Scottの最新作 Bish Bosh の発売に湧いている今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
なんちゃって、そんなときになんでまたこんな古いの出すのぉ?と聞かれるかもしれないけど、いいタイミングじゃないですか。今しかないって。
て なかば強引にアップしてしまいました。
1968年日本公演中にGaryのシングルのレコーディングが行われたことは、日本滞在記でもお話しましたね。
今回おかげさまで資料が整ったのでそのレコーディング風景をビデオに仕立てあげました。ちょっとGaryには申し訳ないけどプロデューサーとして仕切るScottが中心です。
また、カーナビーツも懐かしいでしょう?
現在その独自のレコーディング技術で知られるScottが44年前、日本のスタジオで日本のグループサウンズと一緒にGaryの為にレコーディングをプロデュースした模様をドキュメンタリータッチでまとめたのです。
ラストのカーナビーツのアイ高野クン、臼井クン、岡野クンに交じって大きな口を開けてコーラスを吹き込むScott信じられます?
その後にクレジットを入れました。
作曲は当時の日本フィリップスの本城和治さんで、作詞はScott(斯古都)です。
ところどころに入れた歌詞カードはScott直筆!殴り書きにしてはきれいな字
そしてご注目は「michiko」という日本女性の名前が。これは美智子妃殿下のお名前からヒントを得たのではないかと、michieさんがfacebookで解説しています。
こうして改めて聞いてみるとじつにキレのいい素晴らしい出来です。
カーナビーツ、やるじゃないですか。うまいわー
「オマエノシュベテエー!」と耳にドラムスティックをあてた独特のポーズで超人気モノだったアイ高野さんは残念なことに亡くなっているんですよね。お元気だったら喜んでくれたかしら?
このアイ高野さんがMLだったかYMだったかで
「Scottがドラムの音を抑えるんだっていってドラムの中に毛布をつめこんだら凄く良くなってびっくりした」みたいなこと言ってたの覚えてます。
これについては本城さんも
>アイ高野のドラムのチューニングもスコットがやったんだ。非常にチューニングを低くして、重い感じの音にしたんだね。それが今まで日本では判んなかったんですよ、イギリスではどうやってるのか。バスドラのところも毛布かなんかでミュートして。「ああ、こうやってやるんだ」って。しかも、結構イギリスっぽい良い音になったんだ。<
とお話しています。
Scott本人はとーっくに忘れてるかもしれないけど、確かに確かにあった出来事。
貴重な資料として残しておくのも大事かなと思い作りました。
たったの2日間でよくやりましたよね。
これだけレコーディングの仕事が手早く出来たのは彼がいかに才能あふれるアーティストであったかという証拠だと思うのです。
公演で疲れていただろうに、ドラムスからベース、他のギターのミキシングをすべて自分でやって、ミキシングルームとスタジオを駆けずり回って次第に素晴らしい音を創り上げていく。
通訳なしにはできない日本のミュージシャンたちとのコミニュケーションも時には笑顔を見せてどんどん引きよせ、気持ちを束ねて行く。なんて素晴らしいディレクターぶりではありませんか。
きっと彼も面白い体験で、楽しかったのではと思います。
このたびメデタクScottのFacebookに取り上げてもらいました。
前回のCome Next Spring、そしてこの恋の朝焼け、写真を提供して下さったmichieさんにこの場から深く御礼申し上げます。