いつもは、不幸のてんこもりと思っていた「スマイル」
(まわりの状況があまりに理不尽って思っていました)
今回はとうとう、踏み入れてはいけなかったところに入ったがために、坂道をころがるように、抜き差しならない事態に陥っていきます。
こういうのは不幸のてんこもりとは思いません。
ビト自身がひいてはいけないカードをひいてしまったということですよね。
ビト(松本潤)と花ちゃん(新垣結衣)がデートの約束をした場所にあらわれた林(小栗旬)は、花ちゃんをタクシーに押し込み無理やり連れ去ろうとしますが、寸でのところでビトは花ちゃんを助けだします。
そして、もう一度デートのやり直しをしてその日1日を幸せに過ごす2人。
2人の心がぴったりと寄り添って、海辺で初めてのキスもして、幸せな2人。過酷な環境で生きてきた2人がようやく信頼し愛せる相手とみつけ、お互いの心の歩調があったんですのものね。
ほのぼの幸せで良い感じ。
そしてしばらくは、様々なことが良い方向へと動き出し、束の間の平穏な日々。
でも、スマイルはそうはとんやがおろしません。
甲斐への復讐に燃えるも、まわりは自分を避け、一人ではどうにも思うようにならない林が、再びビトの前に現れ人生をやり直したいから話がしたいと告げます。
ブル(鈴之助)や金太(徳山秀典)、それから一馬弁護士(中井貴一)は一人でいくことをとめますが、花ちゃんのためにも、関係を断ち切ることを言わなきゃと思うビトはこれで最後と、一人で林と会うことになります。
殊勝な顔をして、最後の頼みだから自分のかわりに落とした財布を交番に届け出てくれと頼む林、ビトは結局拒みきれず、これが最後と頼みをきくことに。
でも、これが林の仕組んだ大きな罠。
交番で、ビトに名前をかかせたところで林は警官におそいかかり拳銃を奪いビトをつれて逃走。
ビトに甲斐を殺しに行くことを命じます。
そして、そこに飛んで火にいる夏の虫!花ちゃんがビトを助けにやってきたことで、逆に花ちゃんを人質に林にさらに脅され、結果とうとうビトは林を撃ってしまいます。
しかし、もうその頃にはビトは拳銃強盗として指名手配されニュースにも流れることに。
前半、すごーく心が和んでいましたが、後半ホントに怒涛の展開。
林はとことんワルですね。
でも、ちょっと改心してみせたかにみせた林は、ちょっと弱みをみせてみたりして、なかなかの役者ぶり・・・・
もちろん、林はとことんワルであることはいうまでもないその上で、今回はビトが悪いよ。
もう林がどんな人間かわかっているはずでしょ。
そして、とても優しい自分のことだって、いいかげんわかってもいいはず。
そんなビトは林にかかったら一発だもん。
一人で行った時点でもうだめだよ。ガードが甘すぎる。
林は絶対に、性善説の通じない男だもん。一体何回やられれば気がつくの。
母の気分でビトに説教したい自分がおります。
(まあ、そうは言っても、リアルではわたしも脇があまあまなんですけどね・・)
林はもう完全に死んだのかな。
ここまできたら、ちゃんと死んでもらわないと、またゾンビのようにまとわりつかれそうだものね(まあ、死んだら余計罪が重くなると思うので、それも困るけど)
しかし、小栗くんコワイくらいです。ホントに硬軟自由自在ですよね。
この凶悪犯の林も、
不良だけどシャイでまっすぐなクローズのゲンジも
知恵者の石田三成も
抜けていてひたすら良い人のボンビーメンも
憂いを秘めた美男子の類も
はたまたかっこいい剣の達人 佐々木小次郎も
B級アイドル追っかけオタクも
もっともっとあるけれど、前の役をひきずった感がまったくなくて、これが同一人物??という思いさえいだかせるカメレオン俳優です。
ということで、いよいよ終盤。
来週も、ドキドキで息をのんで見つめる1時間になりそうです。