DOWN IN SMOKE 猫馬鹿無用編

再開!…忘れた頃に…そして、たぶんまた存在を忘れる…

映画「つきせぬ想い」(新不了情/C'EST LA VIE, MON CHERI)

2007年11月03日 | 映画感想(アジア)
監督:イー・トンシン  
主演:ラウ・チンワン、アニタ・ユン
1993年 香港

【ストーリー】
ジャズ・ミュージシャンのキット(演じるはラウ・チンワン。見る前は彼のミュージシャンがどうしても想像できなかった…)は、同棲相手歌手のトレイシー(演じるはカリーナ・ラウ。なぜ「君さえいれば」と設定が一緒?)の成功を尻目に、鬱屈した日々を送っていた。彼は彼女の元を離れ、一人、安アパートに暮らすようになるが、夜はバーでオルガン弾き。本職のサックスは放ったままだ。そして、昼、児童公園で野良犬に餌をやる少女(演じるはアニタ・ユン。その言動から10代の設定だと思ってたら、劇中で20歳と判明してビックリ)が気にかかる。彼女は、元歌手の母の一座のもとで唄を歌うミン。快活なミンにキットは外にひっぱり回され明るさを取り戻すが…


香港下町人情芸能な前半は好き。
町の住人の描写がなんとも絶妙で。
芸術家根性を笑い飛ばすような、常に自分の前にいるお客さんを喜ばせるためのプロ描写も立派。
朝までやってる夜店のシーンもよかったなあ。
「イン・ザ・ムード」のシーンは、すっかり練習もサボってるサックスをまた吹きたくなる。
野良犬をほっとけないみたいに、どう見ても情けないダメ男の世話(お節介)をしてしまう少女との交流シーンはなんともほほえましいし。
中盤までの二人のデートシーンは本当に楽しそう。
俺もあんな楽しそうなデートを久しぶりにしたいっす<馬鹿

でも、見てて一つ大きな謎が残る映画なんだよな、これ。

少女は、あのダメ男に「いつ」「どんな所」に惚れたのだ?
何回見てもわからん<中盤までが大好きなのでついつい何回も見ちまうのです

なんか男に都合がよすぎるヒロインじゃね?

おかげで後半の難病恋愛物は半分しか感情移入できなかった…
いい映画なだけにとてもとても残念。

でも、少女の不治の病が再発して入院後の描写で泣いたシーンが一つ。

少女に餌をもらった野良犬達が、野犬狩りに捕まえられないように少女にもらった首輪をつけたままゴミバケツ漁ってるシーンがあるのですよ。
自分の愛する女と仲良しだった動物の世話はちゃんとしようよ、ラウ・チンワン!!
だから君はダメ男なんだよ。
あのシーンは何回見ても泣けて困ってるんだぞ、俺は。 
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