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支流からの眺め

危険物としてのお金、似た危険物

 2024年3月23日(1月20日「お金に関する日記」の続き)
 お金は普遍的な交換価値であり、それを欲しがる金銭欲は広くかつ強い。健全な金銭欲は勤労意欲にもつながろう。しかし、お金があればあったで、お金に魂を奪われ、人間不信に陥り、盗難や詐欺の目標にされる。お金欲しさ(惜しさ)の小さな不実は茶飯事で、「騙す(詐欺や横領)、盗む」の犯罪も尽きない。凶悪な犯罪や国家間の戦争の原因にもなる。お金は極めつけの危険物だと言えよう。

 似た危険物もある。「金、女、酒(順不同)」だ。女とは性的欲望の意で、女性も男性に、同性同士でも要注意だ。性的欲望は、本来は子孫を残すためだろう。しかし、性的魅力がありすぎる(出しすぎる)のも危ない。性的誘惑で騙される、性的行動をネタに脅迫されることもある(ハニートラップ)。不適切な言動はセクハラとなるし、痴漢や不同意性交は犯罪だ。異性を取り合う戦いは、個人間だけに留まらない。

 酒とは高揚感の意で、薬物、賭博、ゲーム、美食、散財、熱狂、注目などでも同様の感覚が得られる。高揚感に酔うのはひと時の幸せだろう。しかし、酒は理性を曇らせ失言や失行、事故(飲酒運転は犯罪だ)につながる。高揚感への欲望(高揚欲とでも言おうか)に溺れると、中毒(アル中、ヤク中、ギャンブル中など)となり生活を破壊する。更には、そのためのお金欲しさで犯罪にもつながる。

 「金、女、酒」、これらの危険物は全て、強い欲望(金銭欲、性欲、高揚欲)の対象物だ。しかし、その欲望を禁じられた人生は味気ないし、禁じようとして完全に禁じることもできない。だから、多少の脱線には一定の理解がある(酒席の無礼講など)。但し、その脱線も法を破れば犯罪で、際どい場合は信用の失墜や脅迫のネタとされ、軽微であっても蔑視の対象となり得る。

 禁じること・無くすことができない程の強い欲望で、時に問題を起こす。即ち、これは煩悩だ。凡夫である以上、煩悩は消えない。強引な滅却は無理なのだ。対応としては、煩悩を自覚し、同時にその危険性も意識して節度をもった管理を行うことしかない。喩えれば、多大な恩恵を与えてくれるが扱いを間違えれば大火災を招く石油、その利便性と可燃性を知っている危険物取扱者のように(続く)。

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