❝怪談❞は夏の終わりにやってくるーーー
これは私が30年ほど前、いえ、もしかすると99年ほど前?に実際に経験した出来事です!(^^)!
#@@#~***化け猫の話ではありません。。。
9月になっても真夏の暑さが襲ってきます。
ある日の、うだるような午後、
遅い昼食を済ませて、一家はダラ~ンと椅子に掛けていました。
古い大きな時計の針がそろそろ午後3時を指す頃、、、
ほんの少し風が吹きました。
#@@#~***
あ、、、涼しい。
外はとても静かで、
きょうはいつものにぎやかな子供たちの声も聞こえません。
急に吹いてきた風の音が聞こえてきそうなくらい静かです。
ねえ、きょうはなんかすごい静かだね!
まあ、たまにはこんな時もあるよね、
などと言いながら、
涼しい風とあまりの静けさにみんな眠くなってきました。
#@@#~***
と、その時、
バ~ン!
まるで心臓を突き破るようなすさまじい音が鳴り響きました。
それは誰もいないはずの、
ドアが閉まった子供部屋から聞こえてきたのです。
え、 #@@#~
エ、 #@@#~
何?お姉ちゃん今の何?
なに~#@@#~何、々?
子供たちは思わず体を寄せ合いました。
二人はびくびくしながら椅子の上で固まっています。
だって自分たちの部屋で何かが起きているから、、、
そして、
恐る恐る、
閉まったままの子供部屋を振り向きました。
#@@#~***
さっきまで涼しくて気持ち良かった風が、
急につめたく感じました。
あ~
なんか寒い~
小さな腕に鳥肌が立っています。
だって、子供たちはみんな怖い想像に取りつかれていたから、、、
どうしてかというと、
そのころ、夏の終わりに毎晩テレビで人気の怪談の番組があったからです。
そして、怖いのに毎回見ずにはいられない二人だったからです。
お母さん早く見てきて、、、誰かいるよ、、、!
#@@#~***
すると今度は、、、
ガリガリ、ガリガリと小さな音がしてきました。
ねええ、、、お母さん早く見てきてよ。
子供たちはもう耐えられなくなってしまいました。
泣き出しそうな、ひきつった顔をしています。
あら、、、
あなたたちの顔のほうが怖いよ~と脅かしながら、
私はそっと子供部屋に近づき、戸をソ~ッと、少しだけ開けると、、、
あらら、飼い猫のジャンボがちょこんと見上げていました!
なんと、
外からガラス戸をこじ開けて子供部屋に入ったものの、
廊下へ出る扉が閉まっていたので、
ジャンボは、ふたが開いていたピアノの鍵盤の上に飛び乗って遊んでいたのでした。
そして部屋の扉を開けようと爪で引っ搔いて、
ガリガリ、ガリガリ・・・
実は、
私はポロンポロンと鍵盤の上を歩いている
ジャンボの姿を前にも見ていたので、
知らんふりして子供たちの反応見ながら楽しんでいました。
子供たちも暑い夏の終わりをちょこっと楽しめたかな(^^)/
ポカ~ンとしながら見ている二人の膝の上にジャンボを載せました。
「ちゃんとピアノのふたを閉めなさいよ!」
おわり
ーーーこんな体験された方もきっとあるかも、、、
そんな夏の終わりの真昼のちょこっと怪談でした(^^)/
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