昨日からこの公式ブログをはじめたのには、いろいろといきさつがあります。
正直なところ、今まで続けてきた「住友剛の日記帳」ブログには思い入れがあります。うちの娘が生まれる前からはじめて、娘の成長を日々折々に触れて画像を入れてつづってきた、大事なブログです。従来の日記帳ブログにカギをつけて、パスワードを知っている人のみ閲覧可能にして、今もなお残しているのは、とても日記帳ブログを全部消そうとは思えないからです。
ですが、もうひとつの「できることを、できる人が、できるかたちで」ブログでご存知のとおり、私はこの数年、大阪市や大阪府内の自治体で起きている子ども施策の「解体」のプロセスに、とても黙っていることができません。とりわけ最近は、大阪維新の会や橋下大阪市長・松井大阪府知事らが進めている改革が、大阪の子どもやその保護者、各地域の住民の教育・文化、福祉の水準向上、人権保障の確立という目から見て、「問題だらけ」だし「こんな施策早くやめてくれ」というしかない状況にあります。まあ、もともと大阪市内の青少年会館12館を廃止する方針が出されたときに(2006年秋)、それに抗議する意味ではじめたブログですからね。そこで、「できることを、できる人が、できるかたちで」ブログでは、このような私の問題意識にそって、大阪の子ども施策に対して思うことを正直に書き綴ってきました。これも、今後もできるだけ続けていきたいと思っています。
そのうえで、2年ほど前から、ツイッターをはじめました。これはもともと、私の勤務校・京都精華大学の教職員や学生と交流するつもりではじめたのですが、だんだん、こちらでも、大阪市内や大阪府内の子ども施策に関して思うことを発信したり、娘のことを含む私の近況を発信したりするようになってきました。その結果、気づけばツイッターで私をフォローしている方が、今や千人を越えるような数になりました。また、このツイッターで出会った人たちと、いろんな形でいいつながりができている面もあって、これもやめようとは思いません。
ただ・・・・。ツイッターで知り合ったある方とやりとりしているなかで、「そろそろ危ないのでは?」という話がでてきました。それはどういうことかというと、ツイッターやブログなどで大阪市や大阪府内の子ども施策の現状に対して批判的なコメントをバンバン書くと、 私に対して匿名で、誹謗中傷のメールやネット記事などが出てくるのではないか、ということ。そのご心配はとてもありがたいことで、私としても「当然、でるだろうな~」と思っていました。そのツイッターでやりとりした方のところには相当な誹謗中傷などがあるようでお困りのようでしたし、また、私のブログやツイッターのこともたいへん大事に思ってくださっていることもわかって、私のことをほんとうに心底、心配していただく気持ちが伝わってきました。
そこで、私が今の大阪市や大阪府内の子ども施策の現状を批判して、誹謗中傷の的になるのはやむを得ない面があるにせよ、いままで日記帳ブログで書いてきたことなどにはカギをかけて、簡単には閲覧できないようにする。そうやって、自分の大事な人たちとの大切な思い出はできるだけ守る。そのかわり、今後は別に「公式」ブログを立ち上げて、近況報告などはこっちから発信していこう。このように考えてみたわけです。
自分にとって大事な人たちとの大切な思い出、それを守りつつも、今の大阪市や大阪府内で起きている子どもをめぐるさまざまな出来事について、「やっぱり、これはおかしいのではないか?」という思いは、積極的に自分の使えるメディアを通じて発信する。そのための方法としての「公式ブログ」開設と、「日記帳ブログ」の閲覧制限(カギをかけること)です。どうか、事情をご理解いただければと思います。