監督 李闘士男
脚本 大森美香
主演 ケンイチさん
2008年 日本映画
ジャンル:松山ケンイチが五臓六腑に染み渡る
※以下、例によってネタバレしてます
さすが、Lを原作以上のキャラにした男!
あのツッコミ所満載な展開のくせに主役が出てれば観客は満足という「L change the worLd」に続く松山ケンイチ堪能映画第2弾です。
でも、今回は「L change the worLd」と違ってマジメに本編が楽しくて満足でした。劇場で声を出して笑ってしまいましたよ。
これからは彼のことをクラウザーさんと同じくらいリスペクトをしているという礼儀を込めて「ケンイチさん」と呼ぶことにします。
私は原作派のDMC信者なので、何カ所か表現や映画そのものの立ち位置に不満(どっちかというと未練かな?)もありますけど、出演者の皆さんのノリノリぶりが思いっきり楽しいです。
原作では読んでてムカつくんだけど、実はそこが原作の楽しさのキモであるゴボウ野郎・根岸や相川さんを見てるのが楽しいんだもんなあ。
あ、DMC信者を演じた大倉孝二とうっちー(岡田義徳)は完璧に原作の信者をコピーしてましたね。
ちなみにマーティ・フリードマンが出演してることは事前に知っていたにも関わらず、エンディング見るまですっかり忘れてました。
彼の出演シーンはジーン・シモンズ演じるジャック・イル・ダークのバックバンドなんですが、事前情報なしであの出演に気づく人はいるのでしょうか?
まあ、本人は絶対この漫画好きそうなので遊びたかっただけかもしれませんが。
ちなみにジーン・シモンズはノリノリでしたねえ。
演奏シーン以外の演技のほうが楽しそうに思えるのがちょっと気になりましたが。
映画のオリジナルギャグである音楽教室と新幹線のシーンも爆笑でした。
でも、今回の映画のベストシーンは、トイレの「ナイスタンバリン!」 です。
この原作を忠実に再現してて展開が分かってるにも関わらず爆笑でした。
ちなみに一緒に見た友人は、このシーンのクラウザーさんのステップはケンイチさんのアドリブではないかと言ってましたが、私はこの発言はなかなか鋭いと思います。
ちなみにこの映画はメタル映画のはずなんですが、映画を見た後に印象に残る音楽は「SATSUGAI」でも「ファッキンガム宮殿」(これは劇中よりフルバージョンで聞いたほうがいいです)でもなく、渋谷系オシャレミュージック「甘い恋人」です。
しばらく頭について離れませんから。
ちなみに映画観た後、一緒に映画を見た友人の経営するBARに行き、他の客がいないのをいいことに店のスピーカーでガンガンに「甘い恋人」を流していたら、近所でホルモン屋を経営してる若きオーナーが「2年つき合ってた彼女にフラれたんで、営業中だけど一杯だけ飲ませてくれ」と真剣にへこんだ状態で店に入ってきたので、あの曲が寒いかどうかという以前の問題で店の温度が確実に下がりました。
恋人と別れて、ため息をつきながら真剣に沈んだ表情の男のバックに流れる「甘い恋人」…
(注:これはブログのためのネタじゃなく、昨夜ホントにあった怖いぐらいナイスタイミングな事実です。)
昨夜の彼に必要なのは原作6巻に出てきた「淫獣伝」だったような気がします。
♪憶えてない未来 えぐりとった過去刺し殺してみた 貴様貴様貴様復讐~
というわけで思わず思い出深い1本になったこの映画、観たらますますライブ行きたくなってきました←え、知人が失恋してもそういう感想?
とくにホルモンとポリシックス。
あとリンキンとかケンイチさんがクラウザーさんの演技の参考にしたマリリン・マンソンとか。
これがアドリブ疑惑のナイスタンバリンなシーン
この映画、結構ヒットしてるみたいですね。
原作のコアなファンじゃなくても(つかファンじゃないほうが)楽しめる作りになってるからでしょうか?
>ナイスタンバリン
あのトイレの場面はクラウザーさんの登場から笑いっぱなしでした。ケンイチさんはゴボウのときよりクラウザーさんのときのほうが表情豊かでしたね。「ナイスタンバリン」の時の楽しそうな顔とか。
>ホルモン屋を経営してる若きオーナー
ホルモン屋…だからホルモンなんですか?
うまいなぁ~もう。
私はメタルマクベスのゲキシネを見に行きたいです。
>この映画、結構ヒットしてるみたいですね
私は神戸の小さな劇場で見たんですが、なんと16時からの回が立ち見でしたよ。
公開してからそろそろ1か月経つのに。
>私はメタルマクベスのゲキシネを見に行きたいです
ええ、メタルマクベスもゲキシネあるんですか?
ゲキシネは見たいといつも思うんですが、タイミングが悪くていつも見逃すんですよね。