(承前)
希望は、何より私たちは人間として自由意志をもつ主体的な存在であり、そして原理的には私たちの心は無限で、思うことは原則自由自在だということにあります。
いろいろロクでもない思いが自動的に・勝手に湧いてきて狭苦しく限界だらけという、文字通り思うに任せぬ、不自由きわまるわれらが心の現状があるのは、もちろん確かです(私ももちろん、とりわけそうです)。
しかしよく考えてみると、そんなふう . . . 本文を読む
5.焦土からの再建
しかし取り組み次第で、私たち〈ロストジェネレーション〉が、世代一般の特徴と描写された「ダメ」を克服し、社会の現状を変革する力となることは、可能性としては大いにありだと根拠を持って言いたいと思います。
おそらくいうまでもなく、この日本の社会の将来は、そして後に続く世代の安心は、主体として今後その中核を担っていく私たちが希望=ヴィジョンを持ち、それにもとづいて適切な責任的 . . . 本文を読む
妙に暖かい冬が終わり春先を迎えたと思ったら、
急に本格的な冬を迎えたかのような日々で、
開きかけた桜もびっくりしているかのようです。
私たちは地球の気候を壊してしまっているのだなと実感します。
さて、そんなこととはまったく関係なく、
というか、たぶんもっと消費者の方がたに
がんがんエネルギー消費をしていただく目的があるのだと思いますが、
首都圏の近郊の私鉄・バス会社では、
今日からいっせいに共通 . . . 本文を読む
4.内面の焦土・外面の危機
そういうわけで、歴史的な理由も原因もあっての集団的‐内面的な病理情態として、いま多くの同世代の私たちは悲しいことに、「アナタの人生に一切意味はない」「ないないづくしでやりきれない、それでもアナタは生きている」といったニヒルなセリフこそがリアルだと感じられ心の琴線に触れてしまうような空虚な生き方を、選ばざるを得ず選んでしまっているわけです。
(そんなふうに先行世代 . . . 本文を読む
最近、もはや覚えている人も少ないかもしれない「ロストジェネレーション」について蒸し返しくりかえし言いたい事を書いてきましたが、気づけばまだ計画段階なのでした。
計画だけは大ブロシキなのですが、骨格だけでその後の肉付けが続くかどうか…どうなるかは書いている私自身よくわかりません。ということでご笑覧いただければ幸いです。
結構こういうことも心の姿勢というか視点次第のようで、「何を書こうか」という自己表 . . . 本文を読む
3.アイデンティティ・ロストの世代論
そんなふうに心の基盤・アイデンティティがいわば根っこから枯死しつつあるかに見える、その最初の世代が私たちなのだということですが、よく上の世代のオジサン・オバサンたちから批判されるように、それは豊かで自由な時代に生まれ育ち、そのことに甘えた私たちの努力不足と未熟さばかりが原因なのでしょうか?
そうではない…というか、たしかにそれは事実を衝いているけれ . . . 本文を読む
2.私たちの世代が「ロスト」したものとは
さらに、人間にとって本来大切だったはずの、心の各レベルの「中味」とはいったい何であったのかを見ていく必要があると思います。
いうまでもなく喪失を問題にするからには、もともとあったはずの何がロストしてしまっているのかを見ておかなければ、最初からピントはずれな議論になってしまうに違いありません。
それが『朝日』の新年連載「ロストジェネレーション」に対する . . . 本文を読む
あやしいタイトルですね…しかし私たちにとってちょっと懐かしい「人類補完計画」(笑)のような策謀めいたものではもちろんありません。いうまでもないか。
これはさきにとりあげた、事の発端である名付け親・『朝日新聞』連載「ロストジェネレーション」に欠けていたところを補うことで、わが世代の問題の本質と対策を示そうという、たんなる宣言としてのインパクトを狙ったつもりです。
思いついたところで、概略次のよう . . . 本文を読む
これまで漠然とやってきた〈ロストジェネレーション〉論補完の試みについて、今後はバックキャスト的に、目的にもとづくプランをさきに決めて書き進めていこうと思いつきました(「バックキャスト」という言葉の誤用かもしれませんが、イメージ的に)。
でないと、これまで読んでいただいておわかりとのとおり、どうも「自分なりのこだわり」に沿った目先のフォアキャストで、いつまでも右往左往することになってしまうだろうか . . . 本文を読む
さて、「ロストジェネレーション」ということについて検討し書き進めてみて、ここでの課題が、わが同世代の内面‐心から失われているものが何なのかを明らかにし、その対策を探ることにあるのに気づいたのでした。
それは、代表的にはさきの朝日新聞の記事のような、いま私たちがマスコミでよく見かける社会病理に関するもっぱら外面的・表層的な観察や分析からは、なぜか省かれてないがしろにされてしまっているかに見える側面 . . . 本文を読む