わー、今日すごく会いたかったの。
ツリバナ。
うれしい。
道すがらに出会った女性が、
私たちと一緒に喜んでくれた。
歩いていると、たくさんの人たちに出会う。
多くは多くを知らぬまま、あいさつを交わして通り過ぎる。
けれども時々、目と目が合って、なんとなく気が合って、
そのまましばらく一緒に歩く、
ポツリポツリと話をしながら。
そんな出会いがあるのです。
山の林の植物たちを、本当によく知っていて . . . 本文を読む
この時期は黄色のお花が多いわねぇ。
母がポツリとそう言った。
驚いた。
申し合わせたわけでもないのに、
母も似たようなことを考えていた。
遠くから、山吹色のチョボチョボが見えた。
あ。サンシュユじゃない?
近づいて、二人で花の近くに顔を寄せる。
ほんとだほんとだ、サンシュユだ。
こっちは開いたばかりだねぇ。
かわいらしいね。
この春は、
どうもサンシュユと縁がある。
この山吹色に魅せ . . . 本文を読む
ふと立ち寄ったお店で見つけた。
なんというタイミング。
蜜蝋だった。
蜜蝋のろうそくのことを考えていた矢先。
こういうことってあるんだな。
ほのかに甘い香りがする。
これだけ固めるのに、どれだけハチの巣が必要だっただろう。
村の父母、
しゃがんで蜜蝋を作っていた二人の姿が浮かぶ。
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いつも堂々として、そこにある。
人間はなんてちっぽけなんだろう。
たくさんの人が登っていたら、
ちょっと大きなアリがちょこちょこしているかのようで、
山はくすぐったかったりしないだろうか。
4年ぶりの燧ケ岳。
全く気合いをいれずに行ったらば、
ものすごい好天候。
肩に力を入れずに、願いをかけすぎないこと。
それって実は大事なことかも。
大好きなチングルマ。
もういないかなと思っていたら、
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ほんの少し先のことなのに、見えてない。
いや、見えていないのではなくて、
「見ない」ように、
ほんの少し先にある大切なものを、みなくてすむように、
自ら壁をつくってしまう。
いままでずっと、
気がついたら今までずっとそうだった。
くすぶっていたから言葉にできなかった。
少し先に大切な何かがある。
それは「予定」としてわかってはいる。
口に出してみるものの、
その「予定」より前に、欲しいもの、行 . . . 本文を読む