サロンでは一応喪に服したいと思い、祝賀は控えさせていただきます。
彼の精一杯に生きた証として残された作品の数々。そして類まれなる歌唱力がちりばめられたレコード。魅力にあふれた容姿と性格。
それらを改めて観るにつけ、自分がScottに出会え、愛し続けたことに誇りの様なものを感じ得ずにはいられません。
好きなアーティストは?
Scott Walker!と即答できる自分の審美眼が途方もなく自慢です。きっと音楽に精通してる人なら一目置いてもらえると考えてます。知らないなんて言ったらもぐりだ!(笑)
Scott Walker!と即答できる自分の審美眼が途方もなく自慢です。きっと音楽に精通してる人なら一目置いてもらえると考えてます。知らないなんて言ったらもぐりだ!(笑)
彼を忘れることなどできない。忘れさす事も出来ない。
これからもScottを聴き続けます。
先日来、Leeさんが公開してくれているScottのレア写真。またまた貴重な1枚が。
まだまだあどけないScottが顔を真っ赤にして歌っている様子ですが、良く見てください。後ろの男性はエド・サリバンですよ!そしてピアノを弾きながら歌っている男性はリヴェラーチェというアメリカのピアニスト兼歌手(派手な衣装で有名)です。
こんな当時から歌唱力は認められていたのですね。なんとメジャーなステージに居たこと!
それではScottの成長をビデオで追ってみましょうか。
可愛い声張り上げてしっかり歌ってましたね。まだ声変わり前でしょうか。男の子らしく堂々とした歌いっぷりです。
ティーンエイジャーになってロカビリーやブルース、スタンダードナンバーなど挑戦しましたが、私はやはりScottはバラードだと思うのです。なんといってもこれは最高💗
それから運命のJohnとの出会いからWalker Brothersというバンドを組み、Garyを迎えて渡英。大ブレイクしますが、あの大ヒット大人気はやはり圧倒的な歌唱力ならばこそ!悪いけどイギリスには無い美声ですし。
そんな中、彼はジャック・ブレルを知り、シャンソンにも挑戦。
そしていよいよ彼の才能が芽吹きます。
カミユの本からイメージをつなげた自作曲”Plague"素晴らしい。
勿論既成の曲のパフォーマンスも秀逸。力強いバリトンボイス。
なんとも残念なことにその後、彼は音楽ジェネレーションの壁にぶつかります。
彼のような難解な作詞作曲にファンはついていけず、ついにレコード会社からも干されてしまいます。
1975年にWBを再結成させますが、その時の大ヒットはご存知”No Reglets"
絶望したScottは隠遁生活に入ります。その間何もしてなかったわけでなく、美術の学校に通ったり、世界中を旅したりして着々と彼の頭の中には様々なアイディアが詰め込まれていったのでしょう。そしてとても読書家で芸術だけでなく医学や建築学にも興味を持ち、知識を蓄積していきます。
そして再び彼はアルバムを作り始めました!実に10年のブランクを経て彼は再起動したのです。
その後Tilltを発表。これにはそれまで見向きもされなかったメディアが注目し始めます。
BishBoschには驚きましたが、出来栄えは上々でかなり高評価でした。
晩年は映画音楽にも招待され、なかでも若い鬼才、コルベット監督のたっての希望でThe Childhood of a Leader が素晴らしい評価でScottの音楽がなければできなかった映画だとまで言われています。
そして最新作Vox Lux (2018)が事実上の絶筆となってしまいました。