長旅のまえに

好きなだけ、存分に、思ったまま、怒涛のように書こう

2023/11/30

2023-11-30 16:29:40 | 日記
真面目なご先祖様は真面目に長男に学問を積ませた。
有りとあらゆる書体とそれに伴う歴史。
ところが明治維新が起きた。

学問を詰め込まれたはずの長男は東京の長屋で女たちに嫌われるお尻を触るじいさんになっていた。
じいさんは女たちに責められても反省するどころか開き直っていい放つ。
「俺は婆さんの尻だって触る。公平な男なんだぞ」
習い覚えた文字だって古美術の箱書に使って詐欺をする。
そのお金で吉原に行く。

明治維新を逞しく生き抜いたと言えばいいのか?
詐欺までするくせに子供たちがお菓子を二重取りしてポケットに入れるのは大嫌いだった。
「浅ましい真似はするな!」と怒る。

浅ましいという行為のポイントがどこにあるのかは私にとって謎だ。




2023/11/30

2023-11-30 12:24:13 | 日記
天才の動画を見ていた。
共通するのはカメラでカシャッと写しとるごとくの記憶術だという。

あれ?近場で聞いたことがある。
「うちの姉ちゃん、数式とか歴史の年号とか聞くとあの教科書の何ページの上からなん行目にあると答えるんだ」

それでもってあんたも同じ教科書なのになんで覚えてないんだって怒るから姉弟喧嘩だよ。

下世話な事を聞いてみた。
「お姉さん、美人?」
ちょっとぽっちゃり系だけど美人らしい。
弟は谷原章介に似てるし美人なのだろう。

けどさ、姉ちゃんはちょっとおかしい。
コンビニのおにぎりを開けられないし組み立てられないんだ。
海苔で巻けない。セロハンが開けられないんだからね。
不器用なんじゃないと思うよ。
図形の証明ができるのになんでだろう?
わかんないから開けらんないって。

天才と言われた偉人たちにコンビニのおにぎりを開けてもらいたい。
それが私の直近の夢である。

2023/11/30

2023-11-30 11:41:00 | 日記
「今、この一瞬を悔いなく生きる」美しい言葉だ。
ご先祖様が仕えた殿様は大好きな趣味があった。
それこそ一瞬で過ぎ去ると言っても過言ではないその瞬間を捉えなければならない趣味だ。

顕微鏡をのぞき、雪の結晶をスケッチする。
この趣味を手放しで讃える人間も傍にいた。

ところがどっこい、我がご先祖様は苦々しくてたまらなかったのだ。
雪の結晶なんかにうつつをぬかさず勉強しろ!藩内のことをあれこれ沢山、学んでくれ!
誉めまくる傍にいる男も気にくわない。
あいつがいるから勉強しないのだ。
顕微鏡ばかり覗くのだと怒りまくっていたらしい。

そんな人生の一瞬も過ぎ去った。
怒る家臣も顕微鏡を覗く殿様の人生も共に。

過ぎてしまった今、名を残しているのは雪の結晶のおかげなのだ。

人生なんてわからない。
ご先祖様はただただ真面目だったのだろうにね。

2023/11/30

2023-11-30 07:18:59 | 日記
今朝はロイヤルミルクティ。
ドトールに行くと必ずロイヤルミルクティとえびのミラノサンド。
大好きだった。
ジャーマンサンドもお気に入り。
パンが美味しい。
バンズと言うんだっけ?

スタバには一人で行くことはほぼなかった。
気後れするのだ。
メニューの言葉がわからない。
仕方なく「お店で一番甘い飲み物をください」とお願いする。
スタバのスタッフたちはみな優しくて感じがよい。
そう注文しても一度も侮蔑的態度をされた記憶はない。
やっと覚えたメニューはキャラメルマキアートだ。
そんな私にもスタバで好きなメニューがある。
桜の季節限定の桜ラテ。
最初に出た少し塩味があるあの桜ラテが好きだ。
数年前に飲んだきりだが万人受けするように改良されていた。ちょっと残念。

西武新宿線の前にあるドトールも好きだ。
窓の外を電車が行き来するのをぼんやりと見つめがらこの時はコーヒーを飲む。
時々レッドアローが通ると子供のように嬉しい。
人混みのなかの不思議なひとりぼっち感が楽しいのは何故だろう?



2023/11/29

2023-11-29 16:16:06 | 日記
時々、店のホステスと銀座に買い物に行ったよ。
客に贈るネクタイを買う店は決まってたからね。

そのホステスと一緒にに行くこともあったんだよ。
そんなとき必ず「ちょっと待ってね」と言って子ども靴を買うんだ。
横止めの黒い革靴さ。
最初は気にもとめなかった。
でもさ、3回目位で気がついたんだよ。
私には子供がいないし、もしかしたら当て付けで靴を買ってるのかも?ってさ。
サイズが大きくなるから子供が育ってるのがわかるじゃないか。
勝ち誇ったような顔してるように見えたよ。
黙ってたけど腹のなかは私も悔しかったよ。子供が欲しいってんじゃないけど当て付けられるのは業腹さ。

ある時、理由は覚えてないんだけどそのホステスの家に行ったんだよ。
子供はこたつに入って小さな声で挨拶した。

しばらくしたら暑くなったんだろうね。
昔の炬燵は炭火だからさ。
もぞもぞしだして炬燵から出てきた。

足がね、動かないっていうか育ってないっていうか。
両手で体を移動させてるんだよ。

何気ない顔でやり過ごしたけどあの靴ははけやしない。

「ごめんなさい、本当にごめんなさい。あんたに子供がいないから私の方が幸せなんだと当て付けたかつたの。
でも子供がいないあんたの自由さも羨ましくて。
あの子の未来を考えるとどうしていいかわかんなくて辛くて」

泣かれたよ。当て付けてたのは確かだったんだけど恨めないさ。
あの頃のホステスはみんな重荷を背負ってた。
小児マヒだって言ってた。
もう靴も買わないだろうね。

今もあの子供靴は老舗の定番商品だ。