想い人ブログ

詩人のこころのように綴っていきたい・・・

音楽療法、患者さんの心

2014-04-17 19:25:22 | 想いごと
ずいぶん長い間ご無沙汰でしたが、昨日は週1回の認知症病棟の音楽療法でした。
音楽療法は、毎回、僕がピアノを弾いて患者さんに歌を口ずさんでもらっています。

昨日は、音楽療法が終わって、ある患者さんと少し話していたら、
泣きながら、自分の親や身内のことを思い出したと話していました。

僕は、「悲しくさせちゃったかな」と云ったら、
その患者さん、「いや、昔の懐かしい思い出を思い出させてくれて嬉しくて」と泣いていました。

その患者さんには、そういえば、“ふるさと”を歌う前に、
ふるさとの話を聴かせてもらったからだろうなと思います。

その話を聴きながら、自分の拙いピアノでも、
それだけ、その患者さんの心に響いているということは真剣に受け止めなければならないと思いました。

僕は、童謡や昔の歌謡曲は、いいなとは思うものの、
“さだまさし”の歌ほどには心が揺さぶられないのですが、

高齢の患者さんは、普段、音楽に触れることは少ないですし、
人生においても、その年代の人は拙いとはいえど、生のピアノに触れることは少ないのでしょう。

きっと、僕にとって、さだまさしさんが目の前で歌ってくれたと云っても大げさではないのでしょうね。
いや、僕がそれほど腕がいいとかではなく、患者さんの感覚ということです。

もっと、いいものにするために、
無理をせず、少しずつ内省しながら、音楽療法を変えていきたいなと思いました。

それが、僕のする、僕が勤めている病院での音楽療法になるのだと思います。

そういえば、昔、音楽療法の実習で、先生が実習の合間に、
僕が当時聴いていた歌をピアノで弾いてくれた時の鳥肌が立ったことは忘れないなぁと思いました。


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