どうしても会いたいときは、
我慢をしないほうがいい。
タイミングというものはやっぱりあって、
心がソワソワするときは、そういう頃合い。
高尾の春に会いたくなった。
いたいた。
イカリソウたち。
北側斜面に控えめに。
いつもと同じ道というのもいい。
私は結構そういうタイプ。
新しいところを狙おうとか、新しい発見を期待してとか、
そういう前にじっくり同じ道をなんどもなんども。
同じ道なのに、 . . . 本文を読む
どこからともなくやって来る。
みるみるうちに視界は真っ白。
霧がかかって、周囲は白い世界に覆われた。
至仏山。
指折り数えてもいなかったのだが、母によると14年ぶり。
まだ、山頂から山の鼻へと下りられたときだった。
今回は、鳩待峠から登って鳩待峠に下りる。
同じ道を引き返す。
だのにやっぱり、山はすごい。
同じ道のはずなのに、一刻たりとも同じ表情はない。
悠然と、そこに微動だにせず佇む姿、
そ . . . 本文を読む
たしか、
お盆の一連の儀礼が終わって、
雨季もそろそろ終盤だという、そんな頃。
さぁ稲刈りだ。
農作業も調理もものすごく手際よい。
肉付きのよい身体なのだが、とにかく何でも早い早い。
ゆっくりやっているようで、いつのまにか終わってる。
何を言うわけでもなくて、文句も自慢も何もない。
少なくとも私にはそう見えた。
そんな彼女が大好きだった。
稲刈りと聞き、私もいそいそついていく。
雨あがりの朝、 . . . 本文を読む
辛いこと、悲しいこと、もどかしいこと。
幸せな瞬間、喜び、楽しみ…
たくさんの経験を経て歩いてこられた方々の一言は、
その一言だけで深みがある。
ものは考えよう。
ある日ラジオを聴いていたら、ある舞台俳優さんの一言。
お母さまがよくおっしゃっていたのだという。
物事をポジティブに捉える方だったそうで、
ネガティブに思えることも、「ものは考えよう」。
そう転じて、ポジティブに生きられていた。
. . . 本文を読む
美しいもの、面白いこと、
世の中にはたくさん溢れているから、
そっちを見よう、そちらに触れよう。
知らないほうがよいこともある。
気がつかなかったほうがよいことも、
分からなくてよいことも、ある。
知ってしまった、気がついてしまった、
分かろうと頑張ってしまった、
それで傷ついてしまったとしても大丈夫。
可愛らしいもの、笑ってしまうような出来事が、
周りにたくさん溢れているから、大丈夫。
ク . . . 本文を読む