旧タル★タル ソース♪♪

お引っ越しいたしました。

THE ハプスブルグ

2009-10-01 18:19:40 | アート

今日は都民の日で、学校がお休み。
息子2人と、六本木の国立新美術館でやっている「THE ハプスブルグ」展に行ってきました。

息子2人と、絵の企画展に行くなんて初めてかも。
ふだんは、こういうのについてくる息子達ではないんですが・・これには裏がありまして。
実は、私の母が同じく新国立美術館でやっている別の展覧会に入賞(?)しまして、こんな機会めったにないからおばあちゃんの絵を観に行こう、じゃあ、折角行くからたまにはそういう美術展にも行ってみようということで連れて行った次第です。

母については、もともと美大を出ているわけでもなく、50すぎくらいからそれこそ最初はカルチャーセンターみたいなところで習い始めたんですが、まあ良い先生にも巡り合えて本人もかなりのめりこんでいて。70すぎてそんなところに飾っていただける機会なんてなかなかないから、「良かったね、スゴイ頑張ったね!」と回りで言っています。

ということで、「THE ハプスブルグ」展(HPはこちら→) です。

日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国(当時)とが国交を結んで140年の節目にあたる今年、ウィーン美術史美術館(オーストリア)とブダペスト国立西洋美術館(ハンガリー)の所蔵品からハプスブルク家ゆかりの名品を核に選りすぐり、絵画の至宝75点に華麗な工芸品を加えた計約120点を展覧する大規模な美術展を開催いたします。
ヨーロッパに600年以上君臨したハプスブルク家の歴代の王たちは、芸術を庇護し、愛し続けました。本展では、宮廷画家として活躍したデューラーやティツィアーノ、ベラスケス、ルーベンスらハプスブルク家ゆかりの巨匠たちに、クラナッハ、ラファエッロ、エル・グレコ、ゴヤらを加えた、総勢約50人もの大家たちによる逸品が集結します。イタリア絵画、ドイツ絵画、オランダ・フランドル絵画、スペイン絵画の代表作を紹介する本展は、16世紀から18世紀にかけての西洋美術の系譜と真髄をたどる絶好の機会となるでしょう。また、ルドルフ2世の宮廷芸術家だったミゼローニの工芸品や、皇帝が実際に装着した甲冑や盾などは、ヨーロッパ貴族の華麗さと剛健さを伝え、展覧会に彩を添えます。
さらに、明治天皇からオーストリア・ハンガリー二重帝国(当時)の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に贈られた画帖と蒔絵棚が特別出品されます。両国との友好の歴史を象徴するこの貴重な美術品は、国交樹立140周年を記念して、初めて“里帰り”公開されます。
(公式HPより)


という内容、要はハプスブルグ家ゆかりのコレクションの展示なんですが、時代的には16世紀から18世紀くらいの間のイタリア、ドイツ、スペイン、オランダ・フランドルの絵画が中心ですね。

期間は、9月25日~12月14日なので、まだ始まったばかりです。(午前中でしたが、そこそこ混んでいましたね)


久しぶりに、いっぱい絵をみたわ。(なーんて、ざっくりした感想なんでしょう 笑)
絵の企画展にも久しぶりに行ったしね。
子どもはイヤホンガイドしながら回って、出口手前で待ち合わせしたので、自分のペースで回れて、よかったわ!

私10代後半から20代と、絵をみるのが本当に好きで自分でも古いところから、新しいものまでかなり見ていたって思うんですよ。
海外行った時は、美術館巡りってかなりウエイトが大きかったし・・、
日本にくる企画展でもめぼしいものは、かなり行っていたと思うんですよね。
何よりも、高校生の時イギリスに夏休み1ヶ月間行っていて、ロンドンのNational Gallallyにまるまる1日いるなーんてことを2回くらいできたのかな・・・それが大きいと思う。そし同時期に、駆け足だけど、テートギャラリー、ルーブル、ポンピドー、ウフィッツイと集中的にみてヨーロッパ絵画の初期から近代までを体験する機会に恵まれて、シャワーを浴びるような感じで刺激にさらされたのが大きかったって思います。

絵として好きなのは、ピカソ、モンドリアン、カンディンスキー、レジェとかの頃が一番ですが、ギリシャ神話とかヨーロッパ史が好きだったこともあって、どの時代のものも基本的にかなり楽しめます。

話しが私の絵画ルーツのようになってしまいました。
「THE ハプスブルグ」、もろに私の好みのど真ん中だったわけではないんですが、ちょこちょこと気になるものがあったので、書きとめておきたいと思います。

私の覚書のためのダラダラした感想になっているので、それでもよろしければ。
(以下、作品名、作者名のみの一覧表と記憶だけで書いているので、いい加減なところはご容赦ください)



まず、表題どおり、ハプスブルグ王家の肖像画が何点かあったんですが、その中の一つ「11歳の女帝・マリア・テレジア」 マリア・テレジアってマリー・アントワネットのお母さんで、マリア・テレジアが女帝の時代、モーツァルトとかも幼少期、その宮廷を訪れているんです・・・
スゴイ、しっかり者でやり手の女帝っていうイメージなんですが、11歳の彼女は可憐でとってもきれい。さすが、マリー・アントワネットのお母さんという感じですね。そして、横にかけられていたヨーゼフ2世(マリア・テレジアの長男、アントワネットのお兄ちゃん)と似ていて。親子なんだなーって思いました。

イタリア絵画のパートは、テイントレットとかが有名どころかな?
あまり、印象に残るものはなかったんですが・・・、
ルイーニという人の「聖母子と聖エリザベツ、幼い洗礼者聖ヨハネ」
これ、ダビンチの絵で同じ4人の構図のものがあるんですけれど、まるで構図が一緒なだけに、これがとってもつまらなく思えた。ダビンチのもの「岩窟の聖母」だったかなあ、名前忘れちゃった。ロンドンのナショナルギャラリーに未完成の習作があって、完成品はたぶんループルだったかにあるんだと思うんだけど。

ドイツ絵画は数もあまり多くなかったのですが、印象に残ったのがクラナッハ(父)の「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」、横の説明に「官能と死は紙一重の世界にある」っていうような解説があって、すごくそのことに納得。
ヨハネの生首を持つ、サロメのデコルテラインの肌が陶磁器のように美しくってなまめかしくって、絵全体の暗いバックから、その部分が光り浮き上がってくるようなんですよね。

スペイン絵画は、数こそ多くなかったけれど、好きな感じのものが多かった。
エルグレコの、小ぶりな受胎告知(こぶりとはいってもそこそこだけど・・)があって。
独特な赤(というよりエンジ?)だったり、久しぶりのエルグレコが嬉しかった。
ベラスケスのかわいらしいマルガリータも見れたし、ムリーリョの「悪魔を奈落の底に突き落とす大天使ミカエル」がミカエルが美少年で。ムリーリョってあんまり気にとめてみていなかったけれど、結構好きな感じもあるかもって思った。

フランドル・オランダ絵画は、基本ルーベンスはあまり好きな方じゃないんだけれど、意外にいいのもあったかなあ。

こんなモチーフ初めて見たって思って新鮮だったのが、バルトロメウス・スプランゲルの「ケレスとバッコスがいないとヴィーナスは凍える」という絵。
中央にオーラ満載のバッコスとケレス(ギリシャ神話の大地の女神デメテルのこと))がいて、(でも、ケレスは女神っぽくみえなかったような・・)
後ろの方にほとんど陰になって死にそうな感じのヴィーナスとエロスがいて(書いてなきゃ、ヴィーナスだなんて思わないくらい・・)
こんな場面ギリシャ神話にあったっけ??って思ったし、凍えるっていうのとヴィーナスが結びつかなくて不思議な感じがした。

久しぶりに絵をみにいって(子どもが生まれてからはほとんど行っていなかったから)時々面白そうなのには、また行こうかなって思いました。




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2 コメント

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尊敬です。 (花浅葱)
2009-10-02 00:55:49
こんばんは~、タルタルさん。
すごいですねぇ、お母様。
櫻井画伯は別として、絵の描ける方って本当に尊敬します。
それに絵画の知識が豊富でいらっしゃるタルタルさんも尊敬です。
私、観たら好きなものはあるのですが、語れるような知識が
なくて・・。
ピカソは箱根の彫刻の森美術館にたくさん展示してあって、
ゆっくり観賞することができて新たな魅力を知ることができました。
それから、やはり箱根の割と気に入っているホテル内の美術館で
絵の鑑賞をしたことがありますが、最近は無いです。。。
やっぱり出掛けて行かないとですね~。
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花浅葱さんへ (タルタル)
2009-10-02 09:44:49
コメントありがとうございます。
私も、自分では絵は全くダメなので、母は頑張っているなって思います。
元気で好きなことやっていてほしいなあと。
絵は観るのが好きなので、知識は??ですが・・(たぶん、よくわかっている方がみたら、好き勝手言っているという感じだと思いますが、まあ自分流に楽しめればということで)

箱根の彫刻の森の中のピカソ館は私も行ったことあります。
あそこも、いいですよね。
箱根のホテルってどちらかしら??

私も、本当に昨日は久しぶりでした。
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