風の吹くまま気の向くままに

気紛れに綴られる言の葉達。
だらだら日常・突発心情・ゲーム(主に乙女系)の話題多し。
※時折女性向発言するんで注意!

幸せ願うのに…

2007-01-05 03:14:19 | 夢ネタ
※いつもの夢シリーズな文章ですが
相手が相手なだけに今回
とんでもなく百合百合しい作りになっております(痛)
百合系苦手な人は読まないが吉(--;




ずっと、彼女に言いたかった
画面越しにではなく、面と向かって

「竜子姉、きいて!」

夢の中で彼女に声を掛けられた時
この時を逃しては駄目だと
今言わなかったらもう、言える時はないと思った
画面の外で叫んでも
ゲームの中にいる彼女には伝わらないから

「私、…私、気づいてたよ。
 竜子姉が志波君の事好きだって、知ってる。
 でも、だから、だからって竜子姉が諦める事なんてない!!
 卒業までまだ時間もあるし、志波君だってまだ…」

言ってる意味が自分でもよく分からない
ただ、納得できないんだ
あんなに彼女は彼の事を想ってるのに
どうして私のせいで彼女が諦めなければならないんだろう
そう思うのに自分も譲れないこの想い
何故私達は同じ人を好きになってしまったんだろう
こんなに彼女が好きなのに
応援する事もできず、邪魔しかできない自分が嫌になる
泣きそうになってきて
私は思わず口を引き結んだ
泣きたい気持ちになるのは誰の為?彼女?自分?

「…っ」

声をかき消す程に大きな音を立てて、風が舞い上がる
竜子姉は風の流れを追うように
ただ、上を見上げていた
私の声は届いていないのか
それとも、届いていて聞こえない振りをしているのだろうか

…もう、いいんだ

目を閉じた彼女の表情から
何故かそんな言葉が聞こえたような気がした


「…あれ、何の花だろうね」

しばらくしてこちらを見た彼女は
傍に立つ木を示して問い掛けてきた
その木を見上げた瞬間
サーモンピンクの薔薇の花びらが、視界に飛び込んでくる
薔薇というにはかなりの大きさだが
花の名前に疎い私は、勝手に薔薇だと思う事にして
しばしその美麗さに見惚れた

「うわー…凄い綺麗…」
「…フッ。やっぱアンタは、そういう顔の方が似合ってる」
「え?」
「…そろそろ行こうか」

竜子姉が歩き出したので
私もその後を追って、隣に並んだ

「ね、手、繋いでいい?」

彼女は無言で振り向くと
微笑と共に片手を空けて差し出してくれた
その手をとって、二人で仲良く歩き出す
光のさす、道の彼方へ


「…ったく、ガキじゃあるまいし…
 ………ま、アンタとなら別にいいか…」


竜子姉は困ったように照れ笑いを浮かべながらも
その手をしっかりと、握り返してくれた―――












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姐さんが好きです(何)

もう本当、何で本命が被ってるのかと涙ながらに訴えたい_l ̄|○ノシ
夢に見るくらい気にしてたって事なんだろーか…はぁぁ;
そして今回のいらん補足:

薔薇の花(大きさはラフレシア並)が咲いてたのは
実はでっかい松の木だったとかいうオチ(爆)

そりゃ姐さんも名前分からんわ…!>っていうか俺も知らん