0237_神々の戦い(006)裕也の冒険-神々の円卓②-
--神々の円卓②--
裕也は、アイテナとアクストラの手を両手で包んだ。
そして、力を入れる。
二人は、指に温もりを感じた。
そして、裕也は包んだ手を引いた。
その後の二人の手には、赤と黄色の宝石をあしらった指輪が輝いていた。
「それは、ディフェドゴズリングです。
あなたがたを守ってくれはずです。
それは、さて置いき、お願いがあります。」
裕也は、語りかける。
「まず、アクストラさん。私と同名天の契約をしましょう」
「同名天になるとどう言うメリットがあるのですか?」
アクストラは尋ねた。
「一つ、知識を分け合います。
その二、容姿を分け合います。
その三、境遇が連携します。
その四、意識が連携します。
そして、五、互いに守護します。
そんなところです」
裕也は、簡単に説明した。
「分かりました。契約しましょう。」
契約。魂のやり取り、裕也の魔族らしいところでもある。
「妖精さん。アクストラさんに契約書を持っていってください」
妖精さんに依頼した。契約書は妖精さんが時空から出した。
アクストラの前に契約の用紙とペンが現れた。
「サインをお願いします」妖精さんの可愛い声がした。
アクストラは、スラスラとサインした。昔の文字である。
「昔の文字で構いませんよね」
「はい」
裕也は、サインされた契約書を受け取った。
そして、確認した。裕也もサインする。
すると手のひらに有った契約書は宝石になり、
アクストラの右の中指にはめられていたディフェドゴズリングに吸い込まれていく。
指輪は、白黄色(はくきしよく)に成った。
アクストラに知識が流れ込む。
「おぉぉぉぉぉ」アクストラは思わず声をあげた。
そして、裕也の髪も白色に成った。
つづく 次回(神々の円卓③)
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