endy's teapot

今朝のSKshow!

今朝の産経抄(9/29)「日本のお人好し外交」

2004年09月29日 | skshow
原文はこちら

論理構造タイプ: エッセイ型
出現テクニック:「」,専門家,率直に書いてしまうが 誤解を恐れずいうと
インプレッション:産経らしさ ◎ 構造の魅力 △ 読みごたえ △

●分析前の一言
内閣改造を枕にして,外交への批判を展開している.枕型にするかエッセイにするかちょっとまよった.外交批判への度合いが少し弱いのと,外交を語るために内閣改造を引合に出した感じが少しよわいため.

●分析結果

・第1パラグラフ
 [概要]筆者の考察,話題の提供
 [論理構造]「」
 [中心人物]
 [分析]"オレ流"以外見るべきものなし.あくまでも枕.
→第2パラグラフ
 [概要]筆者の主張
 [論理構造]といえば
 [中心人物]
 [分析]内閣改造といえば外交 という構造."誤解を恐れずいうと"が登場.どういう誤解をすることを念頭においているのだろうか.
→第3パラグラフ
 [概要]筆者の主張
 [論理構造]
 [中心人物]"率直に書いてしまうが",なんでこういう前置きをするのだろうか.素直に主張すれば良いものだが.
 [分析]
→第4パラグラフ
 [概要]報道の紹介
 [論理構造]
 [中心人物]川口大臣
 [分析]テレビでの事例紹介
→第5パラグラフ
 [概要]ロングパラグラフ
 [論理構造]「」
 [中心人物]川口大臣
 [分析]大臣が国民といっしょに感情に走られたらこまるーというのはおいておいて,

"キョトンとしていた"ので
"日本のお人よし外交は破綻(はたん)したと同キャスターは書いている。"
というのは,変で."キョトンとしていた"はお人好しを象徴するできごとなので,結論が逆でしょう.
"日本のお人よしがあらためて認識され,国家としての外交は破綻(はたん)したと同キャスターは書いている。"

なら,理解できるのに.まあ,ここは筆者も引用部分なんで,元のキャスター氏のミスリードのままなのかも知れない.

→第6パラグラフ
 [概要]筆者の主張
 [論理構造]反語
 [中心人物]
 [分析]いったん,逆の立場に理解を示し,主張エッジを立たせる典型的な手法.これはよく用いられている.

●今日のあとがき