3.3富山ガレキ阻止大会 みんなの力ではね返そう!

富山県の震災がれき処理問題を考えます

5/8 岩手県山田町 現状報告会を開催します。

2013年04月28日 | お知らせ
岩手県山田町 現状報告会のお知らせ
 
山田町へ訪問されている3人の方に、山田町の現状等報告をしていただけることになりました。

その後には報告を踏まえて、山田町に何ができるか富山県での動きについて考えていけたらと思います。

ぜひ多くのご参加お待ちしています。

山田町の現状と支援についてということで、初めての方も参加しやすいのではと思います。

お友達にも声をかけてください。

 とき:5月8日(水)14時~16時30分

場所:ウィングウィング高岡 6階 男女平等推進センター交流センターA

http://goo.gl/maps/y6Yr5 地図


 

岩手県山田町の方々の声。
http://ameblo.jp/takaokanohennjinn/  より 


ガレキなど、全く生活に関係ないことがうかがえます。。。
(以下転載)

被災地の悲しみには遠い自分が、どう、その土地の人の声を聴けるか、が胸につかえ、また個人の裁量で行うことにためらいも感じましたが、謙虚にお聴きすることで許していただこう、と思いました。

(なお、私の聴き間違い、話された方の勘違いなどもあるかもしれません) 聴き取り責任者: のはらひとみ

 

山田町の人の声 1 

 

震災で今一番困っていると感じているのは、特に仮設住宅に住む被災者の心のケアです。話の拝聴ができる方、マッサージができる方が欲しい。保健師によると仮設住宅に住む八割くらいの人は睡眠薬がないと夜寝られないという。昼間は元気そうに見えますが…。隣の声も聞こえるような状態の仮設住宅に住み、先の不安を思い、一年の間にまるで五年も過ぎたように急に老けこんでしまう人もいる。そんな中で、話を聞いてくれるような、拝聴ボランティアですね、そういう人が要ると感じている。

 

ここでやっていることは、毎週、町内の仮設にいるお年寄りを迎えに行って、お茶の会をしたり、カラオケなどしたり。また、この作業所は、仮設住宅と近くにありますが、仮設に居住する方、また、自宅を修理している方を病院に無料で送迎しています。盛岡、宮古、釜石を結ぶ山田線は、陸橋が流され、JR東日本は鉄道を再建するとも言っていない。大きな病院を利用するには、隣町まで行かなければならず、バスやタクシーではお金がかかる。

 

病院は宮城県では4月から有料。岩手県では今年12月から有料になる。もう震災から二年もたったのだからいいだろう、ということでしょう。

 

ここでは自分たちのこともしながら、お金の苦労もしつつ被災者を支援しようとしているので、勿論お金の援助は有難い。

 

ここはリアス式海岸で平地が少ない。家も半分流された状態の中、移転が具体的にならない。公営住宅の建設が遅れている。それには、土地が買えない問題もある。住宅が建てられるような土地は私有地が多いから高く売りたい人は中々折り合いがつかず売らないので、土地が買えない。

 

瓦礫は燃やせるものについては静岡などで処分してもらって大分片付いてきました。が、まだ、燃やせないもの、化学繊維の処理などが残っています。

 

(遠方で助成金を使って燃やすより、被災地で人々のためにできるだけお金を使ってほしい、ということに同意されておられました。)

 



 

山田町の方の声 2
個人経営者

 

復興は目に見えない形では進んでいると感じている。自宅は残ったが、店舗は仮設。

 

お店には商工会を通して国の補助がある程度出ている。が、流された商品の支払いは地元の問屋にしなければならない。住居と店舗が一緒になっている人は、そこが住めないならかなりの義援金がでるが、店舗だけがだめになっても微々たる額しか出ない。

 

いつできるのかはまだ分からないが、そのうち商店がまとまって、ある地域に商店街として建設される予定だ。しかし、うちの店が入れるのかどうか・・・。人工が減ってしまい、若い人は盛岡に行く。そのため商店に影響が出ている。仮設店舗は小さいし、売り上げも少ない。

 

(瓦礫については、「がれきは一カ所に集められている。他の県で処分してもらって少なくなった。ここからは見えない。生活のじゃまになってはいない。」ということです。) 

 

山田町の声3

個人経営者

うちは、家があり、組合でやっているこちらの店も残った。(良かったですね~!!)
生活は普通に戻りつつある。

(現在困っていることは?というこちらの質問に「うーん」、と困っておられる。この方は困っていることはないのかな、、、?)
以前と比べてお店はどうですか?と尋ねると、
「売り上げは震災前と比べて上がっている」のだそうです。

震災で辺りの店が流されたため、この周りにお店がなくなった。ここでは、大内か山田町の町外にでないと買い物が出来ない。ので、うちの店に来てもらう人が多くなった。
今は仮設店舗も出来たので、通常に戻ってきました。

JRが止まっている所があるため、それをカバーするためにバスが頻繁に行き来しています。それがここで停まる。また、首都圏などからの観光や、被災地へのボランティアの人が利用するバスもここを中継地点にしてくれています。

(売り上げが増えた、というのはそちらの方も重なって、ということでしょう)

町としては、どんなことに困っておられますか、というような質問をして、それに無理に答えていただいたような感じ、でした。↓

・・・うーん、やはり、土地関係かなあ・・・。以前の土地に住宅を建てられなくなったけれど

(津波が来たのでもう宅地には出来ない)、いつ土地の買い上げをしてくれるか分からない、という話を聞く。
水に浸かった所は、値段が極端に低くなっているし、家も建てられない。安全な所は上がっている。 

 

山田町の声4

 

個人経営者
一番見ていて辛く思う事は、仮設住宅にいるお年寄りの孤立です。
被災し、同じ地域の人と離れ、これまでの付き合いをなくし、みたこともない人が隣、近所になってしまった。
(仮設住宅は、当初、小中学校など学校の敷地の一部を借りて作られるものが最初は多かった、ということ。しかし、最初に入る人達は、お年寄りや、また、小さい子供がいる人が優先だった。抽選に申し込み、当たったら、入れる。ゆえに、これまでの付き合いのあったご近所さんが近くにいるわけではない。)

最初の頃に建った学校の仮設住宅は、二年契約。防音装置がしっかりしておらず、お風呂は追い炊きができなかったので保温ができないものだった。(後に追いだきができるものに改良される)
○○ハウスという安っぽい仮設住宅です、ということです。その後の大家さんがいる場所ではもう少し住宅として程度がよいものが建ち、ちょっと不便な離れた場所にある仮設住宅は、かなりいいものが建っている。
(「仮設の造りも色々だというこということ、、、その理由は、何でしょうね、不便なところだから、家は少し良くしましょう、とか、そういうことでしょうか?」と尋ねると、「まあ、そうじゃないですかね」というようなお答えでした。仮設住宅は長屋式なのだそうです。全てがそうかどうかは聞きそびれ)

私の家は火災で消失しました。地震保険に入っていたため、半分のお金がおりました。
家があった場所は、昔、津波が来たところだったので、夫に「地震保険には入っておいた方がいいよ」、と言いました。それで地震保険に入っており、今回補償を受けることができたのです。
(注・地震が元でその後火災にあった家は、たとえ火災保険に入っていても保険は出ない!)
でも、まだローンは払っていますよ。

がれきのことについても触れると、「瓦礫は撤去されて邪魔にはなっていません。」とのこと。
(もう、今ではその答えが当たり前になっている、と言っていいほどです)
「そうそう、特に仮設住宅はの回りに、街灯が少なくて、暗い。」

問題のNPOの話も少しお話をされました。
その人はリコールの署名をされた、ということです。しかし、役所の人などは、「後でなんかあるのではないかなー、という不安から、署名がしにくい、」ということでした。 

 

山田町の人の意見5

家は津波には耐えましたが、その後の火事で焼けました。困っているのは、家の基礎の部分が壊されていないことです。そこが砕かれないと、土地が使えない。行政がやってくれるのですが、それを個人でやるとお金がかかります。

うちは三階だて。一階が店舗で上に居住していました。新しい場所に店を持とうとしているが、現在その土地は、一坪買った当初30万から、9万二千円に下がってしまいました。(三分の一以下)
反対に、水がつかなかった高台の土地はとても値段が上がっています。(1・5倍ほどらしい)
土地がこれ以上上がらないように上限を設けてほしい。

現在は仮設住宅、仮設店舗を利用しています。
仮設住宅は、4畳半二間、6畳一間、台所です。そこに5人で住んでいる。当時小学校だった娘は中学生になりました。中学生といえばもう大人、大きくなって狭い。勉強する机がおけなくて、畳に寝転んで勉強している(笑)。

仮設店舗は、一棟に八店舗が入った二階建てです。同じ場所にそれが五棟ある。うちは二階を借りているので、お客さんには(お年の方が多いため)登ってくるのが結構大変。

仮設店舗は二週間に一回、水質を調べに県から委託された業者が来ます。店舗は今は家賃や固定資産税はいらないが、光熱費は各自で、加えて水の検査費用がかかるので、共益費として、ここの40店舗の人は皆、月4000円ずつ出しています。一年に一度は浄化槽の大掃除もあり、その時には何十万といりますから馬鹿にならない。

店舗の質が違うと、夜でも飲食店など店を開けるところがあります。外の電気もつけておくことになり、トイレは汚れるので、掃除してくれる人を雇いました。職種の違う所は一つに固まったらいいけど、、と思います。(飲食店なら飲食店だけの店舗)

仮設店舗は国の中小機構が用意したものです。二年たったら県に払い下げする、ということです。が、最終的には撤去する時に町でお金を持たなければいけないようだ。これもどうするのか、、、。

うちは他に家を持っていて、そこに娘夫婦が住んでいた。私たちの持ち物だけど。そこに住めなくなった娘夫婦にはお金は出るけれど、私達にはお金は出ないんだよね。大家さんの立場の人はお金が出ない。(ここでかいている情報の中で正確でないものもあるかもしれません)

(義援金、生活支援金、などは、何回かに分けて手にされ、全部で500万円くらいになっているかなあ、数えてないので、、、ということも聞きました。「先日阿部総理が来て、義援金を増やす、ということを言った。その話で500万くらい増えるのかと思ったら、勘違い。あと100万ほど増えるかも」ということも話して頂きました)

 

山田町の人の意見6

 

役所
現在は物的支援はあまり困っていない。どこに住宅、店舗が再建できて、どんな補助金が受けとれるか、という問いあわせが多い。義援金については、山田町はほとんどの方がすでに申請され受け取られている。
被災者支援については、各課で受け持っているが、いずれにしても今後の生活の構築、収入と支出の問題、将来の不安などがあると思う。

*家の取り壊しについては、災害危険地域で基礎の取り壊しをしたい人は、5月30日までに町に申請をすれば、それについては国のお金を使い、町で撤去することになる。それ以降は町のお金で撤去する。
*これまでは、仮設住宅までの道路の整備など、その都度町民の声を聞きながらやってきた。

(仮設店舗で二週間に一度ある水質検査について)
*水質検査は町が委託して民間の業者「山田の海を守る会」が行っている。予算は町で出している。会の会長は、現町長が兼ねている。山田町では漁業が大きな打撃を受けたが、淡々と整備をしつつあるところだ。
(「これまでに水質が問題のレベルにまでなったことはない」ということです。)

 


4/27 本焼却後の PM2.5 そらまめ君のデータ 高岡モニタリングポスト

2013年04月27日 | PM2.5

  

 

一般ゴミに震災がれきを混ぜて燃やし続ける限り、上のように煙突から煙が出ます。

放射性物質その他を含む微粒子=PM2.5は、焼却工場の煙突から出てきて空中を浮遊するのです。バグフィルターの微粒子の補足率は100%ではありません。

「そらまめ君」という環境省のサイトでそのPM2.5のデータを確認することができます。

こちら⇒http://soramame.taiki.go.jp/DataMap.php?BlockID=05

サーバーダウンすることが多いので、その時はこちらをどうぞ⇒富山県大気汚染速報

 

 長慶寺クリーンセンターに一番近い測定局、高岡大坪の今日のPM2.5の推移をグラフで保存しておきます。

http://www.pref.toyama.jp/sections/1706/PM25/files/250329press.pdfより

 

 


 

 


 

 富山県のモニタリングポスト http://www.eco.pref.toyama.jp/mp/pc/

 環境放射線モニタリングシステム 最新観測値表示画面

高岡モニタリングポスト http://www.eco.pref.toyama.jp/mp/pc/day/4/20130427.html

 

 

 

 

 

 

 

 


4/27 高岡市 長慶寺クリーンセンター本焼却開始後の報道まとめ

2013年04月27日 | 報道

 

http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2013042702100009.html

 

http://megalodon.jp/2013-0427-2112-48/www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20130427-OYT8T00045.htm

 

チューリップテレビ

http://megalodon.jp/2013-0427-2113-44/www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20130427121647

読売新聞 http://megalodon.jp/2013-0427-2112-48/www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20130427-OYT8T00045.htm

NHK富山 http://megalodon.jp/2013-0427-2111-53/www3.nhk.or.jp/toyama/lnews/3064237601.html

北日本放送 http://megalodon.jp/2013-0427-2116-48/www2.knb.ne.jp/news/20130427_36335.htm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


4/26高岡市長慶寺クリーンセンターに岩手県山田町のがれき(放射性物質を含む)がついに搬入 

2013年04月26日 | 高岡市がれき問題

 

チューリップテレビ  がれき受け入れ見直しを 市民グループが再度要望書提出

11時  高岡市役所にて、高岡市長と市議会議長へ、12名で申し入れ。

震災がれきの受け入れ、焼却、埋立ては、多くの問題をもっており、今回は焼却目前ということで、安全対策と被害への対応にしぼった要望書を提出し、来週の5月2日を回答期日として提出しました。

今から、震災がれきを受け入れるのは富山県のみであり、復興予算を受け取ることからも、山田町の震災がれきの量の面からも、支援になっておらず、また、焼却・埋立てに不安を抱え生活している人が多くいることを、記者会見では訴えてきました。 

朝日、富山、北陸中日、読売、北日本、チューリップ、TBSの方が取材されていたと思います。TBSのNスタという夕方のニュース番組は来週の水曜日、関東ローカルのみでの放送になるので、放送後DVDを送ってもらいます。大阪や気仙沼、山田町を取材されるそうです。 

https://twitter.com/_GORI16/status/327609834692292610

ママさん、妊婦さんを中心にした12人で焼却中止を求める申し入れ。この後、記者会見。

 

 

 

                                                

 16:30に富山県高岡市、長慶寺クリーンセンターに

岩手県山田町のがれき(放射性物質を含む)が搬入

 

https://twitter.com/_GORI16/status/327691147885572096

https://twitter.com/_GORI16/status/327691147885572096

 

 

チューリップテレビ ニュース6  震災がれき本格受け入れ 高岡市の焼却施設にがれき搬入

 

 

 KNB NEWS  がれき、高岡市に到着しごみ焼却施設へ

 

  NHK NEWS 震災がれき 高岡市に到着

 

 

 


10項目の質問・高岡市環境サービス課の回答・回答の問題点

2013年04月26日 | 高岡市がれき問題

【2013年4月17日に提出した公開質問状に対する市からの回答全文】

 

【10項目の質問・高岡市環境サービス課の回答・回答の問題点】 

1.現時点での山田町の震災がれきの量とその内容区分を公開してください。まず量について、可燃物はどれだけ残っているのか。その測定者及び測定方法とともに公開してください。 

2.高岡市が受け入れるがれきの種別は、昨年春に岩手県と交わされた当初の覚書の柱材角材から、市民に対する説明がないままに木屑を中心とした可燃物に変わりました。その可燃物中、中心となる木屑の割合と他のビニール・プラスチック等の物質の割合はどうなっているか公開してください。 

3.再度がれきに含まれる放射性セシウム含む汚染の測定を行い、その測定者・方法とともに、汚染状態を木屑そのものとその他に分けて公開してください。

  

【回答の問題点】 

●残量は2月末の数量であり、4月9日高岡市職員が現地に出張しているにもかかわらず、4月現在の数量を独自に確認・精査していないのか、がれきの種類別残量も回答されていない。 

●測定結果についても、測定業者・測定方法について明示していない。 

●可燃物の木くずとビニール等の割合について答えていない。

 

4.次の新聞報道にもあったように、

「東日本大震災:がれきの交付金『筋違い』高岡市などに処理費の30倍、有識者ら批判」  (毎日新聞2013年03月17日地方版)

http://mainichi.jp/area/toyama/news/20130317ddlk16040363000c.html

がれきの処理費と称して、何十倍も震災復興と直接関係ない高岡地区広域圏が建設中のゴミ処理場の建設費として、平成24年度及び25年度に震災復興等別交付税等を受け取ることは、有識者の批判があるように倫理的に認めがたいものです。

 山田町の住民の方々からも、「がれきはプールの跡地など震災前までほとんど利用されていなかった所に置いてあり、復興の妨げになってはいない。急いで広域処理をする必要は全然なく、後回しでいい」など、復興住宅をいち早く建設するために使ってほしいという多数の声が聞かれます。

そうした中、このようにがれき受け入れを決行するのは、全国からのさらなる批判が集中することが予測されます。 巨額な交付金や交付税を受け取ることが、どのように岩手県山田町の復興に資するのか、具体的な事案を挙げて示してください。 

5.また、この交付税や交付金を受け取ることを山田町や岩手県の人々はご存知なのでしょうか。ご存知なのであれば、どのような反応を受け取っていますか。その具体的な文書名を挙げて公開してください。 

6.この公開質問状を、山田町町長ならびに山田町議会議員にご覧いただき、ご意見を返答いただいたものを公開してください。 

 

【回答の問題点】

●巨額な交付金や交付税を受け取ることが、どのように岩手県山田町の復興に寄与するのか、具体的な事案を挙げて示していない。

●国・県・山田町町長の協力要請があったので、市職員が4月9日現地に出張して現状を確認したとあるにもかかわらず、現地のがれきの残量、復興状況を示すようなデータが、まったく明示されていない。 

●高岡市のがれき受け入れについては、このように問題あり、全国からの抗議の声が多数届いていることを、山田町町長ならびに町議会議員に、この公開質問状と全国からの抗議の声をご覧いただくべきであり、それを元に再検討が必要な状況であるにもかかわらず、そのことに全く回答していない。 

.高岡市長が理事長をつとめる高岡地区広域圏事務組合は、環境省のホームページを見ますと、今年度も環境省の循環型社会形成推進交付金の申請をしています。今年度も「一般枠」ではなく、震災がれきを受け入れることのより、昨年度同様「復旧・復興枠」申請しているのでしょうか? そして、循環型社会形成推進交付金および、震災復興特別交付税を受け取ることになるのでしょうか? 

.昨年度は、循環型社会形成推進交付金を「復旧・復興枠」で申請し、高岡市が震災がれきの受け入れを検討するための試験焼却をしたことにより、高岡地区広域圏事務組合が氷見に建設中のゴミ処理場の建設費用として、合計約18億円(内訳は、循環型社会形成推進交付金8億555万円、震災復興特別交付税約10億500万円)という目もくらむような巨費を、本来被災地のために使われるべき復興予算から受け取ったことになります。

 本年度のゴミ処理場建設事業の規模は、昨年度の倍近くある訳ですが、循環型社会形成推進交付金、および高岡・氷見・小矢部3市が受け取る震災復興特別交付税がどのくらいの額になる予定か、見積書・予算書・計画書・申請書などと共に提示してください。 

9.もし仮に、今年度の循環型社会形成推進交付金を「復旧・復興枠」で申請していたとして、8で回答があった額が、復興予算の流用と非難されるような倫理的に不適当なものであった場合、今の段階ならば申請をいったん取り下げ、震災復興特別交付税の手当てが伴わない、従来の「一般枠」で申請しなおすことは、交付金の内示がでているだけの今の段階では可能なはずです。「国の決めた制度だから、それに従っただけ」といったような理由で、地方自治を放棄し倫理的責任を国に押しつけて、昨年度同様「復旧・復興枠」で申請するつもりでしょうか? お考えをお聞かせください。

 

【回答の問題点】

●今年度も「一般枠」ではなく、震災がれきを受け入れることのより、昨年度同様「復旧・復興枠」申請しているか。循環型社会形成推進交付金および、震災復興特別交付税を受け取ることになるのか、答えていない。 

●「平成24年度循環型社会形成推進交付金及び震災復興特別交付税については、

国の財源内訳の見直しにより復旧・復興枠とされたもの」という回答については、3月13日付北陸中日新聞の取材に対しても、「高岡市環境サービス課は昨年二月からがれきの受け入れを検討しており、その後に国の制度が変わって交付の枠が広がった。見返りのためにがれきを受け入れるのでないと説明している」と答えている。ただし、これは虚偽の可能性が高い。

 H23.11.21H23年度第3次補正予算成立(復旧・復興枠の新設)
 H24.2:高岡市ががれきの受け入れを検討
 H24.3.15:環境省が「交付金の返還不要」の通達
 H24.4.5H24年度予算成立(復旧・復興枠が継続)
 H24.10.4:交付金の内示
 H24.11.1:交付金の申請
 H25.2.1:瓦礫の受け入れ正式表明

と、H23年度第3次補正予算が成立したH23.11.21時点で、復旧・復興枠は予算成立している。高岡市ががれきの受入を検討していたH24.2の時点でふじみ野衛生組合(調布市・三鷹市)には「震災復興特別交付税」も交付されているのである。もし、これが虚偽でないというのならば、それを裏付けるデータを示すべきである。 

●今年度については「循環型社会形成推進交付金の申請については、まだ、行っておりません」との回答について。

それでは、環境省の循環型社会形成推進交付金のサイトの今年度の内示情報、環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部「平成25年度循環型社会形成推進交付金内示(第1回)」に、以下のように、6億1360万円の内示額が、早くも平成25年4月1日付で見られるのは、どうしてでしょうか?

 昨年度も書類上は、申請を11月1日でおこなっていたが、すでに10月4日に内示がでていた。申請という形式の文書ではなく、それに類する書類を、前年度内から提出しているということでしょうか。それならば、結果的に申請しているのと同じこと。詭弁に過ぎません。「高岡市においては、震災復興特別交付税について、特に申請は行っておりません」という回答も同様です。

 このように、内示額がすでに環境省からでていながら、循環型社会形成推進交付金、および高岡・氷見・小矢部3市が受け取る震災復興特別交付税がどのくらいの額になる予定か、見積書・予算書・計画書・申請書などと共に提示していない。 

平成25年度
循環型社会形成推進交付金内示(第1回)平成25年4月1日 環境省 大臣官房 廃棄物・リサイクル対策部⇒ http://www.env.go.jp/recycle/waste/3r_network/3_naiji/h2504.pdf  より 抜粋

 

●循環型社会形成推進交付金について、今年度は申請するかしないか、昨年度同様「復旧・復興枠」で申請するつもりか、従来の「一般枠」で申請しなおすか予定があるか、回答していない。 

10.別添資料の全国から集まった抗議の声のように、高岡市が復興予算の横取りといえるような倫理的に不適切ながれき受け入れ政策を強行する恥ずべき事態に陥っていることは、日本中に知られているのが現状です。これほど全国からの多くの批判の声があがった以上、高岡市長・高岡市議会は、真摯な態度で受け止めると共に、誠意を持った対応が必要です。どのように対応されるのでしょうか? 対応策とその責任部署、責任者名を明示してください。 

【回答の問題点】 

この質問に関しては、まったく回答がない。これほど全国からの多くの批判の声があがった以上、高岡市長・高岡市議会は、真摯な態度で受け止めると共に、誠意を持った対応が必要な状況にもかかわらず、不誠実きわまりないことです。