前回記事とのつながりを意図して投稿しています。チャーリー・ヘイデンを含むグループでオールド・アンド・ニュー・ドリームというアルバムを三枚。時系列では三枚目の前に、ドン・チェリーとエド・ブラックウェルのデュエット・アルバムがくるのですが、構成が違いますのでこれは次回に繰り延べます。OLD AND NEW DREAM / PLAYING /
オーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」。曲だけとれば、フリー・ジャズではありません。過去にはMJQ(Modern Jazz Quartet)も手がけていました。発表されてから、スタンダート化しているチューンですから、別段新しい解釈はありませんが、この曲の決定版といえると思います。
このグループで、リーダーは決めてないと思いますが、ドン・チェリーがソロ楽器であることから、リーダー的役目を持っていると考えて、わたしの分類としてはドン・チェリーにしています。ミュゼットをデューイ・レッドマンが演奏していますが、ドン・チェリーが吹いていると思っていました。( 「ムー」における、通りすがりの嫌がらせコメント以来、ドン・チェリーが鬼門になってしまった。くそぉ ) 音楽を聴くのは右脳だけでなく、わたしの場合は過去の記憶が大きな作用をしているのです。
チャーリー・ヘイデンがラストの「鯨の歌」で、捕獲禁止を主張しています。(アメリカのペリー提督は捕鯨のために江戸幕府に開国を迫ったんですよ。外に向けて主張するまえに、自分達のご先祖さまの贖罪を行うのが筋じゃないですかね。)
ドン・チェリーのヴォイスとエド・ブラックウェルのパーカッションが、いつものように民俗音楽風。どこの民族とも言えないところが、ドン・チェリー。
わたしのコレクションで、オーネット・コールマンのバンドにはピアニストが見当たらない。この大きな楽器を使わないところに、ジャズの原型を感じるのかも知れません。このオールド・アンド・ニュー・ドリームでは、ドン・チェリーがピアノを弾いています。わたしは好きですね、このピアノ。でもステージによってはピアノが使えなケースもあるようで、それが次掲アルバムです。
このアルバムはライブ収録ですが、観客の拍手が自然発生的で好感がもてますね。子供の頃、小学校の校庭で催されたNHKの「素人のど自慢」の公開録音を見物したことがあるのですが、観客の拍手まで指揮されていたが驚きでしたね。
エド・ブラックウェルのトリビュートとなっていますが、ラスト・レコーディングではありません。まぁ、亡くなってからこのアルバムを出していますから、適題と思ってつけたんでしょうね。
ブラックウェルを意識して聴くこともありませんね。「デューイズ・チューン」という曲が入ってますので、デューイ・レッドマンに着目しましょう。
さて、チャーリー・ヘイデンの名前が鯨以来、出てきてませんが、地味な楽器ですから致し方ありませんね。グループの大黒柱の存在でしょう。ちゃんとしてないと、震度5強でグループは倒壊するではありませんか。
オールド・アンド・ニュー・ドリームの最初のアルバムから八年も経っていますから流石にオーネット・コールマンの匂いは希薄になってました。
コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/02/07 ものずき烏 記
OLD AND NEW DREAM / PLAYING /
TRIBUTE TO BLACKWELL: Old And New Dream
"Old And New Dream" ECM(GRM)1154 Lonely Woman / Togo / Guinea Open Or Close / Orbit Of La-Ba / Song For The Whales Don Cherry (tp,p) Dewey Redman (ts,musette) Charlie Haden (b) Ed Blackwell (ds) 1979/08オーネット・コールマンにゆかりのあるグループであることが一目瞭然。マイルス・デイヴィスのサイドメンで編成したV.S.O.P.(Very Special Onetime Performance)の発想とおなじで、オーネット・コールマンのVSOPと言える。どちらも、Onetimeではなかった。看板を偽ったVSOPの方が罪が重かろう。
オーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」。曲だけとれば、フリー・ジャズではありません。過去にはMJQ(Modern Jazz Quartet)も手がけていました。発表されてから、スタンダート化しているチューンですから、別段新しい解釈はありませんが、この曲の決定版といえると思います。
このグループで、リーダーは決めてないと思いますが、ドン・チェリーがソロ楽器であることから、リーダー的役目を持っていると考えて、わたしの分類としてはドン・チェリーにしています。ミュゼットをデューイ・レッドマンが演奏していますが、ドン・チェリーが吹いていると思っていました。( 「ムー」における、通りすがりの嫌がらせコメント以来、ドン・チェリーが鬼門になってしまった。くそぉ ) 音楽を聴くのは右脳だけでなく、わたしの場合は過去の記憶が大きな作用をしているのです。
チャーリー・ヘイデンがラストの「鯨の歌」で、捕獲禁止を主張しています。(アメリカのペリー提督は捕鯨のために江戸幕府に開国を迫ったんですよ。外に向けて主張するまえに、自分達のご先祖さまの贖罪を行うのが筋じゃないですかね。)
"Old And New Dream: Playing" ECM(GRM)1205 Happy House / Mopit / New Dream Rushour / Broken Shadows / Playing Don Cherry (tp,p) Dewey Redman (ts,musette) Charlie Haden (b) Ed Blackwell (ds) 1980/06 Live, Austriaこれも、オーネット・コールマンを意識してしまいます。V.S.O.P.もマイルスの匂いが濃厚で、マイルス・デイヴィスが近寄り難い人物であるように、オールド・アンド・ニュー・ドリームもオーネット・コールマンの影響を残しながら、独裁者を外して民主的にやろうというバンドかも。
ドン・チェリーのヴォイスとエド・ブラックウェルのパーカッションが、いつものように民俗音楽風。どこの民族とも言えないところが、ドン・チェリー。
わたしのコレクションで、オーネット・コールマンのバンドにはピアニストが見当たらない。この大きな楽器を使わないところに、ジャズの原型を感じるのかも知れません。このオールド・アンド・ニュー・ドリームでは、ドン・チェリーがピアノを弾いています。わたしは好きですね、このピアノ。でもステージによってはピアノが使えなケースもあるようで、それが次掲アルバムです。
このアルバムはライブ収録ですが、観客の拍手が自然発生的で好感がもてますね。子供の頃、小学校の校庭で催されたNHKの「素人のど自慢」の公開録音を見物したことがあるのですが、観客の拍手まで指揮されていたが驚きでしたね。
"Old And New Dream: Tribute To Blackwell" Black_Saint(ITA)120_113-1 Happy House / Law Years / Togo Dewey's Tune / Street Woman Don Cherry (tp) Dewey Redman (ts) Charlie Haden (b) Ed Blackwell (ds) 1987/11/07 Live. Georgiaこれも神出鬼没のイタリアのゲリラ・レーベル。CDではどうなっているか知らないのですが、イタリアでプレスしたLPにはA面のレーベルに直径15ミリくらいのハンコ(スタンプ)が押してあるんです。だから、わたしには Soul Note も Black Saint も出所が同じで社名を変えているインチキ臭さがあるんですね。
エド・ブラックウェルのトリビュートとなっていますが、ラスト・レコーディングではありません。まぁ、亡くなってからこのアルバムを出していますから、適題と思ってつけたんでしょうね。
ブラックウェルを意識して聴くこともありませんね。「デューイズ・チューン」という曲が入ってますので、デューイ・レッドマンに着目しましょう。
さて、チャーリー・ヘイデンの名前が鯨以来、出てきてませんが、地味な楽器ですから致し方ありませんね。グループの大黒柱の存在でしょう。ちゃんとしてないと、震度5強でグループは倒壊するではありませんか。
オールド・アンド・ニュー・ドリームの最初のアルバムから八年も経っていますから流石にオーネット・コールマンの匂いは希薄になってました。
コレクション整理の進行状況→ コレクション一覧
2006/02/07 ものずき烏 記