「こちら、本部。どうした?」
コウジが通信機に向かいながら、目の前のモニターを操作する。
「別働隊が・・・・、分かった。すぐ行く」「こちら本部、NO.20。L90地区へ行ってくれ、こちらもすぐに向かう」「・・・」
コウジは数箇所に次々に指示を出していく。
ミイコは、そのモニターの一つを凝視した。
「すみません。出かけなくてはならなくなりました。危険ですのでお二方は、ここにいてください」
言いながら、部屋を出ようとするコウジにミイコが椅子から立ち上がった。
「あたしも、行きます。あのアパートのところですよね、連れて行ってください」
「おい。ちょっと待てよ」
と、慌ててとめるマドカにミイコが振り向いて叫ぶ。
「あそこに、トシ君がいるの」
「・・・え?」
突然の台詞に動きを止めるマドカに対し、ミイコがゆっくりと繰り返す。
「あそこに トシ君が いるの」
「トシ って、確か君達が探してるって言う・・・?」
ドアノブに手をかけたままのコウジが、振り返った。
「そうです。だから、連れて行ってください。出来ないと言うのなら、勝手に行きます」
ミイコの言葉にコウジがしばらく考え込んでいたが、その勢いに押されたのか
「分かりました。ついて来て下さい。車を出します」
言って、ドアを開けた。
「俺も、行きます」
マドカの台詞に一瞬動きを止めたコウジだが、諦めたのか勝手な行動を取られると困ると思ったのかコウジが軽く頷く。そして
「あまり、無茶な行動は、しないでくださいね」
と、一言付け加えることは、忘れなかった。
コウジが通信機に向かいながら、目の前のモニターを操作する。
「別働隊が・・・・、分かった。すぐ行く」「こちら本部、NO.20。L90地区へ行ってくれ、こちらもすぐに向かう」「・・・」
コウジは数箇所に次々に指示を出していく。
ミイコは、そのモニターの一つを凝視した。
「すみません。出かけなくてはならなくなりました。危険ですのでお二方は、ここにいてください」
言いながら、部屋を出ようとするコウジにミイコが椅子から立ち上がった。
「あたしも、行きます。あのアパートのところですよね、連れて行ってください」
「おい。ちょっと待てよ」
と、慌ててとめるマドカにミイコが振り向いて叫ぶ。
「あそこに、トシ君がいるの」
「・・・え?」
突然の台詞に動きを止めるマドカに対し、ミイコがゆっくりと繰り返す。
「あそこに トシ君が いるの」
「トシ って、確か君達が探してるって言う・・・?」
ドアノブに手をかけたままのコウジが、振り返った。
「そうです。だから、連れて行ってください。出来ないと言うのなら、勝手に行きます」
ミイコの言葉にコウジがしばらく考え込んでいたが、その勢いに押されたのか
「分かりました。ついて来て下さい。車を出します」
言って、ドアを開けた。
「俺も、行きます」
マドカの台詞に一瞬動きを止めたコウジだが、諦めたのか勝手な行動を取られると困ると思ったのかコウジが軽く頷く。そして
「あまり、無茶な行動は、しないでくださいね」
と、一言付け加えることは、忘れなかった。