ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

不思議なハートの力00076-大阪大会決勝前-喜ぶ朋子、神海の本意(ほんい)は?

2021年06月11日 20時12分42秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00076-大阪大会決勝前-

--喜ぶ朋子、神海の本意(ほんい)は?--

話は進む。残るは、大阪大会決勝のみとなった。
1時間の休憩(きゅうけい)に入る。

朋子と真菜美は、1階の会場に降り、神海に駆(か)け寄(よ)った。
朋子は、無邪気に喜ぶ。
「次は、決勝。決勝。決勝」
手を胸の前で神海に向け、笑顔を表している。
神海は、照(て)れくさそうである。
「それ、ハイタッチのつもり?」
「うん。そう」
神海は、しぶしぶ両手を胸の前に出して手のひらを朋子に向けた。
「絶対、優勝だね」
「バチ」
手が勢いよく合わさり鳴(な)った。
真菜美は、何故(なぜか)か拍手(はくしゅ)してる。
(私てなぜここにいるの?おまけさんかなぁ)
真菜美は、自身(じしん)を不思議がった。
(もう。決勝を勝って優勝か?)筆者の声です。
(もう。優勝でもしたつもりか?)筆者の声が聞こえたか?
神海に心の声が聞こえる。(まさか)
(イクタスさん?)神海は、尋ねる。ただの小説でした。
(そうだ。必ず優勝するのだ。
 そして朋子の心を奪(うば)え)
イクタスは、命(めい)じる。
(そんなために俺は戦っているのではない。
 世界を導くリーダになる過程の通過点にすぎない。
 心技体の証だ)
神海は、無性に腹が立った。
女性は、大切にする。
だが、女性のために戦うわけではない。
自身のために戦っている。
(とにかく闇の命を消滅させる。
 俺が加勢する意味を忘れたか?)
イクタスは、尚(なお)も言った。
(俺は、人形ではない)
神海は、前からイクタスのやり方が気に入らなかった。
(お前は、光の神の一族だ。
 選ばれたのだ)
イクタスは、思い出させるかのように話しかける。
(イクタス。お前は、車の事故を装い、人を殺しかけた。
 でも、人は殺せない。
 それが、現実のルールだ)
神海は、腹を立てた。
(まあいい。アクテイスを消し去る。
 とにかく真菜美の心の力を弱めるのだ)
そして、イクタスは最後に付け加える。
(真菜美から朋子を奪(うば)え。
 そこに弱さが出る)…(そこに…)…
イクタスの声が繰返し神海の心に響いた。

神海は、朋子が少し気になっていた。
真菜美と違って性格のきつさがない。
無邪気(むじゃき)で暖かく柔らかい。
「神海君。どうしたの?」
朋子は、動(うご)かずにぶつぶつ口を動かしている神海を心配になった。
神海は、(はっと)して意識を戻した。
そして、微笑(ほほえ)み話しかける。
「果物(くだもの)でも食べる?」
朋子は、安心した。
神海は、普通の顔つきに戻っっていた。
執事が片隅で神海の方を注視している。
「果物を持ってきて」
神海は、大声を出した。
暫(しばら)くして、執事が、冷えた果物を持ってくる。
朋子は勇(いさ)んで果物の中からイチゴを一つ取って食べる。
「冷たくて美味しい」
朋子と神海は、仲良く食べた。
真菜美もお裾分(おすそわ)けを受けた。
(決勝戦は、勝つだろうか?
 このまま、何も起こらなければいいけど)
気を緩めると真菜美を不安が襲(おそ)いかかってくる。
真菜美にはそんな感じがした。

つづく。 次回(決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦))

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #神海 #剣道大会

 

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不思議なハートの力00075-1回戦対牧野-

2021年05月25日 21時19分21秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00075-1回戦対牧野-

--やっと見れる!神海の剣技(大将戦)--

試合は、浪速剛剣道場が勝ったが、
試合は、最後まで行われる。

(浪速剛剣道場VS枚野海剣館)試合の大将戦。
浪速が赤、牧野が白である。

大将:神海天導(しんかい てんどう)VS相手方副将(名前は、省略する)が始まった。

両者。互いに礼をする。
相手は、神海から2本を取らないといけない。
がむしゃらに突っ込んでくる。
神海は、神経を集中する。
相手の動きが止まる。
スローに動き出す。
神海は、余裕(よゆう)で交(か)わした。
(余裕だ)

(こらぁーーーーあ。
 何をしている。
 我を弄(もてあそ)んでいるのか?
 どんな相手であろうと気を抜かずに、
 全力で向かわなければならない)
イクタスの声が心に響く。

神海は、焦(あせ)った。
(俺は、己惚(うぬぼ)れていた)
隙が生まれる。
相手の竹刀が飛んでくる。
一瞬(いっしゅん)。時間が止まる。
済(す)んでの位置で頭を避(よ)けた。
(間違っていました。
 即(そく)、仕留(しと)めます)
(全力こそ相手への敬意(けいい)である)
イクタスは、武道の一端を告げた。
(はい)
神海は、頷(うなず)き、一歩踏(ふ)み飛んだ。
「バシィーーィ」
「メェェエーーーン」
赤い旗が3本上がった。
もう、神海に隙(すき)も緩(ゆる)みもない。
次の立ち合いが開始する。
「メェェエーーーン」
赤い旗が3本。
神海が勝利した。

浪速が圧勝した。

二階で真菜美(まなみ)と朋子(ともこ)が喜(よろこ)び叫ぶ。
そして、手を命一杯(めいいっぱい)振(ふ)った。

つづく。 次回(喜ぶ朋子、神海の本意は?)

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #神海 #剣道大会

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イラスト(真菜美、朋子、比呂、裕也)

2021年05月12日 10時44分58秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

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イラスト(真菜美、朋子、裕也)

2021年05月11日 18時35分24秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

鉛筆で描くからかなぁ?

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不思議なハートの力00074-1回戦対牧野-

2021年05月10日 23時30分13秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00074-1回戦対牧野-

--1回戦対牧野(副将戦)--


(浪速剛剣道場VS枚野海剣館)試合の副将戦。
浪速が赤、牧野が白である。

副将:浪打剛 (なみうち つよし)VS相手方副将(名前は、省略する)が始まった。

両者は礼をする。


浪速(なにわ)の副将は、浪打剛である。
道場の主(あるじ)の息子である。
浪打は、身長は、そんなに高くないが、神海(しんかい)よりは少し高い。
男子の身長が伸びるのは中学生の後半からである。

相手も同じぐらいの背丈(せたけ)である。
体格は、丸くて太い。
浪打は、ふと思った。
(太りすぎ?動けるのか?)

竹刀を交(まじ)える。
「ドォ ドォォ ドン ドン」
相手は、素早い。
(体格は、見た目ごまかしか?)
(力も強い)
(押し負ける)
(離れ際(ぎわ)を気を付けて)
声がする。真菜美の声である。
浪打は、とっさに竹刀を振る。
そして、相手の離れ際の面を防いだ。
相手は、間合いをまた詰める。
(場外は、まずい)
(回り込まなければ)
浪打は、すんでに竹刀をかわした。
そして、足をすり右に進める。
(右に回り込めた)

相手と距離(きょり)が空く。
浪打の間合いである。

左足を踏(ふ)み鳴(な)らす。
「バシィーーー」
「メェーーン」
赤い旗が3本上がる。

浪打の『波打ち面』である。
解説する。
浪打は、竹刀を頭上に構えた。
そして、飛び込む。
何故か、竹刀が胴まで下がる。
相手は、胴を狙(ねら)ってると思い注意が下に動いた。
竹刀は、右から波を打つ。
(いや、左か?)
(スムーズな流れ)
気付くと浪打の竹刀は、相手の頭上あった。
「メェーーン」
(きれい。竹刀が波みたい)
朋子は、見とれた。
(あ!だめ!私には神海君がいる)

試合は、まだ、1分ある。
今度、すぐさま、浪打は、銅を決めた。
「ドォォォオ」
赤が3本上がる。

つづく。 次回(やっと見れる!神海の剣技)


#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #神海 #剣道大会 #波打ち面 #浪打

 

 

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波打つ面。

2021年05月10日 22時37分09秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

浪速の副将の技です。

「波打つ面」

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不思議なハートの力00073-1回戦対牧野-

2021年04月27日 21時24分49秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00073-1回戦対牧野-

--1回戦対牧野(中堅戦)--


(浪速剛剣道場VS枚野海剣館)試合の中堅戦。
浪速が赤、牧野が白である。

中堅:海来峰美(うみらい みねみ)VS相手方中堅(名前は、省略する)が始まった。

両者は礼をする。

浪速は、女性である。だが、小学生の女子は、身長が高い。

あ!よく見ると相手も女性。でも、身長は、そんなに高くない。

海来より低い。小柄である。

「はじめ!」

「バシィーー。バシィ。バシィィーーィ」
竹刀が飛んでくる。

(早い。早い。なんでぇ)海来は、焦(あせ)る。

(神海君。私が挽回(ばんかい)して見せるから)

「ふん。ふん。ぷん」
朋子は、少し不満げである。

(焼きもち?朋ちゃんらしい)
真菜美は、少し可笑(おか)しくなった。

海来は、頭上に竹刀をかざし必死で受ける。
「バン。バン。バン」

(身長が私より低い何て思えない)

(ふふふ。舐(な)めるな)
相手は、防具で見えないが面の隙間から
不敵な笑みを浮かべる。

(身長差なんて関係ないのよ)

海来は、有利に最初は見えたが、劣勢(れっせい)である。

「バシィーーーー。メェェェーーン」
一瞬、観客は、何が起こると覗き込んだ。

相手が、面を打った。
それを止めずに頭を振り交わした。
そして、次の瞬間、竹刀を振り下ろした。

赤い旗が3本上がった。

まだ、中堅戦の試合は、続いたが、
相手は、防戦に作戦を変えた。

海来は、もう一本は、取ることは出来なかった。

「ピィーーーーー」
終了の笛が鳴った。

「神海君。やったよ」
海来は、合図し小声で言った。

神海も笑顔になった。


「もう!まぁ、まぁ、上出来。まぁね」
朋子は、何か不満げであるが、じっと抑(おさ)えていた。
「浪速。ナイス。ファイトォォォオ」
朋子は、叫んだ。

不満の発散か?

つづく。 次回(1回戦対牧野(副将戦))

イラストを載せます。少々お待ちください。


#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #神海 #剣道大会

 

 

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不思議なハートの力00072-1回戦対牧野-

2021年04月25日 22時13分42秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00072-1回戦対牧野-

--1回戦対牧野(次鋒戦)--

(浪速剛剣道場VS枚野海剣館)試合の次鋒戦。
浪速が赤、牧野が白である。

次鋒:斎藤大河VS相手方次鋒(名前は、省略する)が始まった。

両者は礼をする。

相手は、身長は普通。強いいて言うなら小柄である。

そして、位置に着き中段に構える。

斎藤も身長は、高くない。
相手と同じくらいである。

「浪速!頑張れ!」
力一杯。朋子は、叫んだ。

斎藤は、積極的に行くしかないと助言を受けていた。
(そう。積極的に。積極的に。
 ぃくんだ。ぃいくんだ。ぃいいくんだ!)

斎藤は、竹刀を振り飾る。
「メェェーーン」
相手は、間合いを詰め竹刀で受ける。

(う。離れない)
斎藤は、力ずくで押した。
相手の力は強い。
(えぃ。離れろ!)

力一杯押した。
「分かれ」
やっと審判の合図がかかった。
(何分過ぎた?
 30秒か?
 そのぐらい)

斎藤は、自分に腹が立った。
竹刀を振りまくった。
(決まらん。
 クソォーー)
息が切れる。瞬間止(と)めた。

その隙を相手は、逃さない。
竹刀を振りかざし、
「メェーーーーン」

済んでのところで受ける。
(これ以上、点を取られたら)
斎藤の心に弱気が過(よぎ)る。
(いけない)

(いけない)
真菜美も思った。
「ファイトだ!諦めるな!」
声が斎藤の心に響く。胸が熱い。
気持ちが上がる。

「えぃ!」
斎藤は、力を振り絞った。
竹刀が胴を打つ。
「バシーー」
旗は、上がらない。

(惜しい)
朋子は、拳(こぶし)を握りしめる。

また、相手は、間合いを詰めて来る。
(離れろ)
(離れるものか)

「ピィーーー」
試合終了の笛がなる。
引き分けである。

「あ、残念」

つづく。 次回(1回戦対牧野(中堅戦))


#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #神海 #剣道大会

 

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不思議なハートの力00071リレーション⑧

2021年02月05日 14時32分04秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00071リレーション⑧

--リレーション⑧-剣道大会⑤--

ここは、宮火屋アリーナ体育館(みやびやアリーナたいいくかん)である。

神海のクラスメイトは、神海が用意したバスに乗り込んだ。
当然、朋子と真菜美がいる。
「神海君。優勝できるかなぁ」
朋子は、不安と緊張で一杯である。
「出来るよ。きっと。
 あの神海君だよ」
(どの神海君だよ)( ゚Д゚)
真菜美は、安心させようと言葉を探したが、見つからない。
バスは、点呼をすませ出発した。
26号線を進む。
大きな体育館が見えて来た。
宮火屋アリーナ体育館に着く。
「大きいね」
朋子の緊張は、猶更(なおさら)に高まった。
「ドクン。ドクン」
心臓がドキドキする。
決勝戦に行くには、3回勝たなければならない。
トーナメント表が張り出されていた。
神海は、浪速剛剣道場(なにわごうけんどうじょう)である。
「対戦相手はと、」
朋子は、浪速剛剣道場を探した。
対戦相手は、枚野海剣館(まきのかいけんかん)である。
偶然、朋子は、枚野海剣館の横を通った。
話声が聞こえる。
「内は、先鋒勝負で行く。
 その後は、ひたすら引き分けを狙(ねら)え」
(げぇ)
朋子は、その場を通り過ぎた。
小声で真菜美に話す。
「何か。先鋒勝負とか言ってる。
 あれ、内と戦う道場だよね?
 やばい?
 知らせた方が良いの?」
「大丈夫。そのくらい神海君の道場に人は、分かってるよ」
開会の挨拶があり、試合の位置に散らばった。
(浪速剛剣道場VS枚野海剣館)試合が開始される。
浪速が赤、牧野が白である。

先鋒:山内樹貴VS相手方先鋒(名前は、省略する)が始まった。

礼をする。
相手は、大柄である。

山内は、中段に構えた。
相手も中段に構える。
小学生は、対外中段だよ。
「はじめ」の合図が掛かる。
即、相手が飛んできた。
「めん!」
鋭く面を叩く。
山内は、済んでのところで頭上で竹刀を横にして防いだ。
相手は、連続して畳(たた)み掛ける。
山内は、間合いを詰めて防いだ。
グラブ(小手)で押し合う。
(力負けする)
山内は、苦しんでいる。
相手の足が、構えが、一息、二息、動く。
山内も攻めなければと思った。
面を打とうと振りかざす。
しかし、相手の動作に心が動いた。
その瞬間隙が生まれた。
「バシ」
「めぇぇぇえ」
白の旗が三本上がった。

その後は、山内は、2本負けしないように頑張った。
山内には実力差が歴然としているのが分かったからである。
2分が過ぎた。
白が一勝した。

つづく。次回(1回戦対牧野後半戦)

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #神海 #剣道大会

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不思議なハートの力00070リレーション⑦

2021年01月24日 18時12分47秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00070リレーション⑦

--リレーション⑦-剣道大会④--


授業が終わり、
ホームルームが始まった。
クラス委員の雅美(まさみ)が議長を務める。
田中先生も参加した。
まず、朋子から議題の提出にあたり挨拶(あいさつ)がある。
「この度は、放課後にもかかわらずホームルームを開催いただき感謝です。
 今日の議題は、今度の日曜日に神海君がでる剣道大会があります。
 同じクラスになって日は浅いですが、同じクラスになったよしみで皆で応援したいのですが、
 皆の意見を聞きたいです。
 ちなみに神海君は、去年、大阪府で準優勝です。
 皆さんよろしくです」
朋子の議案の説明は終わった。
さすが。成績優秀な朋ちゃん、満点な挨拶でした。
真菜美は、朋子の挨拶が上手くいきホッとした。
次に雅美は、神海に挨拶を求めた。
「議題を提案してくださった朋子さんには、感謝します。
 今週の日曜日に剣道大会があります。
 小学生の部は、団体戦で、
 去年、5年生の時に出場した時には、おしくも準優勝で全国の大会に出れませんでした。
 今年は、小学生最後です。
 みなさんとは、知り合ってまだ浅いですが、
 応援していただければ、そんなに嬉しいことはありません。
 みんなの意見を聞かせてください」
神海は、孤独を好むように見えたが、
みんなの応援を感謝して望んだ。
朋子は、何か恥ずかしげである。
雅美は、大会の日と時間と場所を明記しなくてはと思った。

神海は、前に出て来て書いた。
「9月5日です。
 9:00~16:00までです。
 場所は、浪速区宮中。
 宮火屋体育館です」

「おぉぉぉ」
歓声が上がった。

「どうやって行くの?」
クラスメイトが尋(たず)ねた。

「人数にもよりますが、学校の前に迎えのバスを用意します」
神海は、提案した。

「おぉぉぉ」
また歓声が上がった。

「お昼は?」
クラスメイトが尋(たず)ねた。

「必要な人は、弁当を用意します」
神海は、答えた。

「だめ。
 応援には、
 みんなの気持ちが大切なの。
 そんなに神海君の手間をとれせては、
 何を応援するか分かりません。
 昼は、各自持参をお願いします」
朋子は、半分怒り気味に発言した。

雅美も朋子の意見に賛成した。
昼は、各自持参することになった。

雅美は、出席者を確認するためにメモを回した。
あからさまに聞いてもいいが、
個人の意思を尊重するためである。

応援に行く人も決まった20名くらいである。

「それでは、ホームルームを終了します。
 気を付けて帰るように」
田中先生は、最後を締めくくった。

ホームルームは、終わった。

つづく。 次回(剣道大会前日)

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #神海 #剣道大会

 

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