それはまだ心を絶てていないから
数年前
村の父に言われた言葉が脳裏を離れない
tat cai bo dai
心を絶つことができない
直訳も意訳もむずかしい
caiとは心、
caiとは心臓
caiとは気持ちや思い
それを断ち切るtat
諦めるといえば簡単だけど
溢れる感情をなんとかとどめようとする必死な姿勢
私の亡き祖母を思い出しては涙がでる
そんな折に、村の父が私に言った、その言葉
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焦らずに待ちましょう
年明け早々、待ちの姿勢
かさかさとおみくじを開け、ほっとする
なんだ、
待っていいのか、ありがとう
心穏やかに過ごせたらいい
なにかが降りかかってこようとも
それはそれで凛として
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一瞬
人間のつくりだした光が宙に浮かんだのかと思う
きーんと冷える、冬のはじまり
夜景をつくりだす電気のひかりと
夜をつかさどる月のひかり
そうかと思い
澄みきる空気をてくてく歩く
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なんで一生懸命になれるのか
どうしたらそんなに頑張れるのか
やっぱり好きだからなのか
私はそんなに頑張れず
気が向かないことにやる気がでない
やる気をださない
フィールドワークは大好きだ…
「でもあんた、それだけじゃ流浪の民じゃない」
あまりにも的確な母のコメント
フィールドで出会った人びとや一つ一つの出来事が
ぐるぐる頭を駆けめぐり
私の世界を豊かにしてる
でもそれを
それを理論化することに . . . 本文を読む
あんたはえらいねぇ。
祖母はよく植物に話しかけていた。
そのたびに、花が葉っぱが喜んでいるようにみえた。
あの子たちはね、しっかりとした自分の力を持っているから大丈夫。
冬の寒さに凍え死んでしまうのではと心配する私に向かい、
祖母は凛とした表情でそう言った。
秋の山道を歩いていたら、あんたはえらい!
相手の腰にポッと苔。
生きる場を提供する相手もえらいし、苔もすごい。
おもわず祖母の言葉が . . . 本文を読む