ブルキナファソから帰国して☆

西アフリカ内陸国での協力隊活動を終えたつこの、結核闘病記!

ブルキナ最後の二日間

2011-11-12 16:25:14 | 日記
先週木曜日、ブルキナの我が家の家財道具が全て撤去されました。

日本に持って帰ることのなかった家具、電化製品、文房具、服や食料品は
全てブルキナベや同任地の隊員などに分配します。



前回の一時退避よりも1日多く時間があったので、前よりちょっと整理して帰国することが出来たかも。

でも、今回は、家の片づけや荷造りよりも、滞在中に関わったブルキナベとの挨拶により多くの時間を費やしました。


前回と違って今回は、もう戻ってこられないという覚悟があったからかもしれません。


1年半私をのせて走ってくれた愛車ヤマハDAMに乗って、朝から晩まで市内を走り回りました。

あと2日しかないし、給油はいつもの3分の1でいいかな?なんて思ってちびちび給油していたら、

結局何度もガソリンスタンドに寄る羽目になりました。

通常の2週間弱分、2日で走りました。



だから、もう、帰国して実家に帰り着くまで、へとへとでした。

夜、家で一人荷造りしている時も、

「あ゛~~~、キツい!!」と叫んでしまうくらい身体が極限でした。


健康管理員さんに、あまり無理しないように!ってくぎ刺されてましたが、

そんなこと出来るわけがなかった…。





そんなこんなで、最後の二日間の挨拶回りをご紹介♪

沢山の人に会ってきました。

まずはうちの近所のマルシェから。


↑オクラを売ってるおばちゃん。いつも1.5倍はおまけしてくれてました。
現地語も教えてくれてたけど、なかなか覚えられず。ごめんなさい…。



↑オゼイユというソースに使う葉っぱとか、玉葱を売ってるおばあちゃん。
現地語しか喋らないけど、なぜか意思疎通できました。



↑ブルキナの納豆、『スンバラ』。
前回買って帰らず後悔したので、今回買って帰るも、実家で強烈な異臭を放っており、捨てられる寸前…。



↑このマルシェに来て一番最初に買い物した、玉葱屋のおばあちゃん。
たまーにしか来なくても、いつも私の現地名『カディアツ』を忘れずに呼んでくれてた。



↑たまにアフリカ布、パーニュを買ってた。安いけど、虫食い穴とか不良品も多かった…。



↑ニンニクや乾物を売ってるおばちゃん。友達アブドレイのお母さん。



↑去年の年末に髪を編んでくれたお姉さん。千代ちゃんの娘猫もこの家に貰われていった。
帰国を伝えると、売り物のブレスレットを餞別にくれた。



↑調味料やパスタ、生姜などを売ってたお店のおばちゃん。いつも笑顔が素敵だったなぁ。



↑草履、サンダルを売ってるお店のご主人。うっかり挨拶せずに通り過ぎようとすると怒られてた…。



↑調味料。胡椒とかカレー粉が小分けにビニールに包まれて売ってる。

以上がマルシェ。


続いて、ご近所のお店。


↑可愛いアフリカ独特のスタンプを使って素敵な布を作ってくれる、
布染めアトリエ『ロング ネーレ(長く美しいの意)』。
記念写真は全員が自社の布を身につけたい!と言いだし、商品にも関わらず身につけて撮影。
もちろん私もここの布で作ったタンクトップを着用してます。



↑とても腕がいいにも関わらず、早くて安い仕立て屋。
翌日帰国する、と伝えると、タンクトップ4枚、短パン2枚をその日の夕方までに作ってくれた。
この日私が着てるのも、彼のとこで仕立てたもの。



↑絵かきのウスゥさん。特別注文で、便箋にアフリカンな絵を描いてもらってました。
帰国を伝えると、涙ぐんで壁に展示していた売り物の絵を一枚くれました。



↑いつも給油してたガソリンスタンドの兄ちゃんたち。
給油しなくても、側を走る度に手を振ってくれていました。




次は、配属先。
配属先とは最初あまりうまくいっておらず、前回一時退避時は、それほど写真を撮りたいとは思わなかったのだけど、今回戻ってきて一緒に活動したこともあり、最後にはとても仲良くなれました。


↑調整員さんと一緒に、帰国の挨拶に来た時。
中央が一番偉い地方局長カボレで、左がよき相談相手のダキョ。
ダキョとは大喧嘩したこともあるけど、帰国することをとても惜しんでくれました。



苗木職人のポルじいさん。毎年立派に植物を育ててました。
とても真似できない職人技!!
現地語を私に覚えさせようと、毎日必死だった(私以上に!)。



↑歴代の隊員を知るエルベおじさん。
いつもカメラ買ってくれとかうるさかったけど、コーラとか奢ってくれたりもする基本的にはいい人。



↑県局のマチュ。彼も歴代の隊員をよく知る人。
県局保管の資料をめぐって、激しく衝突もした。今となってはいい思い出。



↑配属先の警備員。足が少し悪いながらも、自宅で苗木も育てる職人。
いつも明るく挨拶してくれて、とてもいい人だった。



↑環境省内でカフェを営む兄さん。千代ちゃんの娘猫のもう1匹は彼の家に。
彼が洗い物で離れてるときに飲みに行っても、走って駆けつけ、コーヒーを入れてくれた。


配属先はなかなかいつも皆が事務所におらず、写真を撮れたのはほんの一部でした。
最後まで環境省らしい…。




そして、配属先とは別に活動先も。


↑小学校『ウェンド‐ヤム』の先生たちと保護者会の皆さん。
日本に一時退避中も色鉛筆など文房具を送っていたのですが、保護者会の会長さんからお礼を言われました。

これは、昨年、この学校で生徒たちと植えた苗木。

↑植えた当時


↑1年経って、こんなに大きくなりました(私の背より高い!)。
この学校は管理が良く、植えた15本の木が全て大きく元気に成長していました。



↑別の小学校に行く途中でいつも出会う、共同水道を管理するおばちゃん。(近所の人は皆ここで水を買う。)
カメラを向けると恥ずかしがって中々じっとしてくれなかった。



↑これまた別の小学校の校長先生(今年で別の小学校に異動)。
挨拶に行ったその日、後任の校長先生が来てて、私に紹介するつもりだったらしい。
後任の校長も良い人で、一緒に活動出来なかったのが残念…。




↑ゴミ回収女性グループのリーダー(後列左)とその家族。
翌日また来いというので行くと、餞別にとパーニュ(布)を用意してくれた。
このほか、いつも中心になって帳簿を付けてくれてた会計担当のナタリーは畑仕事に郊外に行ってて電話でお話しました。
私が彼女たちの活動支援を放り出して行くのに、「気を落とさないで!と逆に励ましてくれました。」



↑クドゥグの音楽祭NAKを主催する団体の職員アリスティッド
私の為に泣いてくれ、ブロンズの銅像をお土産にくれました。けっこう重い…。



さて、お次は村。これまで育てた苗木を植林したところです。
エドワードに連れて行ってもらいました。



いつも歴代隊員と一緒に苗木を育て、植えてきたエドワード。
隊員毎に植林する敷地を分けていて、
「ここからここは全部カディアツ(私のこと)の土地だ!こんなに木が増えたよ。ありがとう。」
と言ってくれました。涙出そうになりました。


↑植えて1カ月後のユーカリ。


↑あれから1年。少し大きくなってた!




いつも我が家の植木の水やりや雑用をしてくれた警備員のレイモン、プスガ、ジュルネ。


↑左がプスガ、右がレイモン


↑クドゥグ隊員3人の家を担当する交代要員ジュルネ。

歴代隊員に仕えてきたこともあり、とても気の利く働き者の警備員たちでした。



最後にお友達。


↑近所に住む高校生のアミナタ。
気の強いところもあるけど、素直な良い子でした。今でも少ないお小遣いを使って電話をくれます。



↑前任が一緒に活動してたカノン(男性)とその家族。
環境保全団体に所属してて、帰国することを伝えると彼の団体で作った衛生・環境教育ガイドブックの様なものを2冊くれました。
1冊は私の前任に送ってくれとのこと。退院したら、必ず送ります!



↑友達でもあり、良き活動仲間だったジュディカエル(右)と、私のバイクの整備士でもあったベンジャミン(左)。
二人ともコメディアン。いつも観客がむっちゃ笑ってる。日本のお笑いの比じゃない。
彼らの主催するコメディアンイベント、観に行きたかったなぁ。


出発前夜はエドワードのマキで鶏の炭火焼!
1羽の予定が、エドワードの計らいで2羽に!!




むっちゃうまかった~。



↑飛行機の中では健康管理員さんに止められて禁酒、
治療が始まってからも薬が肝臓に負担をかけるため禁酒なので、
これが最後のビールとなりました。
一緒に飲んでくれた、やっしー、エドワード、ありがとう!!





ある小学校から帰る途中、横切った線路と夕陽があまりにも綺麗だったので、写真を撮りました。

この国に来てから、線路が好きになりました。

どこか素敵な場所、未知の場所へ連れてってくれそうで。


私の今後の進路もまだまだ決まっていませんが、
この写真を見ると、可能性に満ちているような気がしてきます。


ブルキナで出会った沢山の笑顔を糧に、これからがんばろっかな~☆




●おまけ●
帰りの飛行機(ブルキナ‐フランス間)の機内食。



なんと!


ブルキナ(アフリカ全般)の現地食(主食)、『ト』が出た!!(白い四角いやつ)
トウモロコシの粉をお湯で練ったものです。

ブルキナでは適当な大きさに丸められるか、鍋にどっしり入れられるトですが、
さすが、おフランス!?羊羹のように綺麗に切りそろえられてました。

鶏肉とスパイスの効いたソースだったけど、
当然のことながら、ブルキナの一般家庭で頂くトの方が100倍美味しかったです…。




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