ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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闇と光の慈愛のコントラスト(31)草の病

2014年11月04日 18時33分47秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(31)草の病

そして、1000年が過ぎた。

山の中腹にある人の村では、今年も豊作であるようにと
祭りをしていた。
収穫前、大事な時期である。
お祭りをし、神に豊作を願っていた。

一夜あけ。
一人の村人が、プリンスのもとに走り来た。
プリンスと言っても、子孫である。同じ名前を使っていた。

「麦が枯れています。」

プリンスは、驚いたが、事実を見極めねばと、数名を引き連れ慌てて畑に向かった。

一面にあるはずの青い葉が茶色に枯れていた。
俺では、原因がわからない。
「誰かロイアナを連れてまいれ
 急いでな」
プリンスは、知識にたけたロイアナを連れてくるように命令した。
ロイアナの家は、代々、祭祀を司る。
数千の書物があった。
全て、初代のロイアナ
神によって頭にあらゆる知識を埋め込まれたもの。
彼によって書き写されたものである。

ロイアナが、急いで駆け付けてきた。
「御足労ありがたい」プリンスは、ロイアナがなんとかしてくれると安堵した。

ロイアナは、畑の麦の葉を手に取った。
「虫が葉に付いてるわけではない」
(最近、天候が悪かったわけでもない)
「これは、何かの病気かもしれません」
「少し時間を。調べて見ます」

プリンスは、村中の畑を見に行かせた。
見回りに行った村人が帰って来て言った。
「南の3分の1の畑が枯れています」

(ロイアナが解決策を見つけてくれるといいが)
とプリンスは、思った。

つづく 次回(天との通信)


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