「 ・・・あ」
ミイコが、車の窓にへばりついた。
コウジとマドカが見ると、一台の車が・・・・
「・・・あ」
それを見て、マドカが声を上げる。
モルドに襲われて乗り捨てた車だった。
マドカとミイコの間にちょっと気まずい空気が流れる。
「あれは、後で調べて、動かないようならレッカーするしかないですね」
さらりと、流すコウジ。
そのまましばらく走り、アパートの駐車場で車を止める。そして、車を降りようとする二人に
「ちょっと、待ってください」
と声を掛けた後、助手席に置いた荷物をがさごそ引っ掛きまわし、それを二人に手渡した。
「え・・・、これ」
それを手にした二人は、お互いに顔を見合わせる。
「とりあえず、護身用です。その程度では、牽制くらいしか出来ませんが、なにもないよりましでしょう。ただ、人に対する攻撃力は、十分ありますから、間違っても、人に向けて発砲する事はしないで下さい」
間違う以前に、こんなもの使いたくない。というのが本音だが・・・。
マドカはそれをズボンのベルトに差し込み、ミイコは肩から提げたポシェットの外ポケットの突っ込んだ。
「いいですか、危ないと思ったら、すぐに逃げてください。それから、危険と思うところには近づかないこと。お願いします」
車から出た二人に、改めてコウジが注意する。
それに二人が頷くのを確認して、建物に向かった。
ミイコが、車の窓にへばりついた。
コウジとマドカが見ると、一台の車が・・・・
「・・・あ」
それを見て、マドカが声を上げる。
モルドに襲われて乗り捨てた車だった。
マドカとミイコの間にちょっと気まずい空気が流れる。
「あれは、後で調べて、動かないようならレッカーするしかないですね」
さらりと、流すコウジ。
そのまましばらく走り、アパートの駐車場で車を止める。そして、車を降りようとする二人に
「ちょっと、待ってください」
と声を掛けた後、助手席に置いた荷物をがさごそ引っ掛きまわし、それを二人に手渡した。
「え・・・、これ」
それを手にした二人は、お互いに顔を見合わせる。
「とりあえず、護身用です。その程度では、牽制くらいしか出来ませんが、なにもないよりましでしょう。ただ、人に対する攻撃力は、十分ありますから、間違っても、人に向けて発砲する事はしないで下さい」
間違う以前に、こんなもの使いたくない。というのが本音だが・・・。
マドカはそれをズボンのベルトに差し込み、ミイコは肩から提げたポシェットの外ポケットの突っ込んだ。
「いいですか、危ないと思ったら、すぐに逃げてください。それから、危険と思うところには近づかないこと。お願いします」
車から出た二人に、改めてコウジが注意する。
それに二人が頷くのを確認して、建物に向かった。