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宇宙時間 ソラノトキ

風樹晶・かざきしょう

勝手に趣味ブログ
のんびりしようよ

月影の門 6

2009-02-02 21:18:03 | 小説 月影の門
「でも、あれ、外ってこんな暗かったっけ?」
 マドカの台詞にミイコが辺りを見回す。
 確かにおかしい。普段は、近所の看板や街灯のあかりがあるはずなのだ。それなのに、見事な真っ暗闇。墨を流したような、とは、こういう事をいうのであろう。
「ね、あれ」
 ミイコがマドカをつつく。
 その指し示したほうを見ると、ぼんやりとした月明かりの中に見える人影。
「あれ、トシ君じゃない?」
「本当だ。何やってんだ、あいつは」
 トシ以外にもいくつかの人影が見え、次の瞬間、マドカがミイコを抱えるようにドアの影へ転がり込んだ。
「ななな・・・、何なのあれ。それに、ここ何処よ」
 床の上にへたり込んだまま、辺りを見回すミイコに
「俺が知るか」
 マドカがぶっきら棒に答えた。
 実際、答えようがないのだ。マドカ自身、何が自分の身に起こったのか理解できないでいるのだから。
 まさしく“ここはどこ、わたしはだれ”という状態なのだ。

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朝日 その2

2009-02-02 13:29:14 | 朝の画像
もう少しで 全身が見えそうな 朝日


   2009/02/02 07:07 撮影
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朝日 その1

2009-02-02 13:27:50 | 朝の画像
建物から顔を覗かせつつある朝日


   2009/02/02 07:05 撮影
コメント (2)
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