対岸へたどり着いて、あらゆるパワーを解き放てるのよ」

"You don't have to understand life.  You just have to live it."
「人生を理解なんてしなくてもよい。人生を生きるだけでよい」

失敗だらけで、もっとうまく生きれないものかしら、とくじけることもあるけれど、この人生を一歩一歩進んでいこう。
この人生で出会ったことを大事にしながら。

おかん


それぞれの楽しみ~おかんの読書

2019年07月11日 | 読書
昨年のクリスマスだったかな?
弟からすごいプレゼントをもらった。
kindleという電子書籍なのだけど、なんと中に400冊以上入ってた!
びっくり。
掌の図書館だ!

弟のお勧め本なので、ほとんどが英語の本。
赤毛のアンから、ジェフリー・アーチャーから、
村上春樹から、ドラキュラ、罪と罰、ビジネス英語のイディオム集。
何から何まで。
どれどれ何を読んでみよう、と選んだのが、
スティーブン・キングの「11.22.63」。

主人公のジェイクが1963年にタイムスリップし、
ケネディー大統領の暗殺を食い止めようとするストーリー。
その過程で起きる様々なことが描かれている。
まだ7割くらいしか読んでいないけど、
どきどきはらはら!さすがスティーブン・キング!

通勤中に取り出し、読みふけっているのが、これだ。
あまりにも面白いから仕事帰りにも読みたくて、
リュックから取り出すけど、眠気に勝てずに再びリュックにしまうのも、
このkindleだ。
おかんの目下の楽しみ。

主人公ジェフが過去へと行く方法。
それは親友アルのレストランにある「うさぎの穴」を通ること。
たまたまアルが発見した。
不思議な国のアリスのように、「うさぎの穴」を通ると、
1963年に落ちていく。

そんな穴が実際にあったら、どうだろう。
もう一回、楽と善が小さかった頃に戻って、
2人を腕の中に抱っこしてみたいな。
おむつでパンパンのお尻をぽんぽんたたいて、
2人を寝かしつけたりして。

母親は、子供がどんなに大きくなっても、
赤ちゃんのころのままのように感じたりするのだろうか。
私なんて、昨日まで赤ちゃんだったのでは?
と、本気で錯覚したりする日々です。
                  おかん




十六夜

2019年05月04日 | 読書
十六夜というのは、満月十五夜の次の夜の月のことで、少しずつ欠けていき始める月のことだそう。

今日も今日とてゴールデンウイーク。
特に出かける予定のない私は、一日読書スペースにこもる。
おとんが図書館から借りてきて返却し忘れていた本を手に取って、
読み始めたところ止まらず、思いがけずとても充実した時間を過ごせた。
題名は「十六夜荘ノート」

楽はというと、こんこんとした昨日の眠りから目覚め、寝坊だ寝坊だと言いつつ、お出かけ。
小江戸と呼ばれる某所へ。
鯛の形のお守りが大漁、の写真が送られてきた。
突然の雨にも負けず、楽しんでいる様子。

善はというと、部活は休み。
昨晩、友達の家でのお泊り会から帰ってすぐ、こんこんとした眠りに落ちた。
今日は、やる気を漲らせつつ、宿題を片っ端からこなすのか!
との期待もむなしく、ごろんごろん。
やる気スイッチ君のはどこにあるんだろう。

おとんは、一日会社などへお出かけ。
忙しく過ごしていた様子。

人生も月のように満ちて欠けていくものらしい。
欠けていってるときは、正直つらい思いもあるけど、欠けていって闇に溶けた月はどうなるの?
夕暮れとともに甦り、再びゆっくり満ちていくのだそう。

楽も善もおとんも私も、満ちたり、欠けたりしているのかな。
十五夜の次は十六夜なんだね。
どんな形の月も愛でていきましょう。
                       おかん