雑記-白堂別館-

雑記なう
無職止めました。
出来ることからやってみよう

第二十五節

2010-06-24 00:25:38 | Dear to me
「ケーキってどれくらいの大きさでを作るの?」
「私と雄二君とお姉さんの三人だからこれくらいの型で作るつもりだよ」
香奈穂は両手で輪を作って雄二に見せた。
「その大きさか・・・もう少し大きいサイズって大丈夫?」
「う~ん、型があれば出来るよ。これじゃ小さかった?」
「んっ?あ・・・いや、俺じゃないよ」
雄二君は片手を横に振りつつ否定してる。
それじゃお姉さんかな?ってお姉さんどれだけ食べるんだ。
そんな失礼な想像は置いといて、いや実際食べそうだけど・・・
増える分は、持って行きたい人がいるからとのこと。
雄二君が言うには朝のお姉さんの急用とはある人のお迎えで、その人はお姉さんの昔からの知り合いらしく
「いわゆる幼なじみみたいな?」
「二人は腐れ縁だって言ってるけどね」
雄二君は何かを思い出していたのか、少し笑っていた。

その人には雄二君もよくお世話になってるから、出来たらケーキだけでも食べてもらおうっていう・・・・・・
「その人、仕事柄海外に出てることが多くて滅多にこっちに帰ってこないんだ」
二人にとってそんなに大事な人なら私も協力せずにはいられないけど・・・
「だけど、私のケーキなんかで大丈夫?」
「おいしいのを作ってくれるんでしょ?全然問題ないよ」
今日二度目の裏返りな返事が辺りに響いた。

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