
ストゥントラエンに、
ラオ文字の記された貝多羅葉(ばいたらよう)があるときいた。
きいたのは1年前だが、なんとなく機会がなくて過ぎていた。
1月上旬、その機会がやってきて、ぜひぜひと見せてもらいにいってきた。
貝多羅葉は、現地のラオ語でbai kha laan。
タイ語だとbai laanだし、
ラオスのラオ語でもbai laanだ。
なのにストゥントラエンではなぜか、間にkhaが入る。
オウギヤシなどの葉を火にあぶり、鉄筆などで傷をつけて文字を書く。
現在のストゥントラエンでラオ文字はほとんど見かけない。
国境沿いの観光地域の看板で、クメール文字とラオ文字が併記されるのがせいぜいで、
人々の日常にラオ文字は「必要がなくなった」のだ。
そんななかでラオ文字のbai kha laan。
いまでも村でいわゆる占いに使われている。
そのbai kha laanを見せてもらいたいと思って訪れた。
ところが迎えてくれた年配女性はというと、
私の申し出を聞いているのかどうなのか、
私に庭の植物を摘んでくるようにと告げ、
さっそく占いの準備を始めた。
bai kha laanを「見に」きたということは、
彼女にとっては「診て」もらいにきたということらしい。
言われるままに植物の葉を皿に載せ、
蝋燭と現金を添えると彼女が部屋の奥からbai kha laanを抱えてきた。

オウギヤシの葉が束にされ、上下に木製の表紙がついて、彫刻まで施されている。
現在70代のその女性が曰く、
彼女の父が若い頃、ストゥントラエンの寺院で見習僧として出家して、
そのときに記したものだという。
手に取らせてもらう暇もなく、
「それで、あなたはどんな願い事や知りたいことがあるのかね?」
と私に聞いた。
どんな願いと言われても困ってしまう。
とっさにでてこず、一緒にいた友人が私の代わりに一言二言アドバイス。
「わかった。じゃぁこうして頭の上に掲げて願い事をいいなさい。それからこの棒で突き刺して、ささったところで止めなさい」
いわれた通りにむにゃむにゃ願い、小さな棒でbai kha laanをつっついてみた。
ささったところを女性に出すと、
彼女はよいしょとbai kha laanをめくって、ラオ文字を読み始めた。

いまではラオ文字を読める人はほとんどいない。
覗き込んでみてみると、
彼女はだいぶ省略しながら読んでいるような気はしたが、
あてずっぽうというわけでもなさそうだ。
khamphiiという。
教訓とか掟とか戒めの言葉とか、そんなことが書かれてる。
棒がささったところ、
そこに、自分の願いや知りたいことの方向性を暗示する内容が書かれてるという。
願い事、聞きたい事は3度まで。
「まだあと1つ聞けるけど?」
そういわれてますます困るがとりあえず、
一般的な事柄を尋ねて終わった。
ラオ文字の書かれたbai kha laan。
ひとまず出会えてほっとした。
ラオ文字の記された貝多羅葉(ばいたらよう)があるときいた。
きいたのは1年前だが、なんとなく機会がなくて過ぎていた。
1月上旬、その機会がやってきて、ぜひぜひと見せてもらいにいってきた。
貝多羅葉は、現地のラオ語でbai kha laan。
タイ語だとbai laanだし、
ラオスのラオ語でもbai laanだ。
なのにストゥントラエンではなぜか、間にkhaが入る。
オウギヤシなどの葉を火にあぶり、鉄筆などで傷をつけて文字を書く。
現在のストゥントラエンでラオ文字はほとんど見かけない。
国境沿いの観光地域の看板で、クメール文字とラオ文字が併記されるのがせいぜいで、
人々の日常にラオ文字は「必要がなくなった」のだ。
そんななかでラオ文字のbai kha laan。
いまでも村でいわゆる占いに使われている。
そのbai kha laanを見せてもらいたいと思って訪れた。
ところが迎えてくれた年配女性はというと、
私の申し出を聞いているのかどうなのか、
私に庭の植物を摘んでくるようにと告げ、
さっそく占いの準備を始めた。
bai kha laanを「見に」きたということは、
彼女にとっては「診て」もらいにきたということらしい。
言われるままに植物の葉を皿に載せ、
蝋燭と現金を添えると彼女が部屋の奥からbai kha laanを抱えてきた。

オウギヤシの葉が束にされ、上下に木製の表紙がついて、彫刻まで施されている。
現在70代のその女性が曰く、
彼女の父が若い頃、ストゥントラエンの寺院で見習僧として出家して、
そのときに記したものだという。
手に取らせてもらう暇もなく、
「それで、あなたはどんな願い事や知りたいことがあるのかね?」
と私に聞いた。
どんな願いと言われても困ってしまう。
とっさにでてこず、一緒にいた友人が私の代わりに一言二言アドバイス。
「わかった。じゃぁこうして頭の上に掲げて願い事をいいなさい。それからこの棒で突き刺して、ささったところで止めなさい」
いわれた通りにむにゃむにゃ願い、小さな棒でbai kha laanをつっついてみた。
ささったところを女性に出すと、
彼女はよいしょとbai kha laanをめくって、ラオ文字を読み始めた。

いまではラオ文字を読める人はほとんどいない。
覗き込んでみてみると、
彼女はだいぶ省略しながら読んでいるような気はしたが、
あてずっぽうというわけでもなさそうだ。
khamphiiという。
教訓とか掟とか戒めの言葉とか、そんなことが書かれてる。
棒がささったところ、
そこに、自分の願いや知りたいことの方向性を暗示する内容が書かれてるという。
願い事、聞きたい事は3度まで。
「まだあと1つ聞けるけど?」
そういわれてますます困るがとりあえず、
一般的な事柄を尋ねて終わった。
ラオ文字の書かれたbai kha laan。
ひとまず出会えてほっとした。
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