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今回取り上げた記事は、
今更聞けない経営指標 7
『PI値』
商品間の顧客支持度を比較
(経営教育総合研究所所長 山口正浩)
日経MJ 2012年8月31日号 14ページよりです。
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ハイ・ロード通信
日経MJ新聞の記事を基にして、
企業の経営について学んでいきます。
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今回は「PI(購買指数)値」を紹介します。
PI値は、POS(販売時点情報管理)システムの
データ分析手法として用いられ、顧客1000人当たり、
その商品がいくつ売れたのかを示しています。
PI値を分析するためには、POSデータから、
分析対象商品の販売個数と客数を把握します。
PI値を式で表すと、
PI値=商品の販売個数÷客数×100
となります。
式でわかるように、商品の販売個数を客数で割ることで、
ある商品を1人の顧客が平均いくつ購入したのかを算出
したあとに、100倍することで1000人当たりの
平均販売個数を求めています。
例えば、1日の客数が2000人のお店で、新商品の
おにぎりが1日で50個売れたとします。
新商品のおにぎりのPI値を求めると、
50個÷2000人×100=25となり、
このおにぎりは、1000人の顧客が来店すれば
25個売れることがわかります。
PI値の分析手法には、
①同一アイテム比較分析法と、
②同一カテゴリー内比較分析法があります。
①同一アイテム比較分析法では、同じアイテムのPI値
を比較します。
分析手法には、店舗間比較法、特売などの値下げ後と
値下げ前とで比較するプライス別比較法、
月別に分析する月別比較法、週に比較する州別比較法、
日別に分析する日別比較法、朝・昼・夕方・夜など
時間帯別比較法などがあります。
②同一カテゴリー内比較分析法には、おにぎりという
同一カテゴリー内の、梅、鮭、たらこ、昆布といった
異なる種類のアイテムのPI値を比較する種類別比較法、
増量パックの商品と定番商品の比較など量目の異なる
アイテムのPI値を比較する数量別比較法などがあります。
店舗間比較法を例にとると、新商品の総菜が、、A店では
1日に50個、B店では、1日に200個売れたとします。
販売個数のみで比較すると、新商品の総菜はB店の顧客に
人気があるように見えます。
しかし、レジの通過客数が、A店で1日当たり1000人、
B店で1日当たり5000人であるときのPI値を計算すると、
A店は、50個÷1000人×100=50、
B店は、200個÷5000人×100=40となります。
店舗間のPI値を比較すると、A店の顧客のほうが
新商品の総菜を支持していることがわかります。
PI値の分析後、小売店の経営に活用するためには、
A店のPI値が大きい要因(陳列や接客、販促などの工夫)
を把握して、他店でも展開できるようにすることが必要です。
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本日は以上です。
それでは、次回を楽しみにお待ち下さいね。
ご意見やご感想を戴けると嬉しいです。
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