さざえのつぶやき

音楽活動を中心に、日頃の思ったこと感じたことを日記のように綴っていこうと思います。

日々、勉強。

2011年10月30日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
さて、日頃何を思い何を考えようが、食うための手段はこなさなくてはならない。
11月に突入すると、我々のような「お掃除会社」は、太陽の動き、地球の自転を無視しながら働きまくることになる。(苦笑)

今日、ハウスクリーニングの水まわり4箇所セットを施工させていただいたお客様は、80歳のおばあちゃん・・・というには、失礼にあたるくらい動きもお口も達者な元気いっぱいの奥様。 最初、見積もりに行ったときから気がついていたのだが、確かにサービスを受けるほど汚れている箇所はあるものの、決して日頃のお掃除を怠っていないことがわかる。 例えば洗面台ひとつにしても、表面や収納ケース部分に細かい汚れは付着していても、ちゃんと蛇口や排水溝まわりの水垢やカビは付着していない・・・普通、我々プロのお掃除屋さんがキレイにするべき箇所が、最初からキレイになっているのである。
浴室・・・カビや石鹸粕は目立つが、壁面タイルがいやにキレイに保たれている。
トイレ・・・便器内側の尿石付着、壁面、床面は汚れているが、便器の蓋接合部分の埃が全くない・・・など。

「わぁ~キレイになったわ~ありがとう・・・。」ともちろんのこと喜んでいただいたが、「いえいえ、奥さんが日頃キレイにされておられたから、今日はとてもスムーズにお仕事させていただきました。」と言うと、ニコッと笑みを浮かべながら「そう?そんなことないわ、歳を取ると高いところとか億劫でねぇ・・・ありがとう。」とお茶を入れていただき、お菓子までご馳走になった。 帰りは雨の中、車が出るまで見送っていただき、また笑顔で「ありがとう」をいただいた。


一般家庭のお掃除に入らせていただくと、そのご家庭の様子がある程度わかります。
もちろん、飾ってある写真や絵画からも、ちょっとした置物やペット、庭の様子からも。
でも何よりも僕なんかは、レンジフードの油汚れや、お風呂の汚れから判断してしまったり・・・こんなこと書くと、これを読んだ方は僕にお掃除は頼まないですよね。(苦笑)
でも、汚れがひどいからそこのご家庭のひとが「怠けてる」だとか「面倒くさがり」だとかじゃなくて、もっと違う方向から・・・何を感じるか?

         頼まれた方の「心の余裕」がわかるんです。

今日のような、やさしいお客さんばかりじゃありません、厳しいお客様も、無口でやりにくいお客様もおられます。 でも、相手に一生懸命何かをしたならば、必ず思いは伝わること間違いなし。 逆に苦情・クレームがあったときは、必ず自分にどこか欠けていた部分があったと素直に思うよう勉めています。

26年間、同じような職を渡ってきましたが、いつも言えることは「お客さんから教わることばかり」ということ。

誰に教わったわけでもない営業・・・すべてお客さんに褒められ、怒られながら自分で頭をうって覚えたことばかり。

「自分は、何の技術も才能もない・・・」そう失業中は何度も悔やんだことがあります。
でも誰かが言ってくれました、「おまえには営業という職が手についてるやん」と。

これからも一生、僕はお客さんを通じて教わり、勉強していくのでしょう。

                          一年二組 ながたたかし





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