カサブランカに到着したのは夕方4時半頃。
お迎えの方にこの日の宿泊ホテル「ケンジ・バスマ・ホテル」まで連れてっていただきました。カサブランカは1泊だけだから、正直ホテルはどうでもいいと思っていたので、旅行会社が提案してくれたこのホテルに決めましたが、Trip Adviserなどでは四つ星とか書いてあるけど、多く見積もっても三つ星という感じのホテルです。部屋は広かったですが、古いし、部屋のドアはオートロックじゃなくて普通の鍵だし、しかもその鍵がなかなか閉まらない。。。まあ、でも、部屋が汚いとか、変なニオイがするとか、そういうことはないので、1泊ならまったく問題ないです。
このホテルでは、1つだけ面白いことがありました。部屋について少しすると電話がなり、フロントの男性から「いつでもいいので、あとでフロントに立ち寄ってください」と言われました。何だろうと思い行ってみると、チェックインを担当してくれたフロントの若い男性が「僕の名前を漢字で書いてほしいんだ」とのこと。
そんなことのためにお客さんを呼びつけるかなと苦笑しましたが、まあ、ここはモロッコだからしょうがないか
名前を聞くと「ソフィアン」とのこと。彼にはもったいない素敵な名前ですが、
「曽不井安」
と書いたら喜んでいました。
「フィ」って、日本語じゃあどうやったって書けないですよね
私にはこれが精一杯です。一応、画数の少ない書きやすい字を選んだつもりなんですが、どうでしょう?
彼はコナミのゲームが好きで、日本に興味があるんだそうです。もしこれからこちらのホテルに行かれる方がいたら、話し相手になってあげると喜ばれるのではないでしょうか
さて、一息ついたらホテルから徒歩5分くらいのところにある旧市街へ観光がてら夜ご飯を食べに行きました。
この時計台を目印にすると、帰りには迷路のようなスークからなんとか抜け出せます。
マラケシュのメディナよりも、もっと「庶民の台所」といった感じが強いところでした。
このパンが激ウマ 1個30円くらいだったかな?
パンをくださいと言うと、お店の人がチーズを塗るか?と聞いてきたので、クリームチーズを間に挟んでもらいました。本当においしかった
歩きながら1個を3人で食べ、少し行くと、ドーナツのようなものを揚げているお店の前に出ました。モロッコ人の男性ばかり4~5人が立ち食いしていて、美味しそうだったので、私たちも1個ずつ食べてみると、エッサウィラで食べた激ウマドーナツの砂糖・シナモンなし版のようなドーナツでした。つまり、生地の味だけなのですが、コレがまた食感がサクッ、モチっとした感じでとってもおいしい。
う~ん、しあわせ~
すると、私たちと一緒にそこで食べていたおじさんが、ニコニコしながらカタコトの英語で話しかけてきました。
「どこから来たんだ?」
「日本です」
「お~、日本は良い国だ、本当に素晴らしい。ところで、ミントティ飲むか?」
ということで、あま~いミントティをご馳走になっちゃいました。
ここのお店は、ドーナツとミントティのお店で、かなり甘いミントティを飲みながら、味のないドーナツを食べるのが地元の人のスタイルのようです。
残念なことに、おじさんの写真もドーナツの写真も撮りませんでした。例のごとく、食べるのに夢中だったので。。。
ドーナツを食べて少し行くと、またまた地元の人で行列になってるお店を発見。
何が売ってるんだろうと思いながら私が外からのぞいていたら、行列がサーッと2つに割れ、周りの人が中に入れるよう道をあけてくれました。思わず、モーセの出エジプト記で海が割れるシーンを思い出しながら中に入ると、ここはチャパティと薄いパンのようなもののお店でした(名前忘れちゃった)
いったん外に出て、買ってみようかとYさん、Mさんと相談していると、中から出てきた20歳前後の男の子が、手に持った袋を「はい」と渡してくれました。見ると、中にはお店で売っている2種類のパンが入っています。私がビックリしていると「あげる」と行って、ニコニコしながら立ち去ろうとしました。とっさにそれを呼び止めて、「いいの?」と聞くとウンウンとうなずいていますが、こんなに年下の男の子にタダでもらってしまうのも悪いので、持っていた未使用のボールペンをプレゼントしました。
正直、もう旅行はほぼ終わった気分だったので、チェキも持ってきていませんでした。チェキの方が喜んでくれたかもしれないのに。。。だって、まさか1日に2回も人にご馳走になるなんて、思ってもいなかったので本当に驚きました。
そんなこんなで、ほどよくお腹も一杯になってきたので、最後にハリラのお店に入りました。
席がいっぱいだったのですが、店員の男の子が先に座っていた男性陣を追い立てて、席を3つ空けてくれました。なんだか、すみませんね~皆さん
やっぱりパンがついてきます(苦笑) いらないんだけど。。。
ハリラやさんの斜め前には、魚屋さんが出ていました。
ネコちゃんが魚をおねだりしています。
あんまりかわいいので写真を撮っていたら、通りすがりの男の子がネコに「カメラの方を向きなよ、ほら」と一生懸命こちらを向かせようとしてくれました。
その男の子もちょっとひょうきんで可愛かったので、1枚撮らせてもらいました。
こめかみのところの剃り込み(?)がチャームポイントです
・・・つづく。