ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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闇と光の慈愛のコントラスト(32)天との通信

2014年11月05日 14時21分15秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(32)天との通信

ロイアナは、自宅に戻った。
何か草の病について書いた本がないか、棚をあさった。
作物について書かれた本。
なぜ、枯れるのか。
栄養不足。日照時間。害虫。
それらしい原因となる事象はなかった。

もう、夕方に成っていた。

ロイアナは、意を決した。
(天にいる神々に聞いてみるしかない)

ロイアナは、家を出て村はずれの森に入った。

森の中を進むと森が開けた場所に出る。
そこに、石碑が立っていた。
「この石碑には、運ぶ船が眠る」
と書かれている。
この地に最初の人々を空から運んできた船の石碑である。
ロイアナは、石碑の前に頭着(かしず)いた。
そして、心の中で念じる。
(神々をお答えください)
(神々をお答えください)
(神々をお答えください)
     :
     :
暫くして、心の声が帰って来た。

神(ロイアナ 何かあったのか?)
ロイアナ(恐れ多いことですが申し上げます
     3分の1の麦が枯れてしまいました
     書物を読みましたが原因がわかりません
     何か知っていましたら
     お教え願えませんでしょうか)
神(しばらく待て)
神を名乗るものは、マィアシであった。
マィアシは、天空の城の「繋ぎの間」にいた。
目の前には、大きな鏡があった。
マィアシは、心に、人間の村の畑を思い浮かべた。
すると鏡に人間の村の畑が浮かび上がった。
(確かに枯れている)
(もっと近くに映せ。大きく映せ)
(原因となるものを映せ)
鏡は、麦の葉の内部を顕微鏡のように映し出したいた。
そこには、小さな菌を映し出したいた。
(細菌かぁ どうすればいい)
マィシアは、心で闇の種族の村を映しだすように念じた。
(闇の種族の村では、この細菌は、いないのか?)

闇の種族の村が映た。
(畑を映し出せ)
そると、畑に数人の闇の種族の人々が集まっていた。
(声を)
「小麦の葉が枯れているぞ」
「いま、薬をアクデシアさまが作っている」
「おお来たか」
一人の闇の種族の若者が土器を抱えて走った来た。
「薬ができました。これを撒けと」
「わかった これで、一先ず安心だ」
マィシアは、闇の種族の畑にも、同じ細菌に感染したことを知った。
そして、アクデシアが薬を作ったことも。
(さて どうするかな)

つづく 次回(富める土地)



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