Trips with my RV.

RVでの小旅行。

キャンサス・ハイスペックが壊れた (T-T)

2011-08-27 18:18:29 | アウトドア?
今年の夏期キャラバンでキャンサス・ハイスペックが故障した。脳天気にパンパンに膨れたポテトチップスの袋を撮影していた私だが、その時には(恐らく)キャンサス・ハイスペックFのエアバッグもパンパンに膨れていたのカモ知れない・・・と旅行中は思っていたのだが、キャンサスのシステムは従来のエアバッグ式ヘルパーサスペンションとは違い圧力リミッターが組み込まれていて、指定値以上に圧力は上がらないシステムの筈だ。だから、標高1330mの高地でも外気圧に対する指定圧に維持されていた筈だが、エアバッグが損傷しエア漏れを起こしてしまった。

故障に気が付いたのは島原半島からの離脱中の一般道で。信号待ちでエアポンプが停まらない事で気が付いた。その時点でのエアゲージは前後共0.4MPaとなっていて私の指定圧F0.50/R0.45では無い。圧力調整ツマミを回してみるが0.4MPa以上にエアバッグの圧力を上げる事は出来なかった。この時点でシステム何処かからのエア漏れは確実だと蒙昧な私でも気が付いた。盆休み期間中なのでデルタリンクさんには連絡は付かない・・・社長と担当営業の方の携帯電話は知っていたがメカニックさんじゃ無いと有益な情報は聞けないカモ知れないと遠慮した次第。

ここで悩んだのが・・・、長時間動かし続ける様には作られていない筈なのでエアポンプを止めないと壊れるかも知れないと云う悩みと、エアバッグを空っぽにして走るとエアバッグを損傷させてしまうカモ知れないと云う悩みの、相反するジレンマであった。悩んだ結果・・・エアバッグ4つを張り替える金額よりエアポンプを1個交換する方が安いだろうと勝手に結論してエアポンプ動かし放しで帰宅する事にした。(そんな訳で・・・、娘さんから帰りたくなったと云われたら「渡りに船」と異議無く帰宅を開始した次第)

盆休み明けを待って入庫した装着店デルタリンク倉敷の工場長の見立てでは、カムロード用キャンサス・ハイスペックのエアバッグのクリアランスが5~6mmしか無い部分があり、その部分のエアバッグが当たって削れていて・・・そこからエアが漏れているのだそうだ。念の為に、反対側のフロントサスペンションのエアバッグを確認すると漏れは発生していないモノの当たって削れているのが確認できた・・・との事だった。5~6mmのクリアランスしか無ければ、例え圧力リミッターが作動してもサスの伸び縮みの際にエアバッグが膨らんで接触してしまうカモ知れないとも思える。キャンサス・ハイスペックは国産品なのでエアバッグ損傷の際は国内工場で張り替えが可能・・・である。これは非常に有り難い事なのだが、我が家のジル520の場合・・・取付の状況が変わらない限り新しくエアバッグに張り替えて修理しても再び装着し走行していれば同じく擦れて穴が開いてしまうだろう。だから・・・エアバッグが接触しない様に改良しない限り、この問題は解決しないので、単純にエアバッグ張り替えで修理完了とは思いたくないとの旨をスマイルファクトリーさんと相談して欲しいと伝えて帰宅した。

その後、両者でどの様な相談が為されたか判らないが、取り敢えず、Rのキャンサスは残したまま、Fのキャンサス・ハイスペックを外して代替的に強化ショックを入れて様子を見ようと云う提案を受けた。ナンでも私のジル520は特に重量が重い・・・特にリヤ・オーバーハングが重いそうなので、車両が後軸を中心に「天秤」に成ってしまうそうでFサスのエアバッグが損傷し易くなっている・・・との事だそうだ。(今回は直接スマイルファクトリーの社長様と私が話をした訳ではないのでデルタリンク工場長からの伝聞。以前からスマイルファクトリーさんからは、その御指摘を受けていて半年毎に点検に入れている地元トヨペットでFトーションバー調整を御願いして前軸荷重を増やして貰っている筈だ。この対策前に損傷していたモノが徐々に悪化して今回の破損に至ったのか、それとは無関係に徐々に進行したのかは、私には判らない。)

エアバックに接触するボディ側を削る、その周辺に滑りの良い部材を貼る、等々の改善策は伺ったが・・・、その対策ではイマイチ気乗りがしない。可能であるならば、Fショックの取付部を移動させる等の根本的に接触して擦れない工夫をしないと修理に出しても仕方がない・・・と、私は考えた。

で、取り敢えず、デルタリンクの工場長お薦めの強化Fショックアブソーバー(LTコンフォートサス)を装着して貰い帰宅した。確かに乗り心地はソフトで良いと思うが、キャンサス・ハイスペック装着時には一切気に成らなかった高速域のレーンチェンジでの揺れ戻しがモッサリしている。キャンサス・ハイスペックが好調に作動していた時から、リヤにはオーバースペックのヘルパースプリングが入っていて、LTキャンパーズさんの強化スタビライザーを装着している。他のカムロードキャンパーと乗り比べてもゴツゴツ感がありお世辞にも乗り心地が良いとは言い難かったが、少し速めに走る時には絶大な信頼感が在った。リヤには見た目重視のワイドトレッドなホイールを入れていて、前後のトレッドが大きく違うにも関わらず高速道路の大型車轍をほぼ無視出来る直進性を確保していた。今回、Fサスのみキャンサス・ハイスペックを外したのでRはオーバースペックのヘルパースプリングとキャンサスが残っていてリヤはゴツゴツのままだが、FがソフトでRがゴツゴツと云う空荷のトラックの様な足回りになっている。

デルタリンク倉敷から自宅までの10数Kmの運転だったので多くを試してみる事は出来なかったが、やはり、高速度でのレーンチェンジの揺れ戻しと、大型車轍で進路を乱される事、それと直線での加速時に何故か小刻みな修正舵が必要で・・・以前のフル装備の安定感は無かった。但し、悪い事ばかりではなく減速しノーズダイブした状態での左折時にはクイックに回る事が出来た。スピードを出さずに走るなら前後LTコンフォートサスの選択もノーマルのショックアブソーバーより良いだろうと想像は付く。

だが、困った事に私は・・・軽四の1BOX車程度の走りをジル520にも求めてしまう贅沢者なので「失って初めて知る親の恩」・・・である。何らかの工夫をして、やはりキャンサス・ハイスペックに戻したいかなぁ~。

尚、キャンサス・ハイスペックのエアバッグの張り替えは1本5万円程なのだそうで、破れてはいないモノの擦れた痕のある右側も張り替えに出すと2本で10万円の出費と成る。エア配管等は残して貰っているので張り替えが完了すれば元通りキャンサス・ハイスペック装着車に戻す事は可能なので、この週末は出動(試運転)する事が出来ないのだが、来週か再来週にはドコかへキャラバンに出掛けて最終結論を出そうと思う。

う~ん・・・困った。
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
AIRBAG (Roberts)
2011-08-27 23:39:20
私も95Y TAHOEの時に ベストな位置を探すまでに 4本 パンクさせました。
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Unknown (軽薄な店主)
2011-08-28 11:46:47
Robertsさん、コメント有り難う御座います。

> 私も95Y TAHOEの時に ベストな位置を探すまでに 4本 パンクさせました。

アメ車ってスペースに余裕が有って取付スペースに悩んだ記憶が私には無いのですが・・・。前の'04 Dodge RAMはエアバッグの装着に一切悩みませんでした。

そう云えば、'98 Dodge GrandCaravanの時は、スペースには余裕が有ったモノのマフラーからの熱でエアバッグを破損させた事はありますが・・・。(遮熱板をマフラーに取り付けて問題は解消しました)

それらと比べると国産小型トラックのフロントには全くと云って良い程に空きスペースって無いので・・・。トーションバーをスプライン1つ分進めて固くする・・・って方法が頭をよぎります。う~ん・・・
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Unknown (長野@コルドバンクス)
2011-08-31 17:32:58
私はキャンサスを外しました。

現在はビル4本・フロントはLTの青棒でリヤにはマックスロード+エアバックにしてあります。

フロントキャンサスの設定に満足せず・・・仕方なく。

幾分は納得した乗り心地になっています。

オーバースペックのヘルパースプリングも取り寄せてあるのですが一度納得した乗り心地を壊すのが嫌で今に至っております。

大型車の轍は今でも恐怖です。
長野の轍はさちらとは比べ物にならないくらい深いですから・・・・
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Re: Unknown (軽薄な店主)
2011-08-31 20:18:06
長野@コルドバンクスさん(心のお師匠様)、コメント有り難う御座います。

車両購入店(デルタリンク倉敷)の工場長さんお薦めがLTのショックだったので・・・、云われた通りにフロントだけ入れてみましたが、リヤが固めの状態でフロントだけソフトなLTのショック(青棒も)では・・・バランス悪すぎでダメでした。

やはり、BILSTEIN4本にすれば良かったのカモ。

ダメ元でフロントのトーションバーのスプラインを1つ進めてバネレートを上げて試してみようか・・・と思っていましたが・・・、試しに相談してみた処スマイルファクトリーさんの方で、取付方法の再検討と再調整して下さるそうなのでエアバッグ2本の張り替えが出来たら、島根県スマイルファクトリーさんへ行ってみます。




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Unknown (長野@コルドバンクス)
2011-09-01 07:28:23
スプラインずらし・・・ハイエースのローダウン方法ですね。
私もやってみましたがいまいち違いが判らず。
車高が落ちたのは誤差の範囲程度でした。

正確には『バネレートは変わりません』若干車高が落ちるだけです。お間違えなく。

それよりも・・・フロントに掛かる車重を多くする方法で改善するといいですよ。試しにバンクベッドに荷物って荷物を載せて走ってみて違いを感じてみてください。80-100kg載せるとかなり違いますよ。

騙されたと思って(#^.^#)
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Re: Unknown (軽薄な店主)
2011-09-01 12:25:46
長野@コルドバンクス(心のお師匠さま)さん、コメント有り難う御座います。

> スプラインずらし・・・ハイエースのローダウン方法ですね。
> 私もやってみましたがいまいち違いが判らず。
> 車高が落ちたのは誤差の範囲程度でした。


仰るとおり、ハイエース等で純正パーツのままでフロントをローダウンする手段として使われています。

前軸荷重を増やす為に、フロントのトーションバーを緩めて車高を落とすと伴って、フロントがフワフワになってしまいます。

乗り心地を変えずに車高だけ下げようとする場合トーションバーのスプライン送りは使える手段だと思っています。


> 正確には『バネレートは変わりません』若干車高が落ちるだけです。お間違えなく。

はい、仰るとおりトーションバー・スプリングの持つ固有のバネレートは緩めようが締め付けようが変化しません。これは言葉の綾(あや)で、正確に云うとプリロードを変えると云う事です。

プリロードと云う概念を私が説明するのは難しいので・・・、プリロードで検索してみて下さい。

要は、プリロードが掛かっている状態では、そのプリロードの反発力を越えるまでバネは縮まない・・・と云う事です。(なので、初期入力に対しては「固くなった=バネレートが上がった」風に感じますが、バネレート自体は変わっていません)

なので、長野@コルドバンクスさんが書かれた通りに・・・

> それよりも・・・フロントに掛かる車重を多くする方法で改善するといいですよ。試しにバンクベッドに荷物って荷物を載せて走ってみて違いを感じてみてください。80-100kg載せるとかなり違いますよ。

と、云う風に物理的に荷重をかけてプリロードを増やしてやると云う方法もアリです。勿論、この場合でもバネレート自体は変わりません。

このバンクベッドに80-100kg載せる代わりに、トーションバー・スプリングにプリロードを掛けてやるのです。その為にトーションバーを締め上げると車高も上がってしまいます。フロントの車高が上がれば、伴って、前軸荷重が下がってしまう・・・ので、スプラインを進めて「純正+80-100kg?」掛かった状態のプリロードを維持しつつ希望する前軸荷重になる車高にする・・・と云う事です。

但し、そうでなくてもコンパクトなカムロードのフロントサスペンションの、可動域(バンプとリバンプストッパーに当たらない範囲)の中間位で上手くバランスするポイントを見つけないと、縮み側か伸び側かがストローク不足となってしまうカモ知れません。

何コマ送れば上手くいくと云うデータが無いので、試行錯誤で見つけるしかないのカモ?又、最悪のパターンでは・・・iBoxにEU-16iと20Lのガソリンタンクをリヤオーバーハングに積んだ私のZIL520では調整範囲内ではバランスを取り切れない可能性もあります。(元記事にも書いた通り・・・静止時のバランスは兎も角、走行時の荷重変化でリヤオーバーハングが暴れています)

何れにしろ自分で、それを見極めるのは・・・相当に時間と体力と根気の要る作業ですので・・・軟弱で横着な私は、他力本願するしかない・・・のです。



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Unknown (長野@コルドバンクス)
2011-09-01 17:38:01
いろいろと難しい問題ですよね。

こんな実験をされている方もいらっしゃいます。
http://carget.blog57.fc2.com/blog-entry-1308.html

理論的には説明が難しいですが・・・
この結果から考えるとスプラインずらしをしてフロント車高を下げプリロードを変え無いように(又は強くなるように)締め上げても結局は変わらないように思います。

それでしたら後ろが重く(iBoxにEU-16iと20Lのガソリンタンク)なった分だけフロントにも重さを掛けてやるのが一番簡単にフロント加重の抜けを防げるのでは?と思います。天秤の作用と考えると追加装備でリヤに50-60kg+その他の荷物で100kgとしてもフロント(バンクなど)に80kgを積めば以前よりも走行中のフロント加重が抜けてしまうのが解決するのでは?と思っています。

コマ送りは同じだけ締め上げるとしたら1コマしかずられせませんでした。2コマずらすと締め上げ寸法が不足してしまいました。こんなことからフロントに加重を掛ける事が一番の対処法だと思っています。

少なくとも私のコルドバンクスではかなり有効でしたよ。現在はバンクベットに+80kgで走っています。
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Re: Unknown (軽薄な店主)
2011-09-01 21:14:57
長野@コルドバンクスさん、再度のコメント有り難う御座います。

私もファンで定期巡回していますから御紹介頂いたやまもと@岡山さんの当該エントリーは読んでおります。(やまもとさんには一度だけお会いした事があります)

キャンピングカーのマスバランスって本当に難しいです。以前は、バランスを崩すとスネーキングするトレーラーで遊んでいましたが、その頃も色々と悩んでいました。荷物の積み方だけでは足りず、機器類の積載場所を変えたり・・・。

キャンピングカーで同じ類の問題が在るとは納車されるまで考えもしませんでした。

我が家の場合、静止時のマスバランスは前軸の抜重が著しいと云う程では無いと思っています(発電機の有無で前軸重が変わらない)ですが、本文に書いた通りに・・・走行時はリヤオーバーハングの重量が車両が後軸を中心に「天秤」に成って前軸が抜重してしまう事が困った問題です。

その状況を知った上で、出来る限りの改善をして下さるそうなので、先ずはスマイルファクトリーさんで他力本願を試みてみます。同社のデモカー(ZIL520)は良い仕上がりなのだそうです。

恒久的にバックベッドに重量物を積む勇気は無いのですが、お薦めの方法も併せてチャレンジしてみます。有り難う御座いました。
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