〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

そこに山があるから

2006-08-03 | Weblog
きょうは(というか前半は不毛に終わったので、後半は…)
イタリア人の心理学者、
R・アサジョーリのことについて勉強しました。

彼は心の否定的なところにのみ焦点が当たりがちな
精神「分析」にたいして
サイコシンセシス=精神「統合」という
とてもポジティブかつ効果的な体系を創始しました。
(そのレベルでの精神分析の有効性は認めているので、
「含んで超えて」ということのようです)

心の治癒から自己実現、さらに自己超越(大文字の「自己」実現)
までを視野に入れ、その枠組みにきわめて多様な心理技法を取り入れた
体系的かつ実践的な、心の成長論というか、
修行のシステムともいうべきもののようです。

示されているように、よい人間になるには方法があって、
それをしっかり辿った方が効率的なのは、
紹介されているように多分明らかです。
「あるがまま」とかかっこよくいって
けっきょく僕ら〈ふつうの人〉は、
実質流されるままになりがちですから。

詳しくは『トランスパーソナル心理学』(岡野守也、青土社)を
お読みいただけるとうれしいです。
しかし、ここまで実践的にわかりやすく
「山ののぼり方」を示してもらっているのだから、
やっぱり山にはのぼりたいなと思います。
山にのぼることなしに、
「おれはこんなにたくさんガイドを読んだ」とか
「それにもとづいてこんなすげー登山用具買ったぜ」
とかいうのはなんか恥ずかしいし。

しかし率直に言って、まだまだ麓じゃのう。
脱同一化の練習のよる「油断のない自己」の形成から、
まずはじめる必要があるみたいです。
かっこいいこと言ってみたいけどさ、それって逆に
ヒジョーにカッコワルイの。


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