日々是好日

今日も晴天なり。
どんな日でも、毎日は新鮮で最高にいい日だと思うことにしてます。
ご一緒に如何ですか?

背広仕立て直し

2019-10-07 09:33:36 | シニアライフ

手土産のお菓子箱の底に、金貨や小判が何重にも敷かれておったと。

時代劇を見ているような事が、現実にありました。

ある大手電力会社の社長会見です。

それに、超高級スーツの仕立て券が付いてます。

いろいろ、ご批判を受けている事ですが、羨ましい限りです。

これだけ世間の批判を受けながらも、その責任を取って辞任する気配はどこにも感じられません。

その会社の会長さんも、社長さんも記者会見で辞任を否定してます。

信用回復が、自分たちの責務であると語ってます。

闇献金、政治家だけの問題では無さそうです。

企業のトップ、それなりの優遇されている給与水準の方々です。

それ以外に、こんな役得があったなんて、今まで知る余地も無かったことです。

「けしからん」と怒ることも必要かもしれませんが、

なぜか、羨ましさが先にあります。

遠隔地農場に遊びに来る仲間も同じことを感じてます。

・・・・・・・

退職後のシニアライフは背広不要の世界。

でも、時々不安が過ぎる。

何時の日か、晴れの舞台に何を着て行ったら良いのだろう。

10年数年来、その日の到来は無かった。

でも、これからも無いという保証はありません。

退職時、新調した背広、ちょっと高級品です。

決して、賄賂を帯びた背広仕立て券で新調したものではありません。

夏用、冬用の2着の背広。手付かずのまま洋服ダンスの中に大切に保管されてます。

古希半ば、退職後10数年経過してます。

その背広試着すると、何処からか借りて来たような感じ。

昔お相撲さんのような人が新調した背広です。

背広の体形が「B型」から「A型」に変わってます。

退職後、食生活改善に努め、難病とされる生活習慣病の撲滅に至った結果です。

・・・・・

大学時代の同窓が毎年集っての交流会があります。

都心の居酒屋、焼き鳥屋が集う会場です。

会を重ねる毎に親しみが増して、ここ数年前からそれぞれ奥さん同伴。

それが何故か今年は八芳苑での懇親会開催との案内通知です。

喜んだのは家内です。

何だって、全部旦那の招待なんですから。

「私、何を着て行こうかしら?」

沢山ある中から選択するだけのことです。そんなに大騒ぎすることではありません。

でも、日頃着た切り雀の私の場合は、違います。

「何を着ていけばいいの?」

この内心の心配事は蚊帳の外です。

日頃の我流の暮らしぶりが、こんな時邪魔して家内に無視されてます。

「八芳苑」での懇親会開催通知をメール受信した時からの、悩みごとです。

同伴する家内に恥を欠かさないように配慮が必要です。

「さぁ、困った! どうする?」

自問自答すれども、名案は浮かばず。

不思議な事が起きるものです。

この秋、孫の末娘の七五三のお祝いが控えております。

お祝いには略礼服で臨む予定でおりました。

その略礼服の上着だけ仕立て直しをいてありまいた。パンツはウエストだけ。

パンツの幅が不釣り合い。

ずーと、気にしていたのでしょう。

それが、夢の中に現れたのです。

「早く仕立て直しに行かないと、間に合わないよ! 

序でににあの背広も仕立て直したら!」

より具体的な内容の夢です。

年金暮らしの身で余計な出費を控えている日々です。

どうしよう、どうしようと躊躇していた事は事実です。

それらが重なって正夢として、現れた感じです。

早速仕立て直し屋の店先に背広を持参しました。

若い女性の職人が対応してくれました。

仕立て直しの寸法を測りながら会話です。

「あれもこれもと、手直しが多く、新調するのと同じ手間が掛かるでしょう?」

「それが、私たちの仕事うから」

「家内は新調したらと、言われそうだが・・」

「皆さん、持ち込まれる洋服、夫々愛着のある品々のようです。

それに、高級生地ですので、何年経っても高級感が失わておりません。

後で、請求書をお作りしますが、奥様が言われることが、

もしかしたら本当かもしれません。」

「でもね!」

孫娘の七五三のお祝いの話をしました。

「見慣れないおじいちゃんの立派な背広姿に、びっくりすることでしょうね。

後日、お店の近くにお出での際、ご感想をお聞かせ下さい。楽しみにしてます。」

この話、家内には内緒ごとです。

それから、もう一つ困ったことがあります。

日頃、何処に出かけるのは、背負いのリュックサック。

あの高級感漂う背広に不似合いです。

「あの手垢の付いたバックではなぁ? お前と一緒に出掛けたら恥ずかしいよなぁ?」

「あれだけは、絶対持ち出さないでくださいね」

百貨店のカバン売場を物欲しげに、回っていたら買ってもらえるかも?

これには、家内の好み加える必要ありそうです。

・・・・・

今月の月半ば、お願いした背広の仕立て直しが終わって、手元に届きます。

10数年ぶりに、背広で正装した自分の姿を鏡に映して見る事が出来ます。

写真館にでも行って、写真を撮って貰おうかなぁ。

愛着のある洋服の手直しから生じた、細やかな暮らしの中の微笑ましい事です。

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿