3匹の子豚との日々 =DIAS CON MIS TRES CERDITOS=

スペインSpainのサラマンカSalamancaのラ・アルベルカLa Albercaから不定期につづります。

人間とチンパンジーの差

2009-11-13 19:00:32 | Hymne a l'amour
昨日、新聞で見つけて気になっていた記事
人間の高い言語能力はチンパンジーと遺伝子わずか1個の差

一部抜粋して・・・
人間とチンパンジーの全遺伝情報(ゲノム)の差はわずか1・2%で、
それが知性や言語能力の大きな違いをどう生み出したのか、これまで謎だった。
たった1個の遺伝子の違いが、チンパンジーにはない高度な言語能力を
人間にもたらす、大きな原動力となった可能性を、米カリフォルニア大などが
突き止めた。
「FOXP2」という遺伝子で、その異常は遺伝性の言語障害を引き起こす。
人間とチンパンジーでは、この遺伝子で作られるたんぱく質がアミノ酸2個分だけ
異なる。
11月12日付け読売新聞

人間とチンパンジーって見た目も違うし、能力的にもかなり差があると
思うけれど、遺伝情報の差が1.2%というのに、まず驚いた。
そして、言語能力を人間にもたらす原動力になる遺伝子でつくられる
たん白質がアミノ酸2個分だけ異なる、ってさらりと書いているけれど、
そんな小さな差が、人間とチンパンジーの言語能力の差を生み出すの?
そんなに簡単なものなのかしら・・・。
人間はチンパンジーから進化したいと言うことを証明したいのかしら?



もう一つ、筑波大学名誉教授・村上和雄の論文。
「心」を変えてヒトは進化する チンパンジーとの差極少

一部抜粋して・・・
 他の生物とのDNAの違いこそが人間らしさを示すものと誰もが期待していた。
だが、チンパンジーのゲノム解読後、ヒトのゲノムと比較してわかったことは、
意外にも、その差はわずか3・9%だった。ヒトゲノムの全長32億塩基対から
考えれば、本当にわずかな違いである。
 もっと興味深い事実が判明した。それは、ヒトにあるが、チンパンジーには
無いという遺伝子は、一つも発見されていない。このことは、ヒトという種を
決める特別の遺伝子は無いことを意味している。
 それでは、ヒトとチンパンジーのゲノムの3・9%の差とは一体何かとの
探索が行われた。
 ≪「遺伝子スイッチ」が重要≫
 探索した結果、その一つに、大脳皮質のしわの形成に関与する配列が発見された。
興味深いことに、その配列はタンパク質をつくるためのDNAではなかった。
 以前は「がらくたDNA」と呼ばれていた部位にあり、現在では遺伝子スイッチの
オンとオフの、タイミングや場所の決定にかかわるものと考えられている。
 遺伝子がオン・オフの機能をもつことは、もはや明白な事実であり、
それは一生固定されたものではなく、与える環境によって変化する。
 その環境には、次の3つが考えられる。1つは気候変動などの物理的要因、
2つ目は食物と環境ホルモンなどの化学的要因、そして3つ目は精神的要因である。
≪良い遺伝子をオンにする≫
 心にも、ある種のエネルギーがあり、「思い」や「心の持ちかた」が遺伝子の
オンとオフを変えるという事実である。
 つまり、心の働きを変えるだけで、遺伝子レベルでも高次の人間に進化できる
可能性があるということが分かり始めた。
 この事実は、人の生き方や考え方に、新たな望みを与えてくれる。なぜなら、
人のDNAは自分で変更できないが、心は自分で変えられるからである。

11/13日付け IZA

心のあり方が良い遺伝子のスイッチをオンさせる、ということが科学的に
証明されつつある、ということを知り、未来に希望の光が。。。
宿命がDNAの配列だとすれば、それは変えることはできない、でも、
良い遺伝子のスイッチをオンすることで、運命を変えることができるのかも。
つまり心のあり方を変えることで、自分の運命を変えることができるってこと。

一つ目の記事では、人間とチンパンジーのゲノムの差が1.2%で、2つ目の記事では3.9%。
数字が違うけど、どうしてかしら・・?どっちが正しいのかしら?



脳関係のニュース。
「恐怖の記憶」消す仕組み解明…PTSD治療にも

一部抜粋・・・
 記憶は、脳の「海馬」と呼ばれる部分に保存された後、整理され、
マウスは1か月、人間は半年~3年で大脳皮質へ移り、長期の記憶に
なるとわかっているが、詳しい仕組みは不明だった。
井ノ口教授らは、海馬で神経細胞の新生が盛んなマウスと、
そうでないマウスを実験に用い、恐怖を感じる程度の電気ショックを加え、
記憶を調べた。その結果、細胞新生が少ないと恐怖の記憶が海馬にとどまり、
細胞新生が盛んだと、移りやすいことがわかった。
11/13日付け読売新聞

これは、なんとなく想像できる。
短期記憶が長期記憶になる仕組みが海馬から大脳皮質へのデータ保存。
コンピュータで言えば、メモリーからハードディスク保存みたいなもの?
ただ、人間の場合は、単純に機械的に保存されるだけでなから、
神経細胞の新生が盛んだと移動しやすく、少ないと移動しにくい、ということ。
神経細胞の新生が盛んになるための物質ができたら、いいな、と思う。



13/11/2009
くもり。白い薄い雲が空全体を覆ってる。
朝焼けきれいだった。
オバマ大統領初来日




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脳関連のニュース (hiromi)
2010-04-26 05:38:08
両親のDV目撃した子供、脳の発達に悪影響

子どもの頃に両親の家庭内暴力(DV)を見て育つと、脳の発達に悪影響を及ぼすことが、熊本大の友田明美准教授(小児発達学)らの研究で分かった。

 児童虐待防止法では暴力を目撃することも心的外傷を与えるとして児童虐待に当たるとされており、医学的に裏付けられた形だ。23日から盛岡市で始まる日本小児科学会で発表される。

 研究は米ハーバード大と共同で米国人を対象に実施。3~17歳時に自身は虐待を受けず、日常的に父親が母親に殴るけるなどの激しい暴力をふるう姿を目撃した18~25歳の男女15人と、虐待のない家庭で育った33人を選び、MRI(磁気共鳴画像装置)で比較した。

 その結果、目撃経験者は目からの情報を処理する右脳の「視覚野」の容積が、目撃したことのない人に比べ平均20・5%も小さいことが分かった。

 視覚野の血流量を調べると、目撃経験者の方が8・1%も多く、これは神経活動が過敏になっている特徴だという。

 学力や記憶力も調べたところ、目撃経験者の方が低い傾向が出た。
(2010年4月23日03時03分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100423-OYT1T00025.htm

これは、見たくない情報を意識的にシャットダウンしているうちに、脳の機能自体に影響を及ぼしてしまうパターン。。。
悲しいな・・・。
負の連鎖・・・。
Unknown (ひろみ)
2024-05-07 00:39:43
人間とチンパンジーのDNAは99%一致するというのは本当なのか?
https://gigazine.net/news/20150721-human-not-99percent-chimp/

「つまり、人間の25%のゲノムとチンパンジーの18%のゲノムを無視して、残りの部分だけを比較して出されたのが「人間とチンパンジーはDNAが99%一致している」という99%一致説なのです。」

う~ん。。。

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