あまり、人の顔の区別がつく方ではない。
それでもドラマの中で覚える役者さんも皆無ではない。
今もホラーのようなコメディのようなドラマを見ている。
そしてふっと気がついた。
この役者さん、お化け屋敷のバラエティーに出ていた。
苦手らしくてものすごく嫌がっていたがどうにか最後までやりとおす。
先輩役者さんが「コワモテの演技は得意なのになあ」と呟いたのが印象的だ。
が、さすがに役者。
お化け屋敷があれほど苦手なのにホラーっぽい脚本を受けたようだ。
そして役者魂なのだろう。
哀しみや憎しみを内にこめた妖怪を演じきっている。
役者ってどこまでが己の本質なのだろう。
どの世界も同じではあるけれど努力したから報われるものでもないし。
自身が精一杯、生きたからといってもおの精一杯の犠牲になる周囲だっているかもしれない。
あれこれ考えながら観てたらドラマの味わいが薄れてしまった。
今は精一杯、このドラマを楽しむことが私の使命だ、なんて大袈裟。