ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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闇と光の慈愛のコントラスト(27)--運命の子の誕生--

2013年12月10日 16時14分32秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)

闇と光の慈愛のコントラスト(27)


--運命の子の誕生--

海辺の白い砂浜。波が寄せては返す。
「ザブーン ザブーン」

一人の女性が倒れている。
お腹は、少しふくらみ身ごもっている。
イリスである。

目を覚ました。
「うぅぅぅ」
「ここは、どこ」
(海辺みたいね)
(私は、助かったの?)
(ア アンディアは、どうなったの)
イリスは、お腹に手を当てた。
動いている。無事だわ。
(ありがとう アンディア)
(ホッとした)
辺りを見渡す。

森が見える。
(何か食べないと)
(森に入ると何かあるかもね)
イリスは、森に入っていった。
森の中腹まで来ると、蔓(つる)が生い茂った場所にでた。
(まあ 芋だわ)
(掘る物がいるわね)
折れた枝を拾い、一振りした。
枝は、先がつぶれ平らになり、スコップの形になった。
そして、枝でできたスコップで土を突く。
(案外 柔らかい)
イリスは、そうして数個の芋を掘り出した。
落ち葉を集め、その中に芋を入れ、火をつけた。
(美味しく焼けますように)
芋は、ほくほくに焼けた。
(まるで原始の人ね)
(あちぃ モグモグ おいしい)
(これで お腹の子に栄養がいくわ)

イリスは、大きな木を探し、落ち葉を集め眠りについた。
何時間経っただろうか、一夜あけ、昼過ぎに成ろうとしていた。
イリスのお腹に陣痛が走った。
「う」静かに力む。赤ちゃんは、苦も無く、するっと、
お腹から出てきた。
「オギャァー オギャァ オギャァ」
(あら 簡単 生まれたわ)
「いい子 よしよし」イリスは、その子を抱き上げた。
(元気な子 うれしい)

その時、空に流れ星が光った。

つづく 次回、人の船出(仮)



--追記--
神様の出産には、痛みはないのだ。
すぐ赤ちゃんは、生まれるのだ。
あははは
(^^)




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