ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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闇と光の慈愛のコントラスト(96)新たな時

2021年05月12日 11時57分16秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)

闇と光の慈愛のコントラスト(96)新たな時
==第二章、闇と光の決着==


--新たな時(009)封建制度①--

闇の種族との戦争が終わった。
光の神が勝ったように見える。

その後(ご)の光の民の話をしよう。
難を逃れたアクティスの戦いの話は、暫(しばら)く置いておくことにする。

過去に戻り、戦いが終わった直後、
光の民は、闇の種族の豊かで広大な土地を手に入れた。

そして、その土地をどうするか会議が行われた。
ロイアナの音頭(おんど)で旧家の長の5人が集まった。

 「神の言葉を伝える者 種族の長、ブリンス」 
 「神に生涯したがう者 フォロワ」
 「神ために働く者   パアソネ」
 「神を布宣する者   トラベバ」
 「神に近し者     ロイアナ」

初めの家族の直系の子孫(しそん)である。

ロイアナは、唐突(とうとつ)に口火を切る。
「土地を光の種族の長ブリンスのものとしましょう」
ロイアナは、発言した。
「どうですか?異存はありますか?」

「異存なし」
全員が答えた。

「とりあえず私のものとしますが、
 管理は、ロイアナが方策を考え受け持ってくれませんか?」
ブリンスが発言する。
そして、更に。
「合議制をしきませんか?」
と提案した。

フォロワも提案する。
「国を創りましょう」

トラベバも発言する。
「それには、国王を決める必要があります」
フォロワは、言う。
「ブリンスが王です」

「はじめに神が決めたことです」
ロイアナは、従うしかなかった。

「ロアイナを執務長にしましょう」
ブリンスは、ロアイナを頼みの綱にしていた。

「神の祭壇を創るか?」
ロアイナは、執務長より司祭の方が好みであった。

「その前に、皆のために鉄の道具を作りましょう」
トラベバが、進言した。
「今、より多くの鉱脈を探して
います」
パアソネは、状況を説明した。
「『鉄を採掘していて光る奇麗な鉱物を発見した』との報告があります」
その鉱物を机に置いた。

「奇麗し、堅そうだ。
 流通する代価に出来ませんかね」
パアソネは、続けて話す。

「そう言えば、農作業の他に多くの仕事が発生しています」
ブリンスは、村の実情を周知している。
「服を編んだり、
 木の細工士、
 道具屋、
 新しく鍛冶屋。
 いろいろな仕事があります」

「現状、代価は、どうしてるのだ?」
ロイアナは、尋ねた。

「小麦だそうです」
ブリンスは、答える。
どっちが偉(えら)いかわからない。

「それは、置いといて、
 取り敢(あ)えず土地を世話しなければなりません」
パアソネは、議題(ぎだい)を元に戻した。

「戦(いくさ)に加わった20人の若者に任(まか)せましょうか?」
ブリンスは、主導権を取った。

つづく。 次回(封建制度②)

#闇と光の慈愛のコントラスト #闇と光 #自作小説 #サンディア #アクティス #新たな時 #封建制度


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