下町ウォーカー~空間散歩~

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ガンバレ!@看板建築さま

2006-01-20 20:13:16 | 写真>景観・街並み
みなさんは、『看板建築』という言葉をご存知でしょうか?
最近は、ほとんど聞かなくなりましたね。

『看板建築』とは、
関東大震災以降に建てられた装飾付きの商店建築(店舗と住居が
ひとつになった、いまでいう店舗併用住宅)のことです。
しかも現役(建物も仕事も両方)で頑張っている建物をいいます。

実際に看板が付いているのではなく、
建物の外壁に“モルタルや銅板製”の装飾が施されている様子が
“看板のように見える”ことからついた名前と言われています。

以前は、下町でも多くの看板建築を見かけることができましたが、
いまでは、少なくなりとても残念です。
たまーに!
銅板の看板建築を見かけることがあるぐらいではないでしょうか。

少なくなった貴重な『看板建築』を神田須田町で見かけました!
神田界隈に残る唯一の“モルタル看板建築”の代表でもあります。

この建物(医院併用住宅)は、
おそらく大正末期から昭和初期にかけて建てられたものです。

今でも、こんなに立派&現役で頑張っているから驚きます。
建物を見たときに
とっても大切に使用されているんだなぁ!という思いがしました。

これだけきれいな状態で残っている“モルタル看板建築”
も見たことがありません。

建った当時は、たいへん“豪華な建物”だったはずです。
というのも、この頃建てられた
医院や交番の建物は、たいへん豪華だったといわれています。
その証拠に現在も現役でがんばっていられるのだと思います。

大正、昭和、平成とこの街をながめてきた建物の顔だけあって、
風格や貫禄さえ感じられます。

残しておきたい“下町遺産”のひとつではないでしょうか!
ガンバレ!看板建築さま!

靖国通りから少し入ったところ(神田まつやの斜め前)で
いまも現役で頑張っています。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (take)
2006-01-21 15:15:11
こんにちは、寒いですね

看板建築ですか!先日木造三階たての看板建築(神田須田町1丁目たぶん医者)の壊しの現場に、仕事の関係でちょっとだけ関わったのですが、その時思ったのが、この建物を壊さないでレトロ風の喫茶店にでもすると、いいのではと思いましたね。
返信する
うまく利用できればなぁ! (下町ウォーカー)
2006-01-21 16:24:29


>takeさん



こんにちは、コメントありがとうございます。

東京も雪が積もりました~



ホントに、神田界隈でも少なくなりました。

看板建築のレトロなところがいいですねぇ!



わたしは、小川町交差点のところにあった

“洋品店”のモルタル看板建築も大好きでした。

いまでは、立派なビルにかわってしまい残念です。



きのう、たまたま“洋品店”のご主人と会って

懐かしい看板建築の話を聞くことができました。

昭和3年に建ったものだそうです!



できることなら、

いつまでも残しておきたいですね!

壊さないで、うまく利用できればなぁ!

と思いますが。



今日一日、降り続く模様です。

足元に気をつけてください。
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